[ジャニーズツッコミ道場]

「ああ、ドリンクバー行きてぇ」V6・三宅健、肉体派アイドルとして新展開の可能性

2014/07/13 19:00
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「ああ、マジで水飲みてぇっ」

 4人の芸能人が、ボルネオのジャングルや無人島、砂漠、極寒のアラスカという過酷な地で100時間のサバイバルに挑む特番『全世界極限サバイバル!ジャングル!無人島!灼熱砂漠!極寒地帯で100時間生き残れ!』(TBS系、7月1日放送)に、V6の三宅健が参加した。

 ほかの挑戦者は、“百獣の王”武井壮に、スポーツマン俳優・永井大、そしてEXILE・TETSUYAという顔ぶれ。なんとなく肉体派ぞろいの中に、三宅健。なんとなく弟ポジションイメージの三宅、どっちかというとTOKIO向きの企画のような気がするが、ジャニーズ代表で参加のようだ。「ジャニーズがほこる肉体派アイドル」「鍛え上げられた肉体は、ジャニーズ1との呼び声高い」と紹介されていたので、意外と大丈夫なのかもしれない。

 さて、三宅が向かった先は、エチオピア。砂漠地帯でのサバイバル担当だ。乾期の平均気温48℃、「死の大地」と呼ばれる、世界一暑い砂漠「ダナキル砂漠」。ここで5日間のサバイバルに挑む。各挑戦者に与えられる食糧は、ドライフルーツ1パック、高カロリークッキー2パック、そして水を1日分のみ。三宅には1リットルのペットボトル3本が支給された。砂漠サバイバル、最大の敵は、暑さと渇き。サバイバルのスタートにあたって、指導してくれた外国人エキスパートが警告する。

「砂漠で水が無くなると、待っているのは死だ!」

 ここでは『伊東家の食卓』(日本テレビ系)で得た裏ワザは、なんの役にも立たないのか。ジャニーズ的スキルも役立たないのか。まず、そんなのジャニーズで学ばないしな(TOKIO除く)。砂漠ではサソリが貴重な食糧になるという。ちょうど発見したサソリを捕まえ、「砂漠ではごちそうだぞ!」と、生のまま食べるよう促すコーチ。三宅、こわごわ口に入れるが、「オエッ!」とすぐ吐き出し、口をすすぎまくる。

「こんなもん食えるか!」


 そりゃそうだろうと思うが、「何やってんだ健! サソリはこうやって食うんだ。見てろ」と鬼コーチ、パクリ。「……オーマイガー」思わず英語でリアクションする、健。過酷だ。

 1人になったところで、サバイバルがスタートした。与えられた地図にある湖が貴重な水源になると判断、15キロの道のりを歩くことに決定。この日は30℃ほどで、この地方としては気温は低め、体力も十分で「タクシー通ってないかな?」「かき氷食べたいなあ」「今だったらね、日本一コカ・コーラのうまい飲み方できるかもしれない」など、軽口をたたく余裕もある。そう言いながらも、暑さに負け何度も水を口にし、開始6時間で早くも1本目の水がカラッポになってしまう。

「1回の食事でウーロン茶4杯飲む」

 という、謎アピールも飛び出した。日が暮れたところで野宿し、2日目。目指す湖が発見できたのだが……。「しょっぱ!」、湖は塩湖だった。サバイバルモノの定番、ようやくたどりついた先の水が飲めないパターンだ。しかし、ここはサバイバル知識の発揮どころでもある。汲んだ塩水を蒸留し、真水を得ることに挑戦だ。蒸留に成功した水を口にし、「おおーー! ……うめえ」と水のありがたみをひしひしと感じる。そして、サソリを発見。また「オエーー」ってなっちゃうのか。とりあえず捕獲し、「生は食えないでしょ」と、火であぶってからパクリ。がんばった。

「別にスコーピオンなんて、なーんにもおいしくない」


 と悪態をついてみせる。暑さ、渇き、空腹、疲労。さまざまな危機が三宅を襲う。さらに夜は、野生のジャッカルの遠吠えが「ワオォォ~~」と聞こえる。

「怖ぇ……」

 睡眠もろくにとれないのだ。今度は川を目指し、砂丘越えに挑む三宅。気温は40℃を越えている。砂丘を越えたところで貴重な水が終了。あと40時間以上残り時間がある。サバイバル能力を発揮し、植物の葉とヤシの木の幹を削ることで、水分を採取。そんな折飛び出した、三宅心からの叫びが、これ。

「ああ、ドリンクバー行きてぇ……」
「おかわり自由だよ」

 あえてのドリンクバーというチョイスが泣ける。もしかして「ウーロン茶4杯」というのも、ドリンクバーでだったりするのか。庶民派なのか、三宅。どうにか確保した水を口にしながら、最後はもう動かずに時間が来るのをただただ待つ。ひたすら耐える。持ち歌を口ずさんでみたり、メンバーのことを考えたりとか、ジャニーズ的要素をのぞかせる余裕は当然皆無。ただひたすら生き残るために耐え抜く男の姿がそこにあるだけだ。

 こうして100時間経過、ミッション終了。ほかの参加者たちも全員無事クリアだ。支給された水をガブ飲みし、「うめええ!」と歓喜の声をあげる三宅。今後、サバイバル系ジャニーズとして、新たな活躍が見せるのだろうか。だとしたら、V6版DASH島、またはTOKIOとV6が対決! のような番組が見てみたい。三宅の新展開が楽しみだ。
(太田サトル)

最終更新:2014/07/14 16:30
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岡田に虐待で訴えられませんように……