カルチャー
[女性誌速攻レビュー]「DRESS」5月号

「DRESS」のアラフォー婚活相談、「ごもっとも」回答が読者に響かない理由

2014/04/06 21:00
「DRESS」2014年5月号(幻冬舎)

 創刊から1年を経て、2年目に突入した「DRESS」(幻冬舎)。創刊号を見直してみたところ、モデルにガイジンさんを使っていたり、今の「DRESS」を知っている身としては、結構ツンケン気取ったイメージだなと。それに比べると、2年目はずいぶんとスノッブになってきたと思います。

<トピック>
◎こんな日は美味しいものしか食べたくないッ
◎40歳。美人の「逆転現象」
◎48歳彼氏ナシでもお嫁に行けたワケ

■アラフォーのリアルを痛感した美容ページ

 創刊時には、甘粕りりこさんの「生涯嫁入り前」しかなかった連載コラムですが、そこに西川史子さんの「夫婦解散」が加わり、次いで今号からは、脚本家やCMディレクターとして活躍する大宮エリーさんの「こんな日は美味しいものしか食べたくないッ」がスタート。1年で3つになった著名人の連載コラム、甘粕さん、西川さんのコラムの評判がよかったのかもしれません。ただ、甘粕さんと西川さんのコラムが「アラフォー女のカナーリぶっちゃけたホンネ」といった内容なのに対して、大宮さんのコラムは、「その時々の気持ちにフィットした美味しいお店の一品を紹介する」という内容。ざっくりまとめると、「仕事のことでちょっと悩んで、つらつら考えていた時に食った空豆が美味かった」という掴みどころのない穏やかな内容。甘粕&西川が近所の盆踊りなら、このコラムはバイオリンのコンサートといった雰囲気で、きれいな仕上がりになっているのです。 正直言うと、特に次回も読みたいという興味がそそられませんが、もう少し様子を見ようと思います。読者の求める「コラム」が、「美化されたアラフォー像」なのか「リアルなアラフォー像」なのか、一体どっちなのでしょうか。

 そんな中、アラフォーのリアルな「顔」について、スポットを当てた企画がありました。「40にもなったら、若さや生まれつきの「顔立ち」ではなく、「顔つき」ですよ」というリードが目についた企画「40歳。美人の『逆転現象』」です。そうそう。若いうちの顔は、親からもらったものの割合が高いけれど、年を経てくれば、経験や考え方、知識が表情ににじみ出てくるもの。若いうちはそれほど美しい印象がなかった人でも、歳を重ねるごとに艶が出ていい女になることがあるし、逆に、ただ老いてしまうだけの人もいる。できることなら、「いい年の取り方をした」人になりたい……。

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