サイゾーウーマン芸能テレビテレビツッコミ道場芸人つぶしにもなりかねない!? 愛情たっぷり、的確すぎる母のダメ出し 芸能 [TVツッコミ道場] 芸人つぶしにもなりかねない!? 愛情たっぷり、的確すぎる母のダメ出し 2011/05/03 11:45 TVツッコミ道場アンガールズFUJIWARAフットボールアワーロンドンブーツ1号2号しずるオリエンタルラジオスリムクラブフルーツポンチ 後輩の姉にさらっとキスできるなんてさすがです 5月8日の母の日を前に、4月26日の『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)では、「緊急上京! ウチの息子このままでいいのか?」と銘打った、売れっ子芸人の母親たちが、息子の目の前でダメ出ししながら息子たちの将来について語るという、ひな壇企画が放送された。 芸人母界(そんな「界」、あるのか)で現在最も活躍する母のひとり、フットボールアワー後藤輝基の母親をはじめ、FUJIWARA藤本敏史やオリエンタルラジオ藤森慎吾の、こういった企画でわりと見かける「セミプロ」母、さらにアンガールズ田中卓志やフルーツポンチ村上健志、そしてスリムクラブの二人、といった顔ぶれの母親が集結した。 一部でおなじみになっている、後藤母の関西オバちゃんらしすぎる猛獣ファッションと、トークの安定感。一方フジモン母は、「息子のために新しいギャグを考えてきた」と言って、「アチャパー!」という微妙に伴淳三郎の往年の名ギャグに似たギャグを息子たちに進呈し、直後に「いーじゃない、いーじゃない」という謎のフレーズでお母さん自らが出てきてシメるという、力業を披露。結局自分が出たいだけだと一斉にツッコませるなど、バラエティーの作りになじみやすい(ツッコミやすい)発言や言動で、さすがセミプロおかんといった実力を見せてくれた。 その一方で、テレビ慣れしていないスリムクラブ内間政成の母が、なぜか保護者席の方にアドバイザーっぽく着席している有吉弘行&次長課長河本準一と、収録中に雑談をしていたりするなど、息子のキャラを上回る、自由な天然行動を連発、おいしいキャラになっていた。 そして、「番組内で最近流行」しているということになった、「出演者同士の唐突なキス」がここで導入され、フジモン母と有吉がキス。しかし、番組を最終的に盛り上げたのは、出演者でなく、見学者(母の付き添い?)としてスタジオに来ていた後藤の姉が誰とキスするのか、という流れ。さすがだったのが、ここで後藤姉がちゅうちょなく、 「淳さん……」 と、ロンブー淳を指名したこと。指名を受けた淳も嫌がることなく、二人のキスで番組が終了した。 そういえば後藤姉、昨年『はねるのトびら』(フジテレビ系)でも後藤母の付き添い的に出演して、お母さん自慢の、カレー味のキャベツとウインナーを挟んだホットドッグを井上和香に「なんか、くさい……」とコメントされたことに、「腹立つわ!」とかキレまくって、本来の出演者でもないのにやっぱり隠れキャラ的な登場で笑いをとっていたことを思い出した。 お母さんにも容赦なく「面白くない」と言えたりする有吉と河本のいじり方のうまさも手伝って、終始笑える1時間だったが、お母さんたちが、息子に対して出したダメ出しというか心配事が、ちょっと印象的だった。 例えばオリラジ藤森のチャラ芸を否定したり、アンガ田中は、分け目によって生え際が目立つということを心配され、しずる池田一真は大声で手をたたくという「リアクションがワンパターン」と、母親に指摘されていた(検証VTRが流されたらその通りだった)。それがいちいち的確で、ちゃんとお母さんの目線なんだなぁ、いくら売れてても息子のことはいつも心配しているんだ、ということが伝わってくる。楽屋なんかでお母さん同士、または共演者に「息子がお世話になっています」とかあいさつしているのかもしれない。 同番組のナンパドッキリで、存分にキモっぷりを発揮して話題になったフルポン村上の女の子の前でのナルシストぶりを、自分自身はウケつつも、お父さんには見せられないと話していたが、そこがまた、母の愛である。スリムクラブ真栄田賢なんて、あのハスキーな声がキャラのひとつであるのに「手術すれば良くなるらしい」ということで、受けてほしいみたいなことを言われていた。ああ、母の愛……。 どんな芸人も、みんなお父さん、お母さんがいるわけで、たとえバカ息子でもスベりまくっても、きっと世の中の誰よりも一番息子がかわいいわけだ。芸人を「つまらない」とかハッキリ言っちゃうことで、あのお母さんが悲しい思いをするのかなとか想像しちゃいそうで、いち視聴者としてはちょっと困る。 また、フジモンのお母さんを見ると、おそらく芸人母の中で最強だったものの残念ながら他界されたFUJIWARA原西孝幸のおかんのことを思い出してちょっと寂しくなる。数年前の正月生特番の生中継で、いきなり裸になった衝撃は忘れられない。逆に言えば、今はこの枠の争奪状態でもあるのかもしれない。 (太田サトル) 『日本一短い「母」への手紙―一筆啓上賞 』 もうすぐ母の日。 【この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます】 ・芸人DJ増加中! クラブイベントで女漁りを始めたお笑い芸人たち ・『バナナ炎』で堪能する、日村を泳がせる設楽の見事な手腕 ・「スポンサーを降りる!」沖縄映画祭を強行開催した吉本への風当たり 最終更新:2011/05/03 11:45 次の記事 「何、この煮しめ色!」、「STORY」でバブル世代とDJK世代が激しいバトル! >