サイゾーウーマン芸能アーティスト桂銀淑、詐欺罪で在宅起訴! 芸能 石川敏男の芸能デスクレポート 桂銀淑、詐欺罪で在宅起訴! 借金、離婚、薬物、国外退去――転落人生は終わってなかった 2014/08/07 19:00 薬物逮捕NHK紅白歌合戦桂銀淑 『桂銀淑 ベスト』/キープ株式会社 独特のハスキーボイスと哀愁のある歌声で「すずめの涙」を大ヒットさせた韓国人歌手・桂銀淑(ケイ・ウンスク、53)をご存じだろうか。1988年から7年連続で『NHK紅白歌合戦』に出場という華やかな記録を持っているスターだ。その彼女が、ソウル中央地検に詐欺罪で在宅起訴された。 桂は4月、ドイツの高級車・ポルシェの「パナメーラ」を約3,000万円でリース。毎月、リース代を支払う契約を結んだが、この車を担保に消費者金融から借金をし、リース代をまったく支払わなかったことで告訴されたのだ。韓国の刑事事件に詳しい日本の男性週刊誌記者は「桂は認知症のお母さんと一緒に住んでいて、身柄を拘束するわけにはいかない。地検はお母さんのために、在宅起訴にしたんだろう」と話す。あの大スターが、認知症の母を抱え、生活費に困るほどの暮らしをしていたことに驚いてしまった。 90年代初め、桂の人気は飛ぶ鳥を落とす勢いだった。作曲家・浜圭介と歌った「北空港」、堀内孝雄と歌った「都会の天使たち」が大ヒット。「演歌歌手のアルバムは売れない」というジンクスをも打ち破り、『東京HOLD ME TIGHT』『未来女』がビッグセールスを記録した。92年には、韓国人の実業家と結婚し、公私ともに順風満帆だったはずだ。 しかし桂は96年、来日以来所属していた事務所から独立する。「納得がいくコンサートをしたい」という理由からだったが、夫がアドバイスしていたとも聞いた。しかし、ここから彼女の転落人生が始まってしまったのだ。 まず、夫の会社が2億円を超える借金を抱えて倒産。桂自身も、新しい事務所からの借入金があり、夫婦合わせて約4億5,000万円の借金を抱えることになってしまったのだ。その後、98年に2人は離婚。当時私は、桂のマンションで彼女に取材したが、部屋に生活必需品が何もないのに驚いた。全部元夫に取られてしまったのだろう。テレビすらなかった。また部屋が無機質で、冷たい印象を受けた。「ファンの人のためにも頑張りますよ」と、弱々しく答えていた桂の姿が今も目に残っている。 それから細々と歌手活動を続けていた桂だが、借金裁判、更年期障害、うつ病に苦しみ、ついに薬に手を染めていった。そして2007年、覚醒剤取締法違反で逮捕、国外追放処分が下され、桂の歌声が日本のテレビ・ラジオから流れることはなくなった。 しかし今年2月、久々に桂が日本のテレビに顔を出した。自らの転落人生を語り、日本での復帰を願っている様子だった。詐欺事件に桂は「幼なじみの友人が車を購入する際の保証人としてサインしたが、裏切られる結果になった。誤解です」と言っているから、いずれは白黒つくことになるのだろう。 「♪たかが人生 なりゆきまかせ 男なんかは星の数ほど 泥んこになる前に綺麗にあばよ~」と力強く歌っていた桂を、再び見られる日は来るのだろうか。 石川敏男(いしかわ・としお) 昭和21年11月10日生まれ。東京都出身。『ザ・ワイド』(日本テレビ系)の芸能デスク兼芸能リポーターとして活躍、現在は読売テレビ『す・またん』に出演中。 松竹宣伝部、『女性セブン』(小学館)『週刊女性』(主婦と生活社)の芸能記者から芸能レポーターへと転身。 最終更新:2014/08/07 19:00 Amazon 『桂銀淑 ベスト 大阪暮色 ベサメムーチョ 北空港 すずめの涙 CD2枚組 2CD‐415』 桂銀淑を見てると「されど人生」って思うわ 関連記事 世の"韓流ゴリ押し批判"の最中に、NHKが放ったほっこり韓流番組田代まさし、出所間近! 業界筋が、薬物芸能人を復帰させる「うま味」と「問題点」"ビッグ"アイドルから転落した田原俊彦、現在も続く「ほんの冗談」の悲劇『イタズラなKiss』再ドラマ化! 初代・入江直樹の柏原崇、転落人生の裏側収監間近、懲役6年! 羽賀研二を呪縛する「極貧への恐怖心」の半生 次の記事 新作ターミネーターのタイトルが意味深 >