街頭での勧誘には要注意！　「超激安フェイシャルエステ」に付いて行ったらエラい目に遭った!!

　筆者の担当になったのは、ちょっぴり時代遅れのギャル「これからお肌のチェックをしますで、洗顔をしてください」と言われ、油臭いクレンジングクリーム、洗顔料の中に酵素パウダーを入れ、泡立てたものでW洗顔。セルフで5分間、粛々と洗顔した。

　お次は、肌質チェック。「マッサージ前のお肌の様子を撮影しましょう」と、布をかぶせた箱の中に顔を入れて、前、横、横と撮影していく。どうやらこのお店は、お客に自身の肌トラブルの深刻度をアピールするという戦略を取っているようだ。具体的に、肌の様子を目で確認させられ、「これがあと数年後にホウレイ線に、ココの黒い部分が汚れですので、これを取らないと、シミになるんですよ」と、脅しを連発。ここが店側の腕の見せどころなのだろう。

　そんな話をたっぷり10分以上も聞かされ、よくやく施術ベッドに案内された。ただ、このサロン、個室ではなく施術ベッドが横並び。まるで、電気治療のベッドが並ぶ病院にでも来た気分だ。しかし、美容機器がたくさんあり、かなり丁寧な施術が期待される。ギャルの「では、クレンジングから」の一声で、洗顔で使用したあの油臭～いクレンジングがたっぷり肌に乗せられ、マッサージスタート。なんでも東洋式美顔法を取り取り入れているらしく、頬骨とか、まぶたの上とかツボらしきところを軽く押したりしてくれるのだが……正直、あまり効いているとは思えない。

　約5～8分程度のマッサージ後、お肌の上のクレンジングクリームを吸引する。ただ、デコルテや首といった、先ほど洗ってもなければ、マッサージもしていない場所まで吸引するのには驚いた。ギャルは、「後ほどお肌の汚れを確認できますで、楽しみになさってくださいね」とドヤ顔で、顔にパック乗せ、手と脚のマッサージ5分ほど行った。そして、再びの洗顔を促してくるではないか。

　思わず「えっ？　たっぷり120分は？」と、声に出してしまいそうなほどの速攻施術。洗顔後、ギャルに顔の写真を再び撮影され、薄茶色になったクレンジング（顔以外の汚れも含む）を見せられ、「お肌の汚れは、危険！」という洗脳が始まった。クレンジングの1つでも売りつけたいのか、ギャルは必死の面持ちでトークを展開するが、思わず「クレンジングぐらい（買えよ）……」と言ってしまっていた。正直すぎるだろ。結局、「ニオイが苦手なので」と断ると、「では、お着替えをなさってください」とキッパリ。1，500円を支払い、実際の施術は約15分程度だった。

　その日あった女友達から、「あら、今日は肌がきれいねぇ～」とは言われたが……いやはや、街頭でのキャンペーンには二度とついていかないようにしようと固く心に誓った。お得を求めるなら、ネットのクーポンサイトの方が、安心安全なのかもしれない。

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※できればマイナスを付けたいくらい!!

吉原杏（よしわら・あんず）
大阪生まれ、大阪育ち。好きなモノは小銭。好きな場所はリサイクルショップに100円均一。美容・健康オタクとしてプチ整形、数々のダイエット法に挑戦したことも。数々の携帯小説家、『株一年生～ゼロからわかる株の教科書～』（オープンアップス）などのアプリ作家として活動。