サイゾーウーマン芸能テレビドラマレビュー俳優・長瀬智也の『はらちゃん』力 芸能 [TVツッコミ道場] 『最高の片思い』から18年、『泣くな、はらちゃん』に見る長瀬智也の吸収力 2013/03/12 11:45 TOKIOTVツッコミ道場長瀬智也泣くな、はらちゃんふぞろいの林檎たちIVクロコダイル・ダンディー最高の片思い白線流し 長瀬主演ってだけで、涙腺の管理が甘くなるもん 今回ツッコませていただくのは、『泣くな、はらちゃん』(日本テレビ系)に主演中のTOKIO・長瀬智也。 ヒロインが描くマンガの世界から飛び出し、実体化して、ヒロインと恋に落ちるという主人公「はらちゃん」を、底抜けにピュアに演じている長瀬。マンガから現実の世界に出てきた「はらちゃん」は、見るもの聞くもの触れるものすべてが初めてのものばかり。別世界にきて、さまざまな未知のものに触れる様子は最初、ジャングルでワニと戦ってきた男がニューヨークに出てきて活躍する映画『クロコダイル・ダンディー』(1986)みたいだと思った。でも、言葉にならない魂の揺らぎのような感動を、顔をくしゃくしゃにして大きな体全体で表現する「はらちゃん」の姿を見るうちに、いつしか『奇跡の人』でヘレン・ケラーが水に触れて「ウォーター」と発したのは、こんな感じだったのだろうかなんて考えてしまう。 ジャニーズの演技派筆頭と言われる嵐・二宮和也とはまたまったく違うタイプながら、やはり演技派として知られる長瀬智也。でも、最初から味のある演技派だったわけではなく、振り返ってみると、デビュー翌年のドラマ『最高の片思い』(フジテレビ系、95)出演時などは、まだ中性的なルックスで、「キレイなおねえさん」のような雰囲気だった。注目を集めたのは、初主演ドラマ『白線流し』(TBS系、96)だろう。成績優秀だが、不幸な生い立ちのため、一人暮らしで働きながら定時制高校に通う、影のある役を見事に演じていた。次いで、『ふぞろいの林檎たちIV』(TBS系、97)で田舎から上京したばかりの朴訥な青年を演じた際、女性に対する不慣れな気遣い&強い訛りで放った「ピッツァとろうか」というセリフを聞いた時、そのあまりの自然さに、彼の演技力を確信した。 方言もめっぽう上手に聞こえただけに、もしかしたら耳が良いのかもしれない。ちなみに、歌唱力においても、ジャニーズの筆頭によく挙げられるが、改めて聞いてみると、デビュー当初などは決してうまい方とは思えない。歌のうまい歌手はそれなりにいても、長瀬のように、中島みゆきや椎名林檎の楽曲を歌いこなせる男性がそうそういるとは思えないから、伸びのある声を持っているだけではなく、技術や表現力がついて「うまくなった」のだろう。 気づいたらいつの日からか、「キレイなおねえさん」よりも「ゴリラ」に似ている長瀬智也。でも、歌も演技も、何でも素直にスイスイ吸収して自分のものにしていく姿は、まさに「はらちゃん」のようでもある。 「天然度最強クラス」と言われ、数々の伝説がネット上などに存在する長瀬智也にとって、最強のハマり役に見えた『泣くな、はらちゃん』も間もなく終了する。あまりにハマりすぎていただけに、次にどんな役をやるのかは気になるところだ。 (田幸和歌子) 最終更新:2013/03/12 11:45 Amazon 『リリック(初回限定盤)』 マイケル・J・フォックスに並ぶ「赤い上着が似合うヒーロー」 関連記事 気軽に写真撮影まで!? 長瀬智也が意外な所に登場し、ファン大興奮!長瀬智也と加藤ミリヤが!? Twitter経由で“既成事実化”された交際フェスにジャニーズ初登場! TOKIOが「前座の気持ち」でステージ披露「媚びるつもりはないけれど」チケットが売れず、TOKIO直筆の手紙まで!松岡昌宏、横山裕を見て「サングラスを後ろにかけていた時代」を後悔 次の記事 JUMPの無料ファンミレポinタイ >