ゴールデンは大爆死でも……

低迷中のTBSが日曜朝7時30分に11%獲得! 勝因は加藤浩次にあり!?

2013/03/13 11:45
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『がっちりマンデー!!』(TBS系)公式サイトより

 各局、報道番組や特撮ヒーロー番組、バラエティ番組など、さまざまなジャンルの番組を放送している日曜午前帯。その中で最も高い視聴率を獲得しているのは、意外にも低迷が囁かれているTBSだ。

 特徴的なのは、関口宏が司会を務める午前8時~のワイドショー番組『サンデーモーニング』(TBS系)が二桁台後半を記録していること。今年に入ってからの視聴率は14~16%台(ビデオリサーチ調べ、 関東地区/以下同)と非常に高く、ゴールデンタイムのバラエティが不調な同局にとって、『サンデーモーニング』が日曜日の視聴率トップを記録することも珍しくない。

 3月3日の同局の視聴率は、『サンデーモーニング』が15.7%を獲得する中、ゴールデンの『さんまのスーパーからくりTV』が7.4%、『日曜ゴールデンで何やってんだテレビ』が3.2%、好調と伝えられている日曜劇場『とんび』でも12.6%だった。

 1987年10月に『関口宏のサンデーモーニング』というタイトルでスタートした同番組は、番組名や出演者の入れ替えはあったものの、昨年には開始から25周年を迎えたご長寿番組。

 特に人気を集めるコーナーは、プロ野球解説者・張本勲らが「喝」「あっぱれ」とスポーツニュースを評価する「週刊御意見番」、日々のニュースでは埋もれてしまいがちな出来事の背景を、通行人のインタビューを交えて番組独自の視点・分析を行う「風をよむ」などが挙げられる。関口の落ち着いた口調で淡々とニュースを伝える姿が、日曜朝の生放送にぴったりだと感じる視聴者も多いのではないのだろうか。

 しかし、TBSの日曜午前中の主力は『サンデーモーニング』だけでない。実は、7時以降の番組では、TBSの独走状態が続いているのだ。


 三宅裕司、渡辺満里奈がMCを務める『健康カプセル!ゲンキの時間』(7時~)は6~8%、加藤浩次がMCの生活情報バラエティ『がっちりマンデー!!』(7時30分~)は9~13%と、民放他局が約2~6%程度しか数字を獲っていない中、ぶっちぎりの強さを誇っている。

「確かに全体の視聴率を見れば、『サンデーモーニング』の高い数字が目立ちますが、『がっちりマンデー!!』は同時間帯では珍しく二桁を獲得するなど、安定の人気を誇っている。加藤はこの番組でMCとしての素質が認められ、後に『スッキリ!!』(日本テレビ系)の司会に抜擢されているんです。その『スッキリ!!』も、視聴率で同時間帯トップを獲得することも多いですよね。数字を持っている加藤が出演している『がっちりマンデー!!』が、『サンデーモーニング』を高視聴率に導いているといっても過言ではないでしょう」(TBS関係者)

 そして『サンデーモーニング』の後の10時からは、離婚裁判で渦中だった美元や、壇蜜など話題のタレントをスタジオに呼び、オリエンタルラジオ・藤森慎吾と田中みな実アナウンサーの熱愛を生むなど、常に話題性を振りまいている情報バラエティー『サンデー・ジャポン』(10時~11時23分)が続くが9~12%。続く、1985年10月から続くご長寿番組『アッコにおまかせ!』(11時45~12時54分)も7~9%台を記録。

 どちらも『サンデーモーニング』には及ばないが、『誰だって波瀾爆笑』(日本テレビ系、9時55分~10時55分)、『報道ステーションSUNDAY』(テレビ朝日系、10時~11時45分)、『笑っていいとも!増刊号』(フジテレビ系、10時~11時45分)など、同時間帯に放送されている番組には勝てている。

 日曜日の午前中は、他局を大きく引き離すほど好調にもかかわらず、ここのところゴールデンの番組が足を引っ張ってしまっているのは、同局にとって大きな痛手だろう。正午以降も、午前中からの良い流れを維持できるような編成を組んでくれることを期待したい。


最終更新:2013/03/13 11:45
『極楽とんぼのテレビ不適合者 上巻~民放各局に拒否され実現できなかった企画集編!~』
山本、帰ってきづらいだろうな