サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビューおねだりしない「steady.」読者像とは? カルチャー [女性誌速攻レビュー]「steady.」12月号 おねだりジュエリーを一切排除! いじりにくい痛さを発揮する「steady.」 2013/11/26 16:00 女性誌速攻レビューsteady. さらに、次のページで、タレントさんやモデルさん、また会社受付やショップスタッフの方々が、ハイプライスアイテムとロープライスアイテムをミックスしたコーディネートで登場しているのを見ると、いよいよ切なくなります。 タレントさんやモデルさんといった華やかな職業の方が、10万円以上のバッグを颯爽と持っている一方、受付やショップスタッフさんはそこまでの高いアイテムを持つことなく、なんだか自信なさげに写っているのです。時々、OLなのにどえらい高いアイテムを持っている女性を見ると、ちょっとケバ目のお顔で男の影が見えたり……。全て個人の感想ですが、女の人生を垣間見た気分になってしまいました。 ここに登場する女性陣のファッションを見ていると、「steady.」読んでねーだろという気がしてなりません。本来の「steady.」読者と誌面がかい離している気がした「みんなが今欲しい“ちょっと高くてもいい物”大調査」でした。 ■未婚男にの現実を突きつけるジュエリーページ しかし、「steady.」のバブリー感はまだまだ続きます。クリスマス&ボーナスシーズン恒例のジュエリーの特集ページ「ご褒美ジュエリー&ウォッチ」です。「もらって嬉しい、買ってご満悦(はぁと)」とあったので、彼氏におねだりする人、自分へのごほうびにする人の両方を想定したページかと思いきや、商品のオススメコピーを見てびっくり! 「運命の彼と出会いたい」「とにかく早く結婚したい!!」「気になる彼との片思いを実らせたい」「今の恋を長続きさせるには?」「実は玉の輿に乗りたいんです」「安定した家庭を手にしたい」「人間関係をつねに円満にするには?」「仕事のデキる女子になりたい!」「お金を貯めたいんです」など、個人的な願望からジュエリーやウォッチを欲しています。もはや「もらう」ということはどっかへ行ってしまい、100%自分から自分へのご褒美を想定した商品紹介ページになっていたのです。 ただ最近では、未婚男女のうち、恋人はもちろん、異性の友人すらいないという人が半数近くにもなるといいますから、こういった「自分へのご褒美メイン」の記事が作られるのは当然のなりゆきかもしれません。にしても、もっと“おねだり感”がでてもいい企画なのに……「steady.」の細かすぎる配慮に衝撃を受けてしまいました。 ■「steady.」はどのタイプの痛い女? 読み物ページでは、ゴマブッ子さんによる「あなたの周りの『痛い女』事件簿」が気になりました。「会話乗っ取り女」「SNSかまってちゃん」「魔性の気まぐれ姫」「女子会女子たち」「ネガっ娘」「高年齢・高理想女」「ナチュラル気取リスト」「海外フェティッュ女」など、あらゆる「痛い女」が紹介されています。 前のページ123次のページ Amazon 『Steady. (ステディ) 2013年 12月号 [雑誌]』 関連記事 保守派「steady.」が男を増長させた!? 有名企業男子の生意気な「理想の女性像」「steady.」が芹那を通して、女に嫌われる女の定番「ドジっ子」を再評価ついに言ってしまった! 読者に「そこそこ女」という名称を与えた「steady.」なんとなく恋して仕事して悩んでいたい。「steady.」を覆うボヤっとした空気「steady.」読者の漠然とした悩みと、もやっとしたコラムで、雑誌全体がおかしな空気に