サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー「日経ウーマン」狂気じみた夢ノート カルチャー [女性誌速攻レビュー]「日経ウーマン」6月号 「日経ウーマン」推奨、「じゅんこの魔法の絵本100リスト」なる狂気じみたノート 2013/05/18 19:00 女性誌速攻レビュー日経ウーマン しかし予想は見事に裏切られます。「どんな場面で何のために写真にかわいく写りたいのか」といった言及もなく、「直立不動ではなく角度をつけて斜めや横から撮ると印象度もアップ」「かわいいモノと一緒に映ることで被写体の女子力アップ」といった、誰でも知っているベタなテクニックが羅列されているのみ。さらに「女子会スナップはできるだけ中心に集まるとみんながかわいく見える」とか書いてありますが、「みんながかわいく写る」なんて幻想だということは周知の事実です。女の写真映り問題は、徒競走でみんなが1位になれるゆとり教育の小学校のように甘くはないのです! 挙げ句の果てに「もっとかわいく写る“裏テク”」として「両あごの下に手を添えて目をつむりうつむき加減」という、かつて女子高生がプリクラを撮る時によくやっていたアレを紹介してくる始末。確かに地顔の難は隠れるかもしれないけれど、そういう仕草がかわいい年齢を、「日経ウーマン」読者はとうの昔に通り過ぎたのでは? 毎度のことですが、「日経ウーマン」の提唱する「かわいい」は、読者層を考えていない、的外れなものが多すぎます。例えていうなら、カラオケ合コンで大塚愛の「さくらんぼ」を熱唱する妙齢の女を彷彿とさせる痛々しさ。写真写りなんて意識したこともなかった「日経ウーマン」読者が、こういう記事を真に受けて実践してしまうという悲劇を食い止めるためにも、「日経ウーマン」は万人ウケの「かわいい」は諦めて、面接官ウケ・上司ウケ、婚活の成功だけを狙っていった方がいいんじゃないでしょうか。「日経ウーマン」にしかできない、場面別・写真の写り方講座、期待してます! ■手作りパンを作るために睡眠時間を削る女 「日経ウーマン」に登場する読者たちの1日のタイムスケジュールを見ていつも気になってしまうのが、「睡眠時間」です。「子どもと一緒に9時に就寝します」というママ読者も中にはいるのですが、23:00就寝の4:40起床とか、25:00就寝の4:50起床という方がざらに登場するのです。そんなに仕事が忙しいのかと思いきや、今月の特集「働く女性700人の『朝のすごし方』大公開♪」によると、朝は手作りパン作りとか写経とか世界遺産散歩とかカフェでビジネス朝食会に興じている模様。それ、睡眠時間削ってまで平日早朝にやらなきゃいけませんか? と問いかけたくなるような「朝のすごし方」のオンパレードです。 みなさん揃って「自然に目が覚める」「眠りが深く短い睡眠でも疲れが取れる」と語っていらっしゃいますが、手作りパンや季節に合わせた豪華な朝食を紹介するより前に、短時間睡眠でも朝しっかり起きられる秘訣を先に教えてほしいと切に願った「朝活」特集でした。 前のページ123次のページ Amazon 『日経ウーマン』 関連記事 仕事と家庭の両立を「女性だからこその強み」と美化、「日経ウーマン」の欺瞞「先輩の女子力のなさ」を告げ口、学級会と化す「日経ウーマン」投書コーナー夫の存在感ゼロ! 「日経ウーマン」超人ワーキングママの充実した日々「正常位」を懇切丁寧に解説、真面目すぎる「日経ウーマン」セックス特集男にモテるためじゃない! 「日経ウーマン」一生モノの女子力の使い道