“噂の女”神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第747回】

眞子さん出産、宮内庁が正式発表に至った背景――週刊誌のスクープと後追い報道

2025/06/03 21:00
神林広恵(ライター)

サイゾーオンラインより】

2021年10月26日、婚姻届を出した後に結婚報告を行った眞子さん(写真:GettyImages)

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 異常事態が続いたが、ついに5月30日認めた。宮内庁が小室眞子さんの出産を。その背景には何があったのか――。

目次

今週の女性週刊誌、注目記事ベスト3
眞子さん出産を宮内庁が正式発表するまでの経緯
眞子さん出産で小室圭さん祖父を直撃
大御所芸人の長寿番組が相次いで終了するワケ
三山凌輝は羽賀研二を超えるのか

今週の女性週刊誌、注目記事ベスト3

1位「小室眞子さん 心待ちにする義母の子育てサポートinNY」(「週刊女性」6月17日号)
2位「『しゃべくり007』終了説をメディア王上田晋也に直撃」(「週刊女性」6月17日号)
3位「三山凌輝は『令和の羽賀研二』?“誠意大将軍”を超えるのか」(「週刊女性」6月17日号)
※「女性自身」「女性セブン」は合併号休み

眞子さん出産を宮内庁が正式発表するまでの経緯

 5月22日発売の「女性セブン」(6月5・12日合併号)のスクープで明らかになった秋篠宮家の長女・眞子さんの出産。異常事態は、そこから始まった。なぜかテレビ・新聞など主要メディアでは、このニュースがほぼ黙殺されたからだ。

 だが主要メディアに先がけて「セブン」だけでなく「女性自身」「週刊女性」の女性週刊誌は、眞子さん出産と同時にメディアが報じない異常事態を報じていた。「セブン」報道を受け、多くのメディアが宮内庁に確認に走った。しかし宮内庁は、「申し上げることは何もない」などと出産についてのコメントを控えた。

 そのため“ウラが取れない”メディアは、これを報じることはなかった。「セブン」のウェブ版では眞子さんがベビーカーを押している写真を掲載しており、出産は既成事実だとわかっていても――。つまり多くのメディアが報じないのは、宮内庁が発表しないからだった。

 だが「セブン」報道から1週間以上がたった5月30日、ついに宮内庁が眞子さん出産を認め、発表したのだ。もちろん、それは「セブン」の後追いをした週刊誌の存在があったことも一因だろう。

 前述したように、先週発売の女性週刊誌は軒並み眞子さん出産を大きく報じ、さらに「週刊文春」(文藝春秋)、「週刊新潮」(新潮社)も眞子さん出産を報じた。そして宮内庁が黙殺している事実を明示している記事もあった。

 その背景には、これまでの秋篠宮家と眞子さん結婚の複雑な経緯や感情から、今回の出産の公表も秋篠宮家の了承が取れなかった。そのため宮内庁もコメントできない。そして宮内庁に忖度する大手メディアは、これを報じられない――。

 かつてはゲリラジャーナリズムといわれた週刊誌の面目躍如だが、こうした週刊誌報道を受け、宮内庁もさすがに黙殺を続けるわけにはいかなかったのだろう。

 30日に正式発表があり、これを受け新聞やテレビなど既存メディアの情報解禁、一斉報道に至ったというわけだ。

 こうして一連の経緯を振り返ると、もし「セブン」の報道がなければ、眞子さんの出産の事実はさらに長い時間黙殺されてしまったとも考えられる。

 皇室を離れ一般人となったとはいえ、日本国民の大きな関心の的でもあるのに。将来天皇となる悠仁さまのメイかオイなのに、上皇ご夫妻の初ひ孫なのに――。

眞子さん出産で小室圭さん祖父を直撃

 ということで、今週の女性週刊誌である。「女性自身」と「女性セブン」は合併号休み(最近合併号休み多すぎ!)なので、「週刊女性」にはもちろん眞子さん出産ネタが掲載されている。切り口は眞子さんの義母・小室佳代さんがNYに渡り、子育てサポートをするか否かだ。

 眞子さんは結婚までの経緯もあり、実母の紀子さまとは断絶状態と伝えられる。一方、義母の佳代さんとは密な関係だ。となれば佳代さんが渡米か!? という内容だ。だが佳代さんは90代と高齢な父親と同居している。渡米するには心配の種となる。

 ということで、なんと高齢父(小室圭さんにとっては祖父)を直撃! しつこい記者に対し、最後に祖父は「もうっ!」と呟き自宅に入っていったらしい。ゲスな取材だと思う。でも黙殺するより全然マシだとも思った。

大御所芸人の長寿番組が相次いで終了するワケ

 なるほど、そうくるか。2008年7月にスタートした月10の人気番組『しゃべくり007』(日本テレビ系)に “終了説”がささかれているという。視聴率も高水準で安定しているのに、らしい。

 しかも、日テレは『しゃべくり』だけでなく『行列のできる相談所』『ズームイン!!サタデー』『ウェークアップ』といった“長寿番組”の終了が続いているという。さらに、さらに「ウッチャンナンチャン」南原清隆が司会を務める『ヒルナンデス!』も終了するかも、という事態になっているらしい。

 その理由は“あれ”だって。そう、フジテレビを舞台にした中居正広の“性加害”問題だ。中居の性加害問題をきっかけに、マスコミや第三者委員会から過去のハラスメント事案の報告が相次いだ。もちろん、それはフジテレビだけにとどまらない。そのため「今や、過去のどんなハラスメントが明るみに出てもおかしくない時代」だという。“大御所”たちが過去を掘り起こされる世の中となった。

 そして『しゃべくり』である。「くりぃむしちゅー」「ネプチューン」「チュートリアル」といった今や大御所となった人気グループが出演している。7人もの人気大物芸人を要する人気長寿番組。つまりリスクが高いと判断されたということらしい。

 でも同時に、テレビ局としての自分たちの体質に問題がないかを問うべきではないのか。大物出演者たちを助長し、女性を“もの”として扱ってきたテレビ界の体質こそ問題ではないのか。だからこそ、外部の芸人を切るだけでは問題は解決しないし、トカゲの尻尾切りになってしまうと思うのだが。

 『しゃべくり』の終了について「週女」の直撃を受けた上田晋也は「僕は聞いてないですね」と答え、日テレも期日までに回答はなかったという。本当に番組が終了してしまうのだろうか――。

三山凌輝は羽賀研二を超えるのか

 面白い視点だ。婚約者との間で婚約破棄と1億円もの“貢がせ”が発覚し、直後には女優の趣里との結婚報道があった「BE:FIRST」の三山凌輝。趣里は水谷豊と伊藤蘭の愛娘ということで大きな話題となっているが、「週刊女性」では、この三山を羽賀研二に例え「三山は“令和の羽賀研二”」との記事を掲載している。

 羽賀も90年代、大御所俳優として知られた梅宮辰夫の愛娘・梅宮アンナと熱愛が大きな話題となったが、同時にダメ男ぶりもクローズアップされ、さらに詐欺などで逮捕される事態に。

 そんな羽賀と三山を並び称す。なるほど――。三山は羽賀を超えるのかという視点、確かに興味深い。

神林広恵(ライター)

神林広恵(ライター)

伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」(噂の真相)の元デスク。著書に『噂の女』(幻冬舎)、共著に"『日本を脅かす! 原発の深い闇』『木嶋佳苗 法廷証言』(共に宝島SUGOI文庫)などがある。

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最終更新:2025/06/03 21:00
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