サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビューおねだりしない「steady.」読者像とは? カルチャー [女性誌速攻レビュー]「steady.」12月号 おねだりジュエリーを一切排除! いじりにくい痛さを発揮する「steady.」 2013/11/26 16:00 女性誌速攻レビューsteady. しかし、これこそ「steady.」読者というがなかなかありません。「SNSかまってちゃん」などは、ネットを駆使した比較的最近の女子の傾向なので、「steady.」読者世代の一面を切り取っているかもしれませんが、「SNSかまってちゃん」ほど我の強そうな女子は「steady.」を読んでいなさそう。 もちろん「steady.」読者と、「海外フェティッシュ女」「ナチュラル気取リスト」など、一昔前のトレンディドラマのような女が重なるはずもありません。しいて言えば、女子会ばかりに興じる「女子会女子たち」が、一番「steady.」読者らしいかも。ゴマブッ子さんは女子会をしている女に対し、「アプローチしたいと思われない女だって気づけよ!」とバッサリ辛口批評をしており、「たち」と十把一絡げにされているのも実にもの悲しいですが、最も普通のOLっぽいのがこの「女子会女子たち」なのではないでしょうか。 そんな漠然とした「steady.」読者ですが、「みんなが今欲しい“ちょっと高くてもいい物”大調査」や「ご褒美ジュエリー&ウォッチ」などを見ていると、彼女たちもどこかしら「痛い女」である可能性を秘めています。この世代の「痛さ」をきちんと表現するなら、もっと何かカテゴリーがあったのではと思われてなりません。 例えば、以前、「steady.」の2012年8月号でも取り上げられた「そこそこ女子」なんていうのは、今考えてもぴったりハマりすぎていると思うのです。しかし、女芸人の中でも、「いじりにくいブス」と「いじりやすいブス」がいると言われるように、「そこそこ女子」というのは、「いじりにくい痛さ」があるような気がします。だからこそ、女性誌で取り上げられる「痛い女」からは却下されるわけで……。このいじりにくさにこそ、「steady.」そのものなのかもしれません。 (芦沢芳子) 前のページ123 最終更新:2013/11/26 16:00 Amazon 『Steady. (ステディ) 2013年 12月号 [雑誌]』 痛さを隠し続けると、いつか爆発するよ!! 関連記事 保守派「steady.」が男を増長させた!? 有名企業男子の生意気な「理想の女性像」「steady.」が芹那を通して、女に嫌われる女の定番「ドジっ子」を再評価ついに言ってしまった! 読者に「そこそこ女」という名称を与えた「steady.」なんとなく恋して仕事して悩んでいたい。「steady.」を覆うボヤっとした空気「steady.」読者の漠然とした悩みと、もやっとしたコラムで、雑誌全体がおかしな空気に 次の記事 癒し系の一徹がジムで「オスの顔」に…! >