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Aぇ! group、新曲34.4万枚発進で前作超え！　背景に「ミリオンの肩書ほしい」「予算不足にしたくない」メンバーやファンの焦り

2025/06/20 08:00

サイゾーウーマン編集部

　Aぇ! groupの3rdシングル「Chameleon」が、6月17日付の「オリコンデイリーシングルランキング」で初登場1位に輝いた。前作「Gotta Be」（昨年10月発売）を超える売り上げを記録した背景には、メンバーやファンの“焦り”があったようだ。

Aぇ! group、新曲が初日34.4万枚発進で前作超え！　ONE N’ ONLYのメジャーデビュー作に大差つける

　ニューシングル「Chameleon」は、初回限定盤A・B・C（CD＋DVDまたはBlu-ray）、通常盤（CDのみ）の全4形態でリリース。表題曲の「Chameleon」（カメレオン）は“隠れるためではなく自分を表現するために色を変えていこう”という意味が込められたメッセージソングで、共通カップリングとして、メンバーの正門良規が主演を務める4月期ドラマ『ムサシノ輪舞曲』（テレビ朝日系）の主題歌「Destiny」が収録されている。

　そんな同作は、発売初日に34万4178枚を売り上げ、「オリコンデイリーシングルランキング」（6月17日付）のトップに君臨。昨年5月発売の1stシングル「《A》BEGINNING」の初日記録（47万8092枚）にこそ届かなかったが、2ndシングル「Gotta Be」（24年10月リリース）の初日30万6959枚を上回った。

　また、今作をめぐっては4月上旬に“ライバル”の出現が判明し、Aぇ! groupファンは不安を抱いていたという。「Chameleon」の発売同日に、スターダストプロモーション所属の5人組男性ダンス＆ボーカルグループ・ONE N’ ONLYがメジャーデビューシングルをリリースすることが明らかになったのだ。

「Aぇ! groupの所属レコード会社はユニバーサルミュージックですが、ONE N’ ONLYも『ユニバーサルミュージック/ Polydor Records』からメジャーデビューするとわかったんです。4月7日の発表時点でシングルのタイトルは未定だったものの、初回限定盤A・B（CD＋Blu-ray）、通常盤（CDのみ）、初回限定メンバーソロ盤（5種）の全8形態展開になるという情報は発表されていました。当時、メンバーだった上村謙信が『重大なコンプライアンス違反』の発覚により、3月4日付でグループを脱退し、5人体制になったばかりだったのですが、それでもメジャーデビュー作とあって、ファンも売り上げを伸ばそうと気合いを入れているのではないかと、一部Aぇ! groupファンは警戒していたんです」（芸能ライター・阿部ベア氏）

　蓋を開けてみれば、ONE N’ ONLYのメジャーデビューシングル「BLAST」は「オリコンデイリーシングルランキング」（6月17日付）で2位にランクイン。売り上げは7万44枚で、1位のAぇ! groupとは27万枚以上も差がついている。ONE N’ ONLYやほかのアーティストが大逆転しない限り、Aぇ! groupの「Chameleon」は週間ランキングでも1位を獲得できるだろう。

Aぇ! group、新曲が好発進の背景にあった“メンバーの言葉”とは？

　なお、前出の阿部氏は「今作の発売にあたり、ファンが数字を意識していたからこそ、34万台に到達したのではないか」と指摘する。

「デビュー作『《A》BEGINNING』は封入特典で『リリース記念イベント＆ハイタッチ会』の応募用シリアルコードをつけていました。“接触イベント”の効果もあり、初週62.5万枚というロケットスタートを切れたのです。しかし、2ndシングル『Gotta Be』は初週39.1万枚にまで低下。『リリース記念イベント＆お見送り会』の応募用シリアルコードがついた今年2月発売の1stアルバム『D.N.A』の初日売り上げは19万42枚でしたが、同じ関西ジュニア出身のデビュー組・なにわ男子の1stアルバム『1st Love』は初日だけで45.9万枚も売れていたんです。Aぇ! groupのメンバーはこうしたグループの現状に焦りを感じているようで、末澤誠也は『anan』（マガジンハウス、4月2日発売）のインタビューで、勢いや知名度不足を痛感していることを吐露。『どうしても気にはなりますね。数字が伸びひんかったら、それは、すべて自分たちの努力不足』（原文ママ、以下同）などと、正直に答えていたんです」（同）

　また、6月2日発売の「J Movie Magazine 」Vol.119（リイド社）のインタビューの中で末澤は、演出・構成に携わった今年２～５月開催の全国アリーナツアー『Aぇ! group LIVE TOUR 2025 D.N.A』を振り返り、すべて新しい衣装にしたい思いがあったものの、「現実的には予算の問題もある」なかで、昨年のデビューツアーで数回着用した衣装をリメイクして対応したと説明。

　さらに「この演出を入れようと思ったら、これだけのお金がかかるんだという裏方の部分をリアルに感じましたし、それをしてくださることへのありがたみがより増しましたね」とも発言していた。

　そんな彼らだが、グループとしての目標は高く、正門は昨年9月26日、Aぇ! groupのX（旧Twitter）アカウントを通じて、「誠也くんが40歳になるまでに待ってろよ、国立競技場!!!!」と宣言。グループ内最年長で30歳の末澤が40歳になるまでに、大きな会場でのコンサートを実現するという夢を掲げたのだった。ファンはこうしたメンバーの思いを知っているからこそ、“CDを買って応援しよう”と奮起しているのだろう。

　実際、発売前からSNSには「結局は数字が全て。Aぇ! groupの焦り具合からして、このシングルの売り上げが今後を左右する可能性が高いと思ってる。国立行くぞ！」「衣装も演出も思うようにやらせてあげたい！」「予算不足で諦める未来にしたくない」「まずは『Chameleon』で良い数字出して未来につなげたい」と、ファンとしての決意表明のポストも上がっていたほどだ。

　なお、「Chameleon」は6月18日付の「オリコンデイリーシングルランキング」でも首位をキープし、3万3,319枚が加算された。

　メンバーはグループ公式YouTubeチャンネルで5月13日に公開された動画「Aぇ! group【祝デビュー１周年記念】5人だけの焼肉会」の中で、「ミリオン（100万枚）いきたいね」「ミリオンアーティストっていう肩書がほしい」と語っていたが、果たして、今作はどこまで目標に近づけるだろうか――。