性商売が隠匿されない土地で学んだ、セ●●スの哀しみとぬくもり

2014/02/05 20:00

【messyより】

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 前回は新宿区百人町に生まれた者ならではの、等身大の人種差別考について記した。国籍も思想も異なる者が集う大久保の雑多感を再考する際、もう一つ、欠かせない重大な要素と言えば「性」である。

 生活と性が何の違和感もなく同居するかつての街の情感を思う際、胸に去来するのは郷愁ばかりではない。当時、形成された性にまつわる感性は、今も私という一人の女の土台として揺るぎなく心に根付いている。以下、記すにあたり、売春や性風俗に赴く女性たちのエピソードが登場するが、本稿の論旨は、セックスワーカーの実態に迫るものではないことを、先だってお断りしておく。

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最終更新:2014/02/05 20:00