今年もやってきた米おバカの祭典

求人票ほしさに暴れた男、息子の小学校でストリップした母親……2013米おバカニュース

2013/12/31 16:05
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Photo by vinylmeister from flickr

 ボストン・マラソン爆発事件や、行方不明になっていた3人の女性が約10年ぶりに発見・救出されたクリーブランド監禁事件など、2013年も世間を騒がす重大事件が多かったアメリカ。世界中を震撼させるような凶悪事件も少なくなかったが、その裏では、世界中を脱力させるようなマヌケな事件も起きていた。今年もやはりおバカ事件もてんこ盛りだったのである。というわけで、今回は、2013年に起こった実にアメリカらしい脱力ニュースを紹介しよう。

■エープリフールに妊娠を告げた女、喜ばなかった彼氏に逆上しナイフで切り付ける

 4月1日、オクラホマ州ワゴナー郡の民家から「恋人に凶器で襲われた」という通報が入った。この日は「エイプリルフール。事件は、恋人同士のたわいのない冗談が最悪の結果を迎えた、というものだった。

 この日、18歳のトリ・ホイーラーはボーイフレンドのデレク・バウワーをちょっとした「ウソ」で驚かせようと計画していた。その「ウソ」とは「アタシ、妊娠しちゃった」というもの。しかし、彼女から「妊娠したの。あなたがパパよ」と告げられたデレクは、「ムリ」と嫌悪感を露わにし、トリは激怒。妊娠は冗談だということを忘れ、「なに、嫌がってんの!!」「アタシとの赤ん坊が欲しくないわけ!?」と怒りにまかせてナイフを持ち出し、デレクの首をザクッと切り裂き、痛みに苦しむ彼の体に2度も噛りついたのだ。

 殺されると思ったデレクは、必死の思いで警察に通報。デレクは救急車で緊急搬送され、首の傷は7針も縫う状態だったが命に別状はなく、すぐに帰宅できたとのこと。トリは取り調べに対して、「ナイフで切りつけたのも、ぜ~んぶジョークだってば」と見え透いたウソを吐き、にんまりした顔でマグショットに収まるふてぶてしさを見せていた。


■孫とコカイン所持で捕まった73歳

 6月14日、ペンシルベニア州ピッツバーグで2人の男性が逮捕された。地域住民から「麻薬の取引が行われているようだ」という連絡を受けた地元警察は、3カ月前から私服警官を使い、おとり捜査を行っていた。捜査を進めていく上で2人の男が怪しいとマークするようになり、警察は12日に家宅捜索令状を取り、14日午前6時に男たちの家に踏み込んだのだ。逮捕されたのは、73歳のアルバート・マーティンと、彼の孫で20歳のトロイ・マーティン。なんと、祖父と孫がタッグを組み、麻薬犯罪に手を染めていたのである。

 地元警察はマーティン家から、ヘロインの塊24個、約30gのコカインを発見、押収した。ほかにも、ピストル2丁、弾丸を30発収納する30連マガジン弾倉、現金4,220ドル(約42万2,000円)も見つかり、爺孫コンビが麻薬を売りさばいていたのは明らか。ヘロインは時価1万2,000ドル(約120万円)、コカインは1,000ドル(約10万円)相当のもので、幅広い年齢層の顧客相手に相当な荒稼ぎをしていたと見られている。アルバートとトロイは違法薬物を所持していた罪で起訴、トロイは銃刀法違反の罪も科され、爺孫は黄金コンビを解消することとなった。

35歳になったらマクドナルドでバイトしろ! (角川フォレスタ)