一瞬でキャリアをブッ飛ばす

マイリー、リンジー……若きセレブの精神崩壊はなぜ起きるのか

2013/05/01 21:00
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マイリー・サイラスが野沢直子そっくりになる日がくるとは……

 若くして一気にスターダムに上りつめた若きスターたちは、同世代にとって「憧れの存在」であり、年下の少年少女たちにとっては「お手本」のような存在だ。彼らもそれを理解しており、タブロイドに隙を見せないよう、意識して行動している。ヒラリー・ダフのように品行方正を貫き、今なお多くのファンを持つセレブもいれば、ジャスティン・ティンバーレイクのように華麗に脱アイドルするセレブもいる。しかし、絶大な人気を誇りながらも、ふとした瞬間に緊張していた糸が切れてしまい、一気に転げ落ちてしまうセレブも少なくない。

 このところ、アメリカのショービズ界で活躍する若きセレブたちのメルトダウン(精神崩壊)が際立っている。「理想のボーイフレンド」路線で売っていた優等生アイドルのジャスティン・ビーバーが悪友たちとマリファナや咳どめシロップをキメていると報じられたり、次世代女優と期待されたアマンダ・バインズが奇行に走ったり、リンジー・ローハンに至っては裁判官もため息をつくほどのご乱心ぶりだ。

 生まれながらの才能に恵まれ、運も実力も人気も金もあり、何不自由ないトップアイドルである彼らが、なぜ世間に醜態をさらしてしまうのか。その理由は、大きく分けて5つあるようだ。

1)毒母/毒父

 子どもが稼ぐ大金や知名度を、我が物顔で利用し食いものにする「毒になる親」により、精神のバランスを崩すセレブはとても多い。その昔、ドリュー・バリモアやマコーレー・カルキンは毒親に耐えられなくなり、裁判を起こして絶縁した。現在、「若きセレブの毒親」といえばリンジー・ローハンの両親で、前科者の父親や金を吸い取る母親が事あるごとにメディアに登場し、問題を大きくしている。ジャスティン・ビーバーも信頼する母親が自分を利用しているのではないかと疑心暗鬼になっており、そのジャスティンの荒れっぷりを止められないのは、まさに「毒親」である証しだという声が上がっている。


2)交際相手 

 トップスターが男女交際する場合、ほぼ100%格差恋愛になってしまう。格下恋人は、最初のうちは選ばれた優越感でいっぱいになるが、次第に相手に対する劣等感にさいなまれるようになり、スターである恋人の足をひっぱりだす。ブリトニー・スピアーズは元夫のケヴィン・フェダーラインにより取り返しがつかないほどイメージダウンした。2年前に急死したエイミー・ワインハウスは薬物依存症の元夫の影響で薬物中毒者になってしまい、破滅の道を突き進む羽目になった。

「病み本 10代編」