サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー「DRESS」婚活相談の問題点 カルチャー [女性誌速攻レビュー]「DRESS」5月号 「DRESS」のアラフォー婚活相談、「ごもっとも」回答が読者に響かない理由 2014/04/06 21:00 女性誌速攻レビューDRESS ■「DRESS」から匂ってきた地方臭の発生源 さて最後に、どうしても皆様にご紹介したいことがあるんです。今月号で一番おもしろくて、目が釘付けになり、どんな悩みも吹き飛びそうなページです。まだ本誌を買ってない人は、急いでコンビニか本屋へ向かってください! それは「40代女子のお気に入り、話題の長崎県産生姜シロップ」という広告ページです。広告なので、通常わざわざ取り上げることもないんですが、ヴィトンとかフェラガモの広告が載っているような「DRESS」に掲載するのが申し訳ないくらいのしょっぱい出来栄えなのです。 一言で言うと、「アンチエイジング効果の高いシロップですよー」ということを、愛用者の体験談で伝えているのですが……冒頭文から「先日、(女性で出世してる)高校時代の友人とお酒しました」という突っ込みどころ満載の一文。(女性で出世してる)って斬新な表現方法です。その(女性で出世してる)友人に、シロップを教えてもらったというオチなんですが、続く体験談はもっとすごかった。「母が、娘である私の独立により、『張り合いがなくなった』と老け込んでしまったが、生姜シロップを飲んで元気になった」という根本的解決がまったくなされてないのに、生姜ひとつで全てが解決している素敵なストーリーがつづられていました。その合間合間に「母が老け込んだことに悩み、いろいろ手を尽くした挙げ句、懇意にしている社長に相談」といった「大事なものはいつだって近くにある」的な教訓を織り交ぜてみたり、「若返った母を見て思わず鳥肌が立った」という劇的な表現が踊ったりと、もう一文一文が見逃せません。 ほかにも、なぜか「黒酢とコラーゲンを飲んでいません!」という一体なんの宣伝なのかさっぱりわからないコピーもあったりと、写真、デザイン、校正と、どこを取っても都会派を気取る「DRESS」っぽくなく、ページ全体から地方の社員の手弁当な感じがムンムン漂っているのです。 作った方は全国誌の「DRESS」に掲載されて大喜びでしょうが、通常、広告ページは印刷時に完パケで差し込まれるので、出てきたサンプルを見た「DRESS」編集部は頭抱えたんじゃないか……と想像しています。創刊時には見られなかったこの地方感。でもある意味読み応えたっぷり、おもしろかったですよ! あえてここは「編集としては、たまにはこういうのもいいかなと思って」と開き直っていいと思います。そう、「DRESS」は(女性で出世している)人たち向けの雑誌ですから。 (増井涼子) 前のページ123 最終更新:2014/04/06 21:00 Amazon 『DRESS(ドレス) 2014年 05月号 [雑誌]』 アラフォーの石頭はさすがのモンよ!! 関連記事 創刊1周年の「DRESS」、結局「DRESSな女」とは何だったのか?読者の本音がついに届いた!? 一大ムーブメント“卵活祭”の神輿を置いた「DRESS」各星座の著名人が鏡リュウジと対談……? 「DRESS」のモヤッとする占い大特集アラフォーはモテより「チヤホヤ」! 「DRESS」のオヤジョ論とその欲望突如「サイエンス」企画スタート! 知的に見られたい「DRESS」の悪あがき 次の記事 嵐・二宮が合コン否定女子を断罪 >