サイゾーウーマン34年間スッピン女が化粧を始めた理由 美容・健康 大久保ニューの【美のぬか床】 第14回 「ノーメイクでどれだけ男を食えるか」34年間スッピンの女が、化粧を始めた意外なワケ 2014/07/03 19:00 大久保ニューの【美のぬか床】 美しくなりたい――世の女たちの狂おしい思いを、「44歳、ゲイ、汚部屋に一人暮らし」の漫画家・大久保ニューが担ぎ込む! 古今東西あらゆる美容法に食らいつき、美を追い求める女の情念まで引きずり出す―― (C)大久保ニュー 当コラムは通常、美容好きな婦女子に向けて書かれている。「もっとキレイになりたいな☆」という素直な娘さんから、「この顔をどうにかしたい!」というコンプレックス強火な女子、そして「私よりキレイな女には毒を盛ってやる!」という怨念魔女まで、全ての婦女子に楽しげな美容情報をお届けしたいと願っている。しかし、世の中は広い。「美容に興味のない女」という野武士のような女が存在する。そう簡単に「女」というだけで、ひとくくりにはできないものね…… というワケで、今回は番外編。30過ぎまでノーメイクで生きてきた女性にインタビューをしてみました。 とは言え、その女性は私の十年来の友人である。その名も「センパイ」。映像系の仕事をする34歳、バツイチである。元々は、センパイのブログが、女の魂をえぐるような名文だらけで、サイ女編集部に紹介したのだが、センパイが「34歳にして、化粧をはじめ、スカートをはき始めた」ということに担当編集のJ 子が衝撃を受け、今回の取材が実現した。美容知らず(センパイ)と美容ジャンキー(J子)と中年ゲイ(私)の異文化美容対談。「百羽分の鶏で出汁を取った水炊き」にヒアルロン酸ゼリーをぶち込んだ美容鍋をつまみつつスタート☆ ■スッピンをめぐる「呪いの言葉」 「あの……『モテたい』とかって思ったことはないんですか?」と、J子が口火を切った。化粧といえば「思春期に色気づいて始める」というのが一般的だろ う。J子の場合だと「ニキビがひどくって、『こんなじゃ男ができない!』」と化粧を始めたらしい。それに対してセンパイは「中学校で男子から告白されたことがあったので、そんな心配はしなかったんですよね」とのこと。地元の福島県で、特に化粧をする気も起きないまま中学時代を過ごし、女子高へ進学。部活(ブラスバンド)に邁進し、高校時代も化粧の必然性を感じないまま、大学進学のために上京。そして「スッピンなのが良い」という運命の言葉をつきあったカレシから言われる。ああっ! すごく羨ましいけれど、それって呪いの言葉でもあるよね。 よく「美人は顔が古くなる」と言われている。「自分がいちばんイケていた頃の化粧法のままだから」という理由だが、「ホメられた記憶」というのは、根深く残ってしまうものである。J子は逆に「小学生の頃、男子から『ブス』って言われたトラウマがあって、絶対にキレイになりたくって!」と叫んでいたが、同じようなものかもしれない。「他者からの評価」というのは、影響力が大きく、根深いものだ。 しかし、センパイのスッピンの理由は、それだけではなかった。「ノーメイクで、どれだけ男を食えるのか知りたかったというか……ありのままの自分で、どこまでゆけるか挑戦したかったんです」って、それはずいぶんと強気! 『アナと雪の女王』の「♪ありのままの姿見せるのよ」を先取ってたね☆ 確かに出会ってから十年以上、センパイは男を切らしていない印象だ。「私、出かける前に2時間は化粧してるのに……」と、J子の声が震えている。さもありなん……ってあれ? 「じゃあ最近、化粧を始めたのは何で?」とセンパイに聞いてみると、「『ありのまま』って、いいことじゃないかもって思えてききたんです」って、アナ雪否定!? 123次のページ Amazon 『アナと雪の女王 MovieNEX [Blu‐ray]』 関連記事 「まるで結婚用の男」手ぬぐい洗顔の安定感と地味さに感じた、女たちの葛藤ナンのような巨顔から卒業!! 韓国のコルギ体験で悟った、「女の小顔願望」の底なし沼樫木先生の美バストに嫉妬!! おデブ対策のメンズカーヴィーで知った50女の手練手管メイクセラピーで「安田成美様になりたい」と熱弁、自分語りの恍惚こそ美の極意か女をアブナい信者顔にさせるピーリング、その元凶を見破り、今こそレッツポロポロ!!