サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー「DRESSな女」とは結局何だったのか? カルチャー [女性誌速攻レビュー]「DRESS」4月号 創刊1周年の「DRESS」、結局「DRESSな女」とは何だったのか? 2014/03/20 20:30 女性誌速攻レビューDRESS 「DRESS」2014年4月号(幻冬舎) 創刊から1年を迎えた「DRESS」(幻冬舎)。「すわ、大人の女のファッション誌が誕生!」と、大いなる期待を寄せられたものの、開けてみたら理想と現実には大きなギャップがあり、「DRESSな女」の形を模索し続けた1年となりました。さて、早速創刊1年目となる号の内容を見ていきましょう。 <トピック> ◎新しい服を買って、明日に出かけよう! ◎西川史子 夫婦解散 その後…… ◎今宵、サイエンス・バーで ■終わる連載と続く連載の分かれ道 1年の節目を迎えて、大量の連載が終了となりました。離婚騒動によって継続が心配された西川史子さんの連載コラムは「夫婦解散」から「夫婦解散 その後……」というタイトルに変わって続行。先月号で離婚の真相をインタビューで告白していましたが、どこか自分の言葉で語っていないという印象がありました。けれど、今月号では今までの「迷走しているなー」という本音まじりの口調に戻っていたので、先月号ではもしかしたらコラムを書ける精神状態じゃなかったのかもしれませんね。 今月号では、元夫に対してチラリと「ちっちゃかったなあ、彼」とか「ちょっとだけザマアミロって思っちゃう」と書いていて、実は結構いろいろ元夫に対して思うことがあるようです。でも、なぜかイヤミがない。テレビでは言いたい放題言っているような印象があるけれど、コラムは本音を出しつつも自分を見つめ直す内容なので、共感を持って読めます。 そういえば今までのコラムでも、「旅行を2日前にドタキャンされた」「ゴミ出しのことでケンカした」などとは書いてあっても、「なにあいつ、超むかつく!」「ひどいと思いません?」みたいに、相手を責める言葉はなかったんですよね。いつまで夫ネタを引きずるのか、新しい恋の話を始めるのか、はたまた終息してしまうのか、今後が楽しみです。 そして大変残念なのが、佐野元春さんの恋愛相談企画「街空ハ高ク晴レテ」が終了してしまうこと……! 一時は、「女性からもらったプレゼント」に「パン・ケース」という謎のアイテムを挙げるなど、元春節を全開にしていて、それはもう楽しみにしていたんですが……。「DRESS」的には、真面目な悩み相談ページにしたかったようで、その後沈静化。ぶっちゃけ、真面目な質問に真面目な回答をするという、「ある程度年取ってる人間だったら回答者は誰でもいいんじゃないか」というような平々凡々なページになってしまいました。なので、終了も納得。次回からは「元春のインディペンデント大爆発☆」とか命名して、「みんな、個性を大事にしようぜ」的な相談ページに変身して復活してほしいです。 そのほか、「ワイン 奥の細道」「『私』を語るひとり暮らしのインテリア」「Chico Shigetaのハッピーセルフマッサージ」といった、広告クライアントがついてこなさそうな連載が終了。しかしこの時期を待って終わったっていうのはまだまし。こぶ平の「東京『夜』散歩」 という、こぶ平が眞鍋かをりや山口もえといった女性タレントと一緒に夜のデートを楽しむといった「イケメン・こぶ平の夜デート」みたいな謎の対談は、1年持たずに終了。「DRESS」にこぶ平はいらなかったと、開始前に気づいてほしかった! 12次のページ Amazon 『DRESS(ドレス)2014年 04月号 [雑誌]』 関連記事 読者の本音がついに届いた!? 一大ムーブメント“卵活祭”の神輿を置いた「DRESS」各星座の著名人が鏡リュウジと対談……? 「DRESS」のモヤッとする占い大特集アラフォーはモテより「チヤホヤ」! 「DRESS」のオヤジョ論とその欲望突如「サイエンス」企画スタート! 知的に見られたい「DRESS」の悪あがき「DRESS」のバブリーなNY特集を吹き飛ばす、林家正蔵のイケてない一言