サイゾーウーマンコラムマツコDXと細木数子のお手合わせ コラム 今井舞の「週刊ヒトコト斬り」 マツコ・デラックスが引き出した、細木数子往年の●●力 2013/01/04 21:00 週刊ヒトコト斬り 『細木数子の「六星占術」あなたの運命開運の箱 平成25年版』/ベストセラーズ ――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる! ◎『有マツ』といえば…… 『有田とマツコと男と女』(TBS系)。まあ先に始まったのはこっちだし、事務所がらみのこともあるんだろうけれど。番組名略して『有マツ』だと。『有マツ』って聞いたら、真っ先に思い浮かぶのはこっちじゃなくて『マツコ&有吉の怒り新党』(テレビ朝日系)の方だと思うのだが。この略称には「自称」ってヤツの恥ずかしさが濃縮されてるな。言ったもん負け。 ◎細木数子、マツコをベタ褒め! で、このスペシャルに久々登場していた細木数子。自分をちょうどいい感じに持ち上げてくれるマツコ・デラックスを、いたく気に入ったようで、手放しでベタ褒め。こういう、自分にとって得な人間を素早く見つけて「褒めてあげる」ところに、往年のハッタリ力の片鱗が感じられるが。座っていたのがマツコの隣だったこともあって、もう「昔は偉かった小さいお婆さん」にしか見えない。スタジオに来ていた細木ファミリーを、「これ、養女」「これ、養女の子ども。孫」って、何かややこしそうな続柄に加えて、それぞれの顔と「ダイキ」「14歳」って名前や年齢までバッチリ出しちゃってた。大丈夫か。何か……この家族、あとあと絶対揉めるの決定。 ◎「ごくつぶし」が勢揃い 有名人や大スターたちの子孫が登場し、その知られざる素顔にスポットを当てる『もてもてナインティナイン』(TBS系)の「御曹司&ご令嬢シリーズ」。正月特番は「銀幕スター」特集であった。勝新太郎、萬屋錦之介、黒澤明などなど、そうそうたる有名人の血を引く人物が出ていたのだが。本当にこの番組に出てくるのって、「ごくつぶし」感がすごい。全員パターンは違えど、何かが過剰で、何かが足りない。見たことないのに、皆肩書が「役者」だし。ま、勝新の息子の鴈龍とか、やることないからって、今さらコンビニでバイトするわけにもいかないしな。タクシーの運転手として立派に稼ぐ志茂田景樹の息子はエラい。 それはさておき、こんなメンツの中、よく藤山直美は出てくれたもんだ。エピソードも、藤山寛美のが一番面白かったし、出演芸人も一番傾聴してたように見える。「イメージ固定を避けるため、ギャラが良くてもCMには出ない」「プライベートは売らない」「努力してるところを人に見せない」「もらった金は人様のものだから世に還元する」……。そりゃ、今の芸人は傾聴するしかないだろう。たるみきった芸人の心根を引き締めるため、今回彼女だけ、吉本が破格のギャラを出して呼んだのかもしれん。 今井舞(いまい・まい) 週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)など。 最終更新:2019/05/22 16:56 関連記事 マツコに注がれる、黒柳徹子の「追い詰める」という深い愛情と試練霊感商法から幻の"結婚騒動"まで! 『さようなら 細木数子』に書かれた真実キレイ版・マツコデラックスがCM業界を席巻中手前味噌の発動装置として働く『国際ドラマフェスティバル』『5時に夢中!』が見せた、日本のテレビ局のあるべき姿 次の記事 元MA・米花が飲食店準備中 >