サイゾーウーマンカルチャー“コワ可愛い”魅力が満載! 新宿二丁目のアイドルショーに行ってみた カルチャー "会えるアイドル"の座を奪取! “コワ可愛い”魅力が満載! 新宿二丁目のアイドルショーに行ってみた 2010/07/03 17:00 イベント 堺マチャアキもびっくりなショーに潜入♪ 「AKB48」を筆頭に、「ももいろクローバー」、「スマイレージ」など、昨今の芸能界は女性アイドルグループが乱立し、さながら”アイドル戦国時代”ともいうべき様相。それに踊らされているファン層はやっぱり男性……と思いきや、意外と女性のファンも多いもの。何を隠そう、筆者も”同性のアイドルが好きな女性”の1人です。 そんな筆者が出かけたのは、新宿二丁目内にあるゲイバー「Kuos(クオズ)」。なんでもここで、今年1月に開催して好評を博した”アイドルショー”の再演が行われるとの情報をキャッチしたのです。その名も『エスムラルダPresents 初夏のかくしゲイ大会~オネエ様はアイドルがお好き~』。オーガナイザーを務めるエスムラルダさんは、メディアにも度々登場している人気ドラァグクイーンで、ショーの出演歴も15年を超えるベテラン。しかし、意外にもオーガナイザーを務めるのは、この「かくしゲイ大会」シリーズが初めてなんだとか。それにしても、なぜゲイバーを会場に? 「ゲイの飲み仲間であり、『かくしゲイ大会』でも制作兼ダンサーを務めているアキナさんとゲイバーで飲んでいたときに『毎日ショーが見られる、サロン的なゲイバーがあってもいいよね』という話をしたことが、そもそもの発端。そこから話がどんどん発展して、『バーを1日だけ借りて、実験的に”ショーが見られる空間”を作ってみよう』ということになったんです」(エスムラルダさん) 店内を紅白の横断幕で「客席」と「ステージ」に仕切り、出演者の着替えは店外の階段の踊り場で行うなどの発想は、大胆かつ斬新! 定員50名の観客はゲイの男性に限らず、女性もおよそ1/3を占めていて、「浮いてしまったらどうしよう……」と心配していた筆者もホッとひと安心。普段はカラオケのモニター用に使われているテレビには、昭和~平成時代を彩った女性アイドルたちの歌唱シーンが映し出されており、酒井法子が出てきた際は客席がちょっとざわついていました。 サイリウムを振る客席に向かってメンバーが応えてくれたよ!メンバーの裏話暴露のMCも刺激的! そして、2001年に石川梨華・加護亜依・松浦亜弥の3人で結成されたハロプロのシャッフルユニット「三人祭」のPVが流れ出した瞬間、「それじゃ行くわよー!」の掛け声とともに、待望のアイドルショーがスタート! 紅白の横断幕が下がると、ピンクのウイッグを被って三人祭風の衣装を身に付けた3人の……女装した男が!! エスムラルダさん(加護役)をセンターに構え、「チュッ! 夏パ~ティ」の曲に乗せて踊り始めます。こ、怖い! でも……なんか可愛い!! その後も総勢9名の”エスムラルダ&歌謡ダンサーズ”が入れ替わりで登場し、70年代後半に一世を風靡したピンクレディー、「80年代2大アイドル」といわれる松田聖子と中森明菜、90年代後半に”沖縄アクターズスクールブーム”を巻き起こした安室奈美恵とMAX、さらには現在大活躍中のPerfumeやAKB48など、各時代を象徴する女性アイドルのショーを熱演。前回の再演とは言うものの、セットリストの7割が新曲で、今回は春~夏にピッタリなアイドルソングを中心に構成したのだとか。 エスムラルダさんはもちろんのこと、「40代以上が3人もいる」という歌謡ダンサーズのパフォーマンスもお見事で、客席は終始大盛り上がり。これだけの人材をどうやって確保したんですか? 「『かくしゲイ大会』を立ち上げるに当たって、昨年末にダンサーズのオーディションを行いました。ただ、アタシの告知が遅れたこともあって、所要人数を確保できなくて(笑)。そこで、アキナさんが知人に声をかけたり、ゲイバーでアイドルの曲に乗せて踊っていた人を半ば騙すようにスカウトして集めました。”笑顔を絶やさない癒し系ダンスリーダー”とか”無表情で圧倒させる恐ろしい新人”とか、本場の女性アイドルグループに負けないほど個性豊かな面子が揃っています。あ、ちなみにアタシは”小道具と飛び道具でごまかす(名目上の)リーダー”です」(同) 当日は3公演すべてのチケットがソールドアウトしていたものの、次回の開催については「事前準備や練習が大変だし、1公演1時間強×3回は体力的にもキツいので、今のところはまったくの白紙。いつか気が向いたら復活する……かも」とのこと。面白さや衝撃はAKBの劇場公演に勝るとも劣らないので、開催される暁には、ぜひとも足を運んでみて! (玉乃雫) ・エスムラルダ 1972年3月13日生まれ。大阪府出身。ホラー系ドラァグクイーンとして、数々のイベントに出演。普段はフリーのライター兼エディターとしても活躍しており、携帯サイトや雑誌などにコラムや漫画原作を執筆。著書に『英語で新宿二丁目を紹介する本』(ポット出版)がある。 ブログ 『LIVE TOUR 2006 The Last Destination [DVD] 』 明菜以上のアイドルはまだ出てきてないと思う 【この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます】 ・「妄想」の引き出しを全開に! 美少年揃いのBLバーでいかんなく妄想プレイ! ・おやじが踊り、おやじが給仕する!「おやじカフェ」でおやじ再発見 ・肉体派イケメンたちにくぎ付け☆ ”消防士たちの甲子園”に潜入♪ 最終更新:2010/07/03 17:00 次の記事 溜まりに溜まったウップンにグッバイ! 嫉妬も悲しみも大声で壺に叫んじゃいな! >