サイゾーウーマンコラム「サムラゴウチ」を生み出した欲望の正体 コラム 今井舞の「週刊ヒトコト斬り」 「サムラゴウチ」を生み出してしまった、我々の歪んだ欲望とは? 2014/02/09 17:00 週刊ヒトコト斬り檀れい佐村河内守 佐村河内守作曲 交響曲第1番≪HIROSHIMA≫全国ツアー公式サイトより ◎物語必須時代のひずみ ことの発端は、あの「サムラゴウチ」っていう、妙に迫力ある苗字にあったのかもしれん。「何かあり気じゃね? オレ」つって。しかし、18年間の澱をぶちまけたゴーストライター氏の表情の清々としていたこと。まあ……この佇まいじゃあ「被災地の為に交響曲をひとつ」って話は来ないよなぁ。「物語」もひっくるめないとモノが売れん時代だから。そうした歪みがサムラゴウチ氏を生み出してしまったと。「ちょっとイイ話」「泣ける話」を追求しすぎる世が悪い。全部私たちが悪いのだ! 違います。悪いのはこの人達ですね。 話をサムラゴウチ氏に戻すが。芝居がかってるよなぁ。「障害」がもう何か「権利」に見えてくる。そういう人に手を出しちゃイカンって、Nスペは『奇跡の詩人』(NHK)でまだ懲りなかったのか。いや、もしかしてもう1人いるのか? 三部作か? 世に「イイ話」を過剰に求める風潮がある限り、このテの付け込み詐欺は続くのだ。もう要らないよ。おなかいっぱい。イイ話、カッコ悪いよ。 ◎金麦妻への疑念 鋭意ドラマ主演中の壇れいであるが。やっぱり彼女の代表作は「金麦」だな、の感しきり。CMのシリーズが始まった当初は、「時々帰ってくる男を無邪気に待つ、風を装う内縁の妻」という設定を勝手に作り、「ぽいな」とひとりごちていたのだが。季節の変わり目ごとに無邪気にこちらに語り掛けてくる彼女を見ていて、ふと「これ、相手の男もう死んでないか?」という疑念が沸いてきた。疑念って。いやしかし。そう思って見てみると、壇れいが押し付けてくる無邪気の過剰さに、すべて合点がいく感じなのである。ホント、あれは死んでるんだって。皆さんもぜひ一度お試しを。 今井舞(いまい・まい) 週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)など。 最終更新:2019/05/22 16:34 関連記事 「万能細胞」発見の女性研究者に予期する、意外なもう1つの才能とは?水嶋ヒロが口にした「幸せです」の言葉に感じてしまった、戦慄とある予感テレビ界の新コンテンツに? 澤穂希の母、その卓越した“素人ぶり”名前だけでなく……山咲千里改めsenriの“タイムリミット”“さかなクンに激似”以上でも以下でもない、メンタリストDaiGoが気になる 次の記事 休業前ラストの来日、レオナルド・ディカプリオは「母親同伴」でアノ店へ? >