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ジュリー氏、新潮社からインタビュー本出版で「きちんと言葉が伝わってほしい」「本を出すのは早い」とさまざまな意見

2025/06/11 08:00
サイゾーウーマン編集部

サイゾーオンラインより】

23年9月7日に都内で行われた会見での様子(写真:サイゾーウーマン)

 旧ジャニーズ事務所(現「SMILE-UP.」)の元代表取締役社長・藤島ジュリー景子氏が自身の半生を語ったインタビュー本『ラストインタビュー─藤島ジュリー景子との47時間─』(新潮社)が、7月18日に発売されることが明らかになった。事務所創業者・ジャニー喜多川氏(2019年7月に死去)の性加害疑惑が大きな騒ぎとなってから約2年が経とうとする中、このタイミングでの出版にはさまざまな意見が噴出している。

目次

ジャニー喜多川氏の性加害問題のこれまで
ジュリー氏、新潮社からインタビュー本発売へ
「試し読み」公開で読者からさまざまな意見

ジャニー喜多川氏の性加害問題のこれまで

 長年にわたり“芸能界の闇”として、まことしやかに伝えられてきたジャニー氏の性加害疑惑。過去に一部の元ジャニーズタレントたちが「暴露本」内でジャニー氏の性事情を明らかにしてきたが、事務所の存続を揺るがすほどの事態には至らなかった。

 しかし転機となったのが、12~16年頃まで事務所に在籍していた元ジャニーズJr.(現ジュニア)の岡本カウアンの告発や、BBC(英国放送協会)でドキュメンタリー番組『J-POPの捕食者 秘められたスキャンダル(原題:Predator:The Secret Scandal of J-Pop)』が放送されたことだ。

 岡本は、22年11月に暴露系動画配信者・ガーシー氏(東谷義和)とYouTube上でコラボレーション。その際、「(ジャニー氏に体を)触られました」「結局、くわえられて……みたいな感じです」などと赤裸々に告白した。そして翌年3月にBBCがジャニー氏の性虐待疑惑に迫るドキュメンタリーを放送すると、ジャニーズファン以外のネットユーザーもこの問題を深刻にとらえ、大きな騒ぎに発展していった。

 その結果、旧ジャニーズ側は23年9月7日に記者会見を開き、ジャニー氏の姪であるジュリー社長(当時)が「ジャニー喜多川に性加害はあったと認識しております」と認め、被害者に謝罪した。

 同社は10月17日付で「SMILE-UP.」に社名変更し、被害者の補償と救済に専念する体制に。現在は東山紀之(23年末に芸能界を引退)が代表取締役社長を務め、ジュリー氏は「代表取締役」に留まっている。なお、補償の進捗状況については同社のサイトで定期的に報告しており、被害者の申告と真摯に向き合っているようだ。

「一方、昨年4月10日には旧ジャニーズに在籍していたタレントのマネジメントを担う新会社・STARTO ENTERTAINMENT(以下、STARTO)が本格始動。23年秋の会見以降、タレントの広告起用を見送る企業が相次ぎ、テレビ番組などへの露出も一時的に減少しましたが、STARTO設立後、経営の分離が進んでいると評価されたのか、メディア出演は以前の勢いを取り戻している印象です。ここ1年で、旧ジャニーズのタレントたちはさらに活躍の場を広げています」(芸能ライター・阿部ベア氏)

ジュリー氏、新潮社からインタビュー本発売へ――性加害問題、メリー氏との関係、嵐やSMAPにも言及

 そんな中、衝撃の情報が飛び込んできた。ジュリー氏がこれまでの人生や、一連の問題を振り返るインタビュー本『ラストインタビュー─藤島ジュリー景子との47時間─』が、7月18日に発売されるという。これは、『イノセント・デイズ』(新潮社、14年)や『笑うマトリョーシカ』(文春文庫、21年)などで知られる小説家・早見和真氏が、ジュリー氏に計47時間のインタビューに臨み、その内容をまとめた一冊とのこと。

 6月10日、早見氏は自身のX(旧Twitter)で「7月18日に『ラストインタビュー 藤島ジュリー景子との47時間』を刊行いたします。長い時間、1対1のインタビューを重ねてきました。その冒頭50ページが公開されています。執筆の経緯等も本編に記しています。読んでいただけると嬉しいです」(原文ママ、以下同)と報告。あわせて新潮社のサイトにアップされている「試し読み」ページのURLも記載していた。

 続く投稿では「僕も冒頭を読み返したのですが、1回目のインタビューが一年前の今日、6月10日なんですね。全作品でお伝えしているので言わせてください。続きをと思ってくださった方は、お近くの書店でご予約いただけると嬉しいです」とPRしている。

 新潮社のサイトによると、同書は368ページで、税込1,980円。「試し読み」として公開しているのは冒頭部分で、目次を見ると一章の「人生をどこからやり直したいですか?」は24年6月10日にインタビューした際の発言が記されているようだ。

 ほかにも、「『嵐』との出会いについて」「ジャニーズの看板が下りた日、感じたことは」など踏み込んだ見出しがついており、母であるメリー喜多川氏(21年死去)や、SMAPの解散騒動(16年)などにも言及しているという。

「前半はジュリー氏と早見氏の出会い、本を出すまでの経緯が順を追って書かれています。早見氏によるインタビューパートに入ると、ジュリー氏はジャニー氏、メリー氏との関係性や性加害問題の渦中の心境など、率直に答えていました。『試し読み』のページ以降にどんな話が出てくるのか、業界内外が注目しています」(前出・同)

ジュリー氏のインタビュー本、「試し読み」公開で読者からさまざまな意見

「試し読み」を見たファンからは「冒頭だけでも読み応えがあった。ジュリーさんの言葉が率直すぎて、腹を括っているのがわかる」「ジュリーさんの言葉が聞けてうれしい。発売されたら必ず購入する」「ジュリーさんがインタビューを受けられるまでに心身ともに回復していて良かった」「またいろんなところから叩かれそうだけど、それでも発信したい内容なんだろうね。変に曲解されず、きちんとジュリーさんの言葉が伝わってほしい」と、好意的な声が寄せられている。中には嵐メンバーについて触れている箇所もあり、特に彼らのファンにとっては必読の一冊となりそうだ。

 しかし、被害者への補償は現段階で終了しておらず、補償を求める人物との間で裁判に発展した例もある。そのため、一部ネットユーザーの間では「これは全ての補償が終わって、SMILE-UP.が廃業した後に語るべき内容であって、今じゃない」「せっかく事務所の問題が落ち着いてきて、タレントもみんな頑張っているのに……。また世間を騒がせるのは、いかがなものか」「補償もまだ終わってないのに、本を出すのは早くない?」といったシビアなコメントも見受けられた。

 なお、「試し読み」の4ページ目を見ると、なぜこのタイミングでインタビューに応えようと思ったのかを早見氏が質問している。ジュリー氏は大きく分けて2つの理由を挙げているものの、騒動を見守ってきた人々から疑問の声が出るのは仕方がないのかもしれない。

 いずれにせよ、本の全貌が明らかになった際は、さらなる波紋を呼ぶことになるだろう。



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最終更新:2025/06/11 11:03
発売されたらされたで大きな波紋を呼びそう