噂の女"神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第45回】

青木愛議員にあって、蓮舫議員にない”女を使った”痕跡

2010/09/22 00:00
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「女性自身」(光文社)10月5日号

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の”欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

第45回(9/16~9/21発売号より)

 呆れてモノが言えないとはこのことだ。宮崎県知事の東国原英夫知事が、東京都知事選に出馬したいとの意向を支援者などに伝えたという。2009年、自民党から衆議院出馬要請に「自民党総裁にしてくれるなら」発言でヒンシュクを買ったのに。

 宮崎県下では未だ9割近い驚異的支持率を背景にしたものだろうが、それは宮崎ならではの事情だ。国政や東京への鞍替えの前に、もう一度宮崎県知事として再選を果たし、様々な問題を根本的に解決してから”次”に行くのが筋であり、政治家としての責任はないのか。宮崎県民でもないけど、そう思う。
 
1位「蓮舫議員(42)笑顔ハジケた『相合傘の夜』」(「女性自身」10月5日号)
2位「押尾学被告(32) 弁護士費用は1千万円超へ――パート母(62)を襲う『破産の危機!』」(「女性自身」10月5日号)
3位「村木厚子厚労省元局長(54) 『無罪』でどうなる!? キャリアの行方」(「女性セブン」10月7日号)

※『週刊女性』は合併号休みでナシ

 ”小沢ガールズ”青木愛議員に続き、”菅ガールズ” 蓮舫議員も不倫疑惑が!? 「自身」の巻頭グラビアに、蓮舫議員と目伏せされた男性のツーショット写真が掲載された。相合傘をして体を寄せ合う2人。蓮舫議員は満面の笑みだ。通常こうしたアングルの写真を見ると、2人の”ただならぬ関係”を連想するのが普通だろう。でもこの写真は違う。見て一瞬にして”違う”と分かってしまう。不思議だ。だがその理由は簡単なことかもしれない。

 蓮舫議員には色気がない。写真は雄弁にそれを物語る。単に男友達か仕事関係者とたまたま相合傘しただけ。便宜上そういったショットになっただけ、と納得してしまう何かがある。実際この男性は蓮舫議員の秘書官で、民主党代表選で菅直人首相が再選されたお祝いをし、車に移動する際のツーショット写真だという。


 小沢を支持した女性議員はなんともいえない色香がある。もちろん谷亮子議員だって例外ではない(結婚前は”寝技”と”柔らかい体”を武器に次々と男をゲットしていたという怪伝説の持ち主である)。

 一方、菅直人を支持した女性議員にはそれがない。蓮舫議員にしても美人だが色気ではなくハガネのようなイメージだ。小沢支持女性は「小沢ガールズ」と呼ばれているが、菅支持女性は「ガールズ」とは呼ばれない。どちらかというと、「菅一派」と呼んだ方が相応しい。

 青木議員のW不倫疑惑が報じられると、多くの人が「なるほど」と思った。「そうやって、のし上がってきたのだろう」と。だが蓮舫議員は、もう一捻りあるし手堅い。青木議員ほど分かりやすく、浅はかな失敗はしないだろう。

 初の女性総理と期待された小池百合子議員は野党へ転落、野田聖子議員は同じく野党で妊娠した現在、蓮舫議員が着々とその座に近づいているようにも見える。経済も政治もメチャクチャな日本だからこそ、誰でもいいから女性総理が誕生して一瞬でも明るい話題を振りまいてもいいんじゃないか、と投げやりに思ったりもする今日この頃だ。

 押尾学裁判で一審有罪判決が出た。実刑2年6カ月。この判決は、実にいろいろなことを学ばせてくれた。まずは裁判員制度が思っていた以上に機能したということだ。


 職業裁判官だけだったら、検察側が主張した「直ぐに119番通報すれば9割以上は救命可能」という主張をすんなり受け入れ、保護責任者遺棄”致死”罪で求刑に近い判決を下していただろう。だが裁判員制度の下、弁護側の主張する「救命は高くても30~40%」という対立意見をも汲みされ、「救命が確実だったと疑問の余地なく立証されたとは言えない」と、”致死”罪を認めなかった。そのため、検察側の求刑6年を大幅に下回る判決となったのだ。検察側と弁護側の主張を公正かつ客観的に、そして予断を持たずに判断したもので、「凄い」と感心した。

 だが、もっと驚いたのは押尾側が控訴したことだ。控訴すれば、今度は裁判員ではなく高等裁判所の職業裁判官が判決を下す。おそらくこれまでの傾向からいって、検察側の主張を採用して一審より重い刑になることが十分予想されるのだ。だが押尾はチャレンジした。

 そもそも一緒にいた愛人が死亡したのは事実だから、最初から「気が動転して救急車を呼べなかった。今考えると反省している」と情状酌量を狙えば、少しは早く娑婆に出られるのではと普通なら考える(ある法曹関係者も同様の感想を言っていた)。

 だが押尾は違った。敢然と無罪を主張した。結果は比較的軽い刑だったが、それでも納得しなかった。凄いチャレンジャーだ。彼にとっての”事実”は無罪判決、無罪放免しかないのだ。ここまで自己中心的で、自分の状況さえ慮らない、常識的な量刑の損得も度外視となると逆になんだか神々しい。

 だが、その裏で裁判費用を捻出している両親は、必死に働いているらしい。最高裁まで想定すると1,000万円の費用が必要だという。そのため母もパートに出ているらしい。押尾のタニマチでありお金持ちのピーチジョン野口美佳氏はどうしているのか? 一部援助しているという噂もあるが、母親がパートしてるのではその額もたいしたことが無いのかも!?

 郵便割引制度をめぐり厚労省から偽の証明書発行事件で、村木厚子元厚労省局長の無罪が確定した。検察の証拠が “デッチ挙げられた”もので、アリバイも成立するなど滅茶苦茶なものだったことが裁判においてが次々と暴露された結果だ。

 そもそもこの事件は”政治家案件”として検察側が作り上げたストーリーに沿って捜査が行われた”国策捜査”である。私自身も雑誌「噂の真相」時代、名誉毀損罪で特捜部の事情聴取を受け、有罪判決を食らったことのある身だ。検察は自分たちの都合のいいように事件のストーリーを作り、それに沿った捜査をデッチ挙げ、都合のいい証拠しか裁判に提出しない。裁判所も検察の言い分しか信じない。そのことを体感し痛感してきた。

 先日、最高裁で有罪判決が確定した鈴木宗男事件しかりである。一度特捜部に狙われたらおしまいというのがこれまでだった。だが、こうした検察のやり口も徐々に瓦解しつつある。昨年全員無罪判決が下った長銀事件、そして今回の郵政不正事件など、ずさんな検察ストーリーが次々と暴露されている。これまでの強引な検察のやり口からしたら当然のことだ。

 ともあれ村木元局長の無罪は喜ばしいことで、「セブン」では彼女の今後についてを記している。逮捕時、雇用均等・児童家庭局長だった村木氏は、その職を解かれ大臣官房付となっていた。だが無罪が確定し、長妻昭前大臣も「それなりのポストを処遇していく」と復職に対してバックアップの方針だという。

 有能なキャリアの持ち主で国策捜査の被害者、かつ無罪冤罪であるから当然のことだ。しかし民間だったらどうだろう。 

 痴漢冤罪が社会問題にもなっているが、無罪を主張したばかりに職を失ったケースや、前記の押尾学などは起訴以前、逮捕される直前にエイベックスから解雇された(事情はともあれ起訴前の解雇は事実だ)。

 何年もの法廷闘争を経て仮に無罪判決を勝ち取ったとしても同じ地位での復職の可能性は低い。大手企業などは労働法に基づき、有罪確定後の解雇という規定もあるようだが、実際の運用はその通りに進まないことも多いようだ。

 痴漢と公務員の不正事件を一緒にするのもなんだが、民間での”無罪冤罪ケース”でも同様の救済処置を取れないのだろうか。厚生労働省の村木氏には、自身の体験を踏まえた労働問題の取り組みに期待したい。

『一番じゃなきゃダメですか?』

ま~たまた、首相という一番ポジション狙っているくせに♪

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最終更新:2010/11/08 16:58