サイゾーウーマンコラム神林広恵「女性週刊誌ぶった斬り」中居正広、“法廷闘争”の可能性は コラム “噂の女”神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第749回】 中居正広、訴訟となれば松本人志の二の舞に? “法廷闘争”の可能性は 2025/06/17 23:00 神林広恵(ライター) 女性週刊誌ぶった斬り! 下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る! 独立会見での中居正広(写真:サイゾーウーマン) 田原俊彦の“セクハラ発言&行為”が問題になっている。6月15日のラジオ生出演中、下ネタ発言をしたり女性アナの手に触ったり――。田原の“不適切発言”は今回に限らないが、アイドル時代全盛期を知る者としてすごく恥ずかしい。64歳、いまだに“昭和な感覚”が抜けないのも恥ずかしい。 目次 ・今週の女性週刊誌、注目記事ベスト3 ・中居問題、“法廷闘争”の可能性 ・訴訟となれば中居も“あの人”の二の舞に!? ・嵐、ラストイヤーを盛り上げる女性週刊誌 ・藤島ジュリー景子氏のインタビュー本と嵐・二宮の著書が発売 今週の女性週刊誌、注目記事ベスト3 第749回(6/12〜6/17発売号より) 1位「中居正広 『刑事告発逃れる』あの日の言い分」(「女性セブン」6月26日号) 同「中居正広 足止めするフジテレビの再生シナリオ」(「週刊女性」7月1・8日合併号) 2位「相葉雅紀 祝第二子誕生 揺れる嵐の幕引き」(「女性セブン」6月26日号) 参照「嵐 櫻井 相葉が強敵 松潤『気合の短パン』『オファー殺到』大野を二宮が鼓舞」(「女性自身」7月1日号) 3位「藤島ジュリー景子 旧ジャニ内部の“暴露本”に隠された『嘘』」(「週刊女性」7月1・8日合併号) 中居問題、“法廷闘争”の可能性 先週に続き『女性セブン』が中居正広問題を取り上げている。先週号では中居がなぜ第三者委員会に対して反論したのかについて、“あまりに身勝手な理由”が記されていたが、今回の記事も興味深い“論考”がてんこ盛りだった。 まず今回の中居性加害について、発生当時の取締役だったフジテレビ港浩一元社長と大多亮元専務に対し、フジテレビが訴訟準備に入った件。しかし、大企業役員とはいえサラリーマン経営者の2人に巨額の損害賠償は非現実的、よって「退職金の一部を返納させ、頃合いを見て和解」という見方が濃厚らしい。 さらに中居と被害者女性を“つないだ”元編成幹部の処分も大甘だったが、これも元編成幹部が「クビになったら、洗いざらい全部ぶちまける」と話しているからだという。中居と同様あまりに身勝手なフジテレビの姿勢だが、もうひとつ記事で指摘されているのが“今後中居が起こすかもしれない”訴訟の行方だ。 記事によると、第三者委員会が中居の要求を受け付けなかったため“法廷闘争”も見据える展開になっている。そうなると問題は複雑になる可能性も。 まず中居が第三者委員会を訴えた場合、中居は逆に被害女性から刑事告訴されるリスクも生じる。だが、ここで大きな問題が。“性加害”が発生した直後、不同意性交等罪が改正された。 つまり当時は改正前で、この点を踏まえれば、刑事に関しては中居に有利になるのではないか、というのだ。そうした状況も踏まえ、「セブン」はこう分析する。 「中居さんサイドとしては第三者委員会にやりとりを拒否されたいま、女性との守秘義務を解除することで、舞台を法廷に移し、すべてを明らかにして汚名返上しようとする可能性は高まっている」(芸能リポーターのコメント) 果たして、すべてを明らかにして汚名返上できるかどうかは大いに疑問だが、「セブン」の分析によると、裁判に持ち込まれる可能性が高いという以上のようなストーリーが考えられるとのことだ。 訴訟となれば中居も“あの人”の二の舞に!? いや、「セブン」だけではない。「週刊女性」もまた“訴訟を提起する可能性もあると考えます”として言及しているのだ。「週女」によると裁判になった場合、中居に有利な点と不利な点が出てくるという。 「第三者委員会はどのように報告書を作成したのか、説明が必要となる場面が出てくるはず」 「他方、調査の録音や資料が証拠として提出された場合に中居さんにとって不利な内容の場合もある」(溝口矢弁護士のコメント) こうして「セブン」「週女」ともに訴訟の可能性を指摘しているが、だが訴訟となれば、また“あの人”の二の舞になるのではないのか? そう、性加害報道で「週刊文春」(文藝春秋)に巨額損害賠償請求訴訟を起こしたものの、その後訴訟を取り下げた中居の“朋友”松本人志のことだ。やはりこの2人、思考回路まで似ているのかも。 さらに彼らを擁護するミソジニー野郎も多数見受けられるが、しかし加害者側の身勝手な思惑でさらに傷つくのは被害女性だということを忘れてはならない。 嵐、ラストイヤーを盛り上げる女性週刊誌 一方、こちらは明るい話題が満載だ。来年5月いっぱいで活動を終える嵐だが、「女性セブン」と「女性自身」ともに嵐メンバーの活動について特集、特に「セブン」は相葉雅紀の第二子誕生をスクープした。 「相葉さんには、実は第二子が生まれているのです。忙しいなか、相葉さんが得意な手料理をはじめとした家事を積極的にこなして、奥さんと二人三脚で2人の子育てに励んでいると聞いています」(芸能関係者のコメント) ほかには詳細はないが、スクープには違いない。記事には他メンバーの活躍・多忙ぶりも描かれる。 二宮和也は7月にカバーアルバムをリリース、8月は主演映画『8番出口』が公開予定など多忙を極める。また櫻井翔は『放送局占拠』(日本テレビ系)、相葉は『大追跡 〜警視庁SSBC強行犯係〜』(テレビ朝日系)、松本潤は日曜劇場『19番目のカルテ』(TBS系)と7月期はまるで“テレビ局ジャック”のような露出と活躍となる予定だという。また大野智も、東京で過ごす時間を増やしてラストツアーに備えているらしい。 「女性自身」もまたメンバーたち“ドラマジャック”などその活躍ぶりを伝えているが、注目すべきはやはり大野の存在だという。 「テレビ局各局は、大野だけでもとあの手この手で企画を練って出演依頼をかけているという」 なかには大野の趣味の釣りを絡めた特番企画や離島巡り、絵の個展などの企画が浮上しているらしい。女性週刊誌もテレビ局も嵐のラストイヤーを盛り上げるのに夢中らしい。もちろん部数や視聴率アップ、そして話題性のためだろうが――。 藤島ジュリー景子氏のインタビュー本と嵐・二宮の著書が発売 こうした旧ジャニ関連の話題の多さに、いまだ続くその影響力の大きさを改めて感じるが、ジャニーズを崩壊させたジャニー喜多川氏のめいであり、女帝・メリー喜多川氏の娘で旧ジャニーズ事務所の元社長、性加害問題の被害者対応をするSMILE-UP.社の代表取締役でもある藤島ジュリー景子氏が7月18日にインタビュー本『ラストインタビュー─藤島ジュリー景子との47時間─』(新潮社)を上梓するという。 現在、新潮社のサイトでは冒頭50ページが無料公開されていて、嵐との関係性、SMAP解散の裏側などが描かれていることから、本の全貌が大いに気になるところだ。 さらに嵐の二宮和也もまた、6月17日、自身初の新書『独断と偏見』(集英社新書)が発売されたが、こちらも大いに気になる。内容については読後にぜひご報告したい。 神林広恵(ライター) 伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」(噂の真相)の元デスク。著書に『噂の女』(幻冬舎)、共著に"『日本を脅かす! 原発の深い闇』、『木嶋佳苗 法廷証言』(共に宝島SUGOI文庫)などがある。 記事一覧 最終更新:2025/06/17 23:00 楽天 Yahoo セブンネット 独断と偏見/二宮和也 よりによってジュリーさんとニノって、どんな因果よ 関連記事 長嶋茂雄氏、華麗なるファミリーの闇――一茂・三奈と“もう一人の子ども”眞子さん出産、宮内庁が正式発表に至った背景――週刊誌のスクープと後追い報道眞子さん出産、テレビ・新聞が報じない異常事態――帰国めぐり女性週刊誌が対立中居正広、WHO定義の「性暴力」反発に見える後進性――反論の目的は?中居正広、第三者委員会に反論! 女性週刊誌が“事前に報じていた内容”とは?