サイゾーウーマンコラム小泉今日子と松田聖子、体現する女性像と美へのベクトルの違いが明らかに コラム 今井舞の「週刊ヒトコト斬り」 小泉今日子と松田聖子、体現する女性像と美へのベクトルの違いが明らかに 2014/10/03 21:00 週刊ヒトコト斬り ――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる! YouTube「トヨタ公式チャンネル」より ◎中島みゆきを忘れないで 「小泉今日子48歳!」。このベクトルのCMができるのは、やっぱり小泉今日子だけであるな。松田聖子にはなかなか。なんだあのトヨタ「カムリ」のCMは。おどけてはしゃぐかわいい妻ってか。おどけ方が昭和だが。誰に何と思われようが、自己像を変えない松田聖子。ノーフォトショップ、ノーライフ。これはこれで、ある意味肚が据わっていると言えなくもないが。小泉今日子とはまったく違う畑であるが。しかし、味の素の「鍋の素」のCMでの、あの小泉今日子の肌のザラザラ感はすごいな。リアル年齢肌。あれを加工指示せずオンエアできる度胸がすごい。以前アスタリフトのCMで共演していた今日子と聖子であるが、最近はない。画像の仕上がりの希望に齟齬が生じてきたってことなんじゃなかろうか。そして富士フィルムは松田聖子を残したと。フォトショップ派とノーフォトショップ派の間には、長くて深い川がある。 ◎江角を片付ける必殺仕事人 毎週公開処刑状態が続いている『バイキング!』(フジテレビ系)での江角マキコ。真綿でじわじわ。関西の番組ではすでに「アレよく出られるなぁ」と笑い者状態であるが。「もう共演することはない」という空気が芸能界にも確実に浸透しているようである。まあ本当に、よく出られるよなぁとは見ていて思う。「よく出られるよなぁ、という空気をないものとしている江角マキコ」と「そんな江角マキコ自体をないものとしている共演陣」との、薄氷を踏むがごとくの丁々発止がスリリング。って『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)のCM中しか見てないけど。レギュラー共演陣は完全に触らぬ神状態に陥っているが、ゲストは違う。大久保佳代子が、スタジオのスツールに座ると足が床につかないことに対して「つかないの?」と、上から目線のアドリブ発言をした江角マキコに「意地悪だねぇ」と返していた。これに、「江角に反応しない」を心がけていたであろう小藪一豊が思わず笑っていた。しょうがない、あれは生体反応だ。このまま真綿で首を絞め続け、何週間たったら往生できるのか。これは「残虐な刑罰を禁ずる」という憲法に違反してないか。いっそ「(共演したら)顔指さして笑てまうわ」と言っていた、東野幸治を火曜ゲストに呼んで、一瞬でラクにしてやった方が、人道的といえるのかもしれん。 ◎続編はTBSかフジ 「結婚できない芸人始めました」の貼り紙を貼り出したナインティナイン・岡村隆史。そこにさんまが乗っかる形で作った特番『さんま&岡村祭り オトコってバカね!SP』(日本テレビ系)。一見豪華に見せかけての、よくある改編スカバラエティであったが。「パーティ好きな女って苦手」とか、岡村のあまりにヒネりのないシンプルな「偏狭」が、一つ二つ露わになっただけ。1人の男の女性観を根底から歪ませた、熊田曜子の罪はデカいな。そんなことより、ゲストに出ていた風間トオル。「女性のことなら俺に任せろ」的な、恋愛のスペシャリストとして出演していた。呼ぶ方も呼ぶ方だが、出る方も出る方だな。ラクして稼ぎたがるさんまや岡村に対する「レギュラー化はないよ」という、日テレ側の間接的な暗示ということなのか。直接言えよ直接。 今井舞(いまい・まい) 週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)など。 最終更新:2019/05/22 16:31 関連記事 往年のゴタゴタ時代を経て“大女優”看板を与えられた、宮沢りえへの疑問「ブログを始めた藤原紀香」、そのタイミングとタイトルが暗示する意味ののちゃんこと野々村議員、その“泣き”に感じた図太すぎるメンタリティ長澤まさみの今後の方向性を決定づけた“下乳ドレス”の破壊度“ハコちゃん”こと岩下尚史、その芸能界イチの品格に見合うテレビ番組とは? 次の記事 ジャニーズのマネジャー事情 >