"噂の女"神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第172回】

メディア戦略を覚えたビッグダディ、もう素人ではなくなった「盛岡編」の行方

2013/04/16 21:00

 そんなステージパパとの確執を持っていた1人が女優・松坂慶子だ。1991年、ミュージシャンの高内春彦との結婚を両親に猛反対され、絶縁状態に陥った。当時、松坂の両親は「(高内は)稼ぎがない」「寄生虫」などとメディアを通じて罵り、娘夫妻に絶縁宣言まで敢行した。さらに両親は、「娘・松坂慶子への『遺言』」(光文社)なる著書まで出す始末――。そんな確執は結婚以来、22年にも及んだという。そして2007年、父親が亡くなり、母親が1人残された。そして最近になり、松坂の母子関係に変化が訪れたという。

 「セブン」によれば昨年の秋、母親が1人で暮らす実家に松坂が移り住んできたという。夫の高内も一緒にだ。娘の松坂とは、これまでの期間で多少の雪解けもあったようだが、高内という娘婿の存在は決して許さなかった。それを母親がようやく受け入れたことになる。その理由は母親の体調だ。車椅子生活で要介護3程度だという母親を介護するための同居――。母親は86歳、そして娘の松坂は60歳になっていた。

 美談仕立ての介護話である。だがこんな事態になるまで 娘婿と“和解”しようとしなかった母親は今、何を思うのだろう。22年前の両親のあまりに感情的な怒り、稼ぐ娘と成功に導いたと自負する親との複雑な関係。そして忌み嫌った娘婿との同居。香川照之と父親の関係にも似たホラー話にも思えてくる。ちょっと怖い。

最終更新:2013/04/16 21:00
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