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STARTO・福田淳社長の退任を「最終調整」、後任候補に「テレビ局関係者」で「変わってない」とファン失望

2025/06/15 08:00

サイゾーウーマン編集部

STARTO ENTERTAINMENTの取締役CMOを務める井ノ原快彦（写真：サイゾーウーマン）

　STARTO ENTERTAINMENT（以下、STARTO）の福田淳社長が6月末の任期満了をもって退任すると、「時事通信」などが報じた。STARTOは、旧ジャニーズ事務所（現「SMILE-UP.」）所属タレントの受け皿として設立され、福田氏は2023年12月8日に代表取締役CEO就任を発表。昨年4月10日よりSTARTOが本格的に始動した後も尽力してきたが、今後は新たな人物が同社を率いることになるようだ。

STARTO、代表取締役・福田淳氏の退任を「最終調整」へ

　6月13日、時事通信社が運営するニュースサイト・時事ドットコムは、福田社長が6月末で退任すると報道。「後任にはテレビ局役員経験者が就任する方向で最終調整しており、6月末の株主総会で正式決定する」（原文ママ、以下同）と伝えている。

　また、同日には「朝日新聞」のウェブサイトでも「『STARTO』の福田淳社長が退任へ　後任はテレビ局関係者で調整」とのタイトルで記事を配信。「関係者への取材」で判明したといい、「時事通信」と同様に「後任の社長はテレビ局関係者で調整を進めている」「6月末の株主総会で正式決定する見込み」などと報じた。

　記事を受けて、STARTOの企業サイトでは、「当社役員人事に関する一部報道について」と題したお知らせを掲載。「本日、一部報道機関において、当社代表取締役CEOの福田淳が退任との報道がありました。現在、その方向で最終調整しておりますが、なんら機関決定したものではございません。公表すべき事項が発生した場合は速やかにお知らせ致します」と説明している。

　周知の通り、旧ジャニーズ事務所は創業者・ジャニー喜多川氏（19年に死去）の性加害問題が大きな騒ぎに発展したことで、解体的出直しを図る事態に。同社は23年10月17日付で「SMILE-UP.」に社名を変更し、被害者への補償と救済に取り組む会社となった。

　そして、タレントと契約を交わすためのエージェント会社としてSTARTOが誕生。コンサルティング会社「株式会社スピーディ」の社長を務め、女優・のん（元・能年玲奈）とエージェント契約を結ぶなど、その専門業務に精通し実績もある福田氏を迎えて再スタートを切った。

「ただ、旧ジャニーズとは無関係だった“外部”の人間がトップとなっただけに、就任時はSNS上のファンが『#フクダはイヤダ』『#福田淳の社長就任に反対します』といったハッシュタグをつけながら、社長就任に対する抗議の声をポストしていました。ファンの中には福田氏をなかなか受け入れることができず、批判的なスタンスで注視している人も多かったのでしょう。例えば、今年1月23日発売の『フライデー』（講談社）が、福田社長が二回り年下で30代半ばの女性とハワイ旅行に出かけていたとスクープした時も、ネット上でシビアな意見が飛び交っていました。同誌には路上キス写真も掲載されており、ファンはドン引きしていたんです」（芸能ライター・阿部ベア氏）

STARTO・福田淳氏の退任報道で「責任を取って」の声が上がるワケ

　今回の退任報道を受け、ファンの間では「全部元に戻してから退任して」と嘆く声が続出している。というのも、特に今年に入ってからはファンにとってショッキングなニュースが続いていたからだ。

　今年2月12日、STARTOは来年にCDデビュー20周年の節目を迎える予定だった3人組グループ・KAT-TUNの解散を発表した。公式サイトにて「およそ1年にわたりメンバーと協議を重ねた結果、2025年4月1日からの2年目の契約にあたりましては、KAT-TUNの看板を下ろし、それぞれの道を選ぶ形の方が今後のメンバーにとってより良いと会社として判断いたしました」と報告。

　突然の解散に加えて「会社として判断」という気になる一言を目にしたファンは「『会社として判断』って何？」「本人たちは不本意な会社判断なのかな」などと困惑していた。

　さらに、STARTOの本格始動後はジュニアの退所が相次いでおり、2月16日には新グループ・ACEes、KEY TO LIT、B＆ZAIの3組が誕生。「デビュー目前」とまで言われていたHiHi Jets、美少年、7 MEN 侍は事実上の解散となり、彼らと少年忍者の一部メンバーをシャッフルする形でグループの再編成が行われてから4カ月が経とうとする今でも、元のグループへの思いが断ち切れないファンも多い。

　いずれも福田社長が最終判断を下したのか、直接的に関与していたのかどうかは定かではないが、社長である同氏に批判の矛先が向くのは仕方がないことだろう。

　こうした経緯もあり、退任の記事を受けて「結局、KAT-TUNを解散してジュニアを解体してファンを悲しませた以外に何をしたんだろう」「壊すだけ壊して辞めるなんてふざけるな。全部責任を取って」「この人、何しに来たの？　路上キス写真を撮られに来ただけじゃん」「散々かき乱してすぐ消えるの？　責任感がなさすぎる」と憤怒。6月14日時点で正式発表ではないにもかかわらず、退任に賛成する声が続出している。

Kis-My-Ft2・千賀健永、「助けてもらっている」「すごいいい人」――福田氏への“信頼”語る

　とはいえ、今回の時事ドットコムの記事では「在任中には、所属タレントのSNS発信を推進したほか、チケット転売やタレントに対するネット中傷といった権利侵害への対策を強化。スポンサー復帰や業績回復に貢献した」と、福田社長の功績を称える記述もある。

　一部のタレントからも熱い支持を得ていたようで、現代アーティストとしても活躍するKis-My-Ft2・千賀健永は、福田社長に好意的なコメントを残している。今年3月に自身の個展を開催した際、取材に応じた千賀は創作活動に関して福田社長に相談したと告白。「日刊スポーツ」（3月23日配信）のウェブ版記事によると、同氏もアート好きのためよく話をするといい、「福田さんが社長になってから、すごく助けてもらっていることが多い」と打ち明けていた。

　また、福田社長が「世間的によく見られてない」と感じているそうで、「やった方がいいことは全力で背中を押してくれるし、信頼している方です」「（ネット記事に）ありもしないことを書かれているけど、すごいいい人です。タレントのみんなは助かってます」と、フォローしていたのだ。

　福田社長の退任を喜ぶファンがいる一方で、「批判されていたけどあの状況で社長を引き受けて会社を潰さなかったのはすごい。新しい道を切り開いている印象だった。お疲れ様でした」「あの流れの中で社長になって、STARTOがここまで来たことは評価されるべきだと思う。誰も引き受けていなかったら、今頃どうなっていたか……」「ネットの誹謗中傷やチケットの転売対策とか、タレントを守るために動いてくださった。福田社長、ありがとうございました」と、感謝の思いをつづっている人もわずかにみられる。

STARTO・福田淳氏の後任候補に「テレビ局関係者」報道でファン失望

　なお、時事通信や朝日新聞が伝える「後任にはテレビ局役員経験者が就任する方向で最終調整」していることに関しては、一部ネットユーザーから否定的な意見も噴出している。

「ジャニー氏の性加害問題をめぐっては、事務所側とテレビ局や雑誌社等との長年にわたる“癒着”にも焦点が当たりました。1980年代頃から、一部の元ジャニーズタレントたちが『暴露本』を出版していましたが、大手メディアはこれらを取り上げることはなく、ジャニー氏の暗部に踏み込まなかったのです。林眞琴弁護士ら外部専門家による再発防止特別チームの調査報告書でも、『メディアの沈黙』がさらなる被害を招いた可能性があると指摘されていました」（前出・同）

　ところが、STARTOの新社長候補が「テレビ局関係者」と報じられたため、「事務所とテレビ局との関係性が問題視されていたのに、テレビ局の役員だった人間を起用するのはどうかと思う」「全然変わってないじゃん。所属タレントは頑張っているのに、事務所は相変わらずで残念すぎる」と失望の声も上がっている。

　果たして、STARTOは今後どんな人物が舵を取るのか、正式発表を待ちたい。