コラム
[連載]そうだソルティー京都、行こう
土方歳三手書き句集、『風光る』のコピーまで販売、キナ臭すぎる「新撰組記念館」
2013/07/30 19:00
いろいろと疑問が湧く品揃えだが、とりあえず滅多に手にできなそうな古い漫画がたくさんあったので、これを読んで時間をつぶそう。……そうだ、こういうレアな漫画を読むために、入館料500円払って私はここへ来たんだ。そうだ、そうに違いない。古い漫画なら、マンガミュージアムにいっぱいあるけどね……新撰組? それ、なあに?
下に降りて、オーナーのおじいさんに聞いてみると、ここは以前住んでいたご自宅で、新撰組や幕末には昔から興味があって調べていたとのこと。ああ、なんだかそんな気はしていました。
久しぶりに目がつぶれるかと思うくらいしょっぱい観光地を引き当てて、心から「京都に来てよかった」と思ったけれど、修学旅行などで京都に来る学生にとって500円は大金だろう。それじゃなくとも、京都はポロポロと拝観料で小銭を失う街なのだ。500円をどこに使うかは、じっくりと考えてほしい。
あ、それと、何冊か新撰組関連漫画が束になって売られてました。古本を販売する場合は古物商の資格が必要ですが、それはクリアになっているのですよね、もちろん販売されていた、雑誌付録ポスターも。
和久井香菜子(わくい・かなこ)
ライター・イラストレーター、少女漫画研究家。『少女マンガで読み解く 乙女心のツボ』(カンゼン)が好評発売中。ネットゲーム『養殖中華屋さん』の企画をはじめ、語学テキストやテニス雑誌、ビジネス本まで幅広いジャンルで書き散らす。街で見かけたおかしな英文から英語を学ぶ「Henglish」主宰。
最終更新:2019/05/21 18:36