“噂の女”神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第746回】

眞子さん出産、テレビ・新聞が報じない異常事態――帰国めぐり女性週刊誌が対立

2025/05/27 21:00
神林広恵(ライター)

サイゾーオンラインより】

2021年10月26日、婚姻届を出した後に結婚報告を行った眞子さん(写真:GettyImages)

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 異常事態だ。「女性セブン」がスクープした眞子さんの出産だが、多くの既存メディアがスルー、または、ほんの少々触れるだけ。だが我らが女性週刊誌は眞子さん出産を特集、その内幕は――。

目次

今週の女性週刊誌、注目記事ベスト3
眞子さん出産、テレビ・新聞が報じないワケ
眞子さんと赤ちゃんの帰国はあるのか
中山美穂、複雑な家庭環境と芸能界の関係
西内まりや、昭和を彷彿とさせる芸能界引退

今週の女性週刊誌、注目記事ベスト3

1位「眞子さん極秘出産 紀子さま慟哭の分娩室」(「女性セブン」6月5・12日合併号)
同「眞子さん出産でも『孫と合わない』悠仁さまのため鬼の覚悟」(「女性自身」6月10・17日合併号)
同「小室眞子さん極秘出産で勃発!『9月凱旋』『皇位継承』新たな火種」(「週刊女性」6月10日号)
2位「中山美穂さん妹悲痛『形見の衣装も』全財産が実母に」(「女性自身」6月10・17日合併号)
3位「西内まりや『家族とは縁を切った』芸能界引退を決意させた実姉の二股生活と2億円詐欺疑惑」(「週刊女性」6月10日号)

眞子さん出産、テレビ・新聞が報じないワケ

 「女性セブン」堂々のスクープだった。秋篠宮家の長女・眞子さんが第一子を出産! 一部で妊娠報道はあったが、ここまではっきりと出産を報じたのは「セブン」が初めてだった。

 記事によると、妊娠が判明したのは昨年秋頃で、そのため夫の小室圭さんと2人、出産・育児に備えてこれまで暮らしたマンションから引越し、一戸建てを購入した。場所はニューヨーク・マンハッタンから車で1時間ほどのエリアだという。

「眞子さんの子供は上皇ご夫妻の初ひ孫、秋篠宮ご夫妻の初孫となる。さらに天皇皇后両陛下にとっても初めての姪孫というとっても明るいニュースとなる」

 おっしゃる通りだと思う。しかし皇室をめぐるこのおめでたいニュース、前述のようにテレビ・新聞など主要メディアではほとんどスルーされている。

 だが実は「セブン」のスクープ記事でも、すでにこの事態を予想されていたのだ。

「眞子さんの出産がこれまでのように公表されるとは限りません。(高円宮家の三女)絢子さんの出産公表は高円宮妃久子さまのご了解があったはずですが、眞子さんの結婚を“類例を見ない結婚”と表現し複雑な感情を見せた秋篠宮さまが、どう判断されるか……」(皇室記者のコメント)

 つまり「セブン」は秋篠宮さまの判断しだいでは、眞子さんの出産が公表されないのでは、と危惧しているのだが、その危惧は現実化してしまったということだろう。

 実際、「セブン」報道を受けて「週刊女性」が続報を特集しているが、記事中、眞子さんの出産について宮内庁に問い合わせたところ、「宮内庁としてお答えすることはありません」との答えだったと記されている。

 また「女性自身」でも宮内庁の異例な塩対応について、こう紹介されている。

「メディア各社から相次いで出産についての確認があったにもかかわらず、宮内庁も皇嗣職も沈黙を貫いています」

 総合すると、眞子さんの両親である秋篠宮家の了承がとれないため、宮内庁も眞子さん出産についてコメントできない。そのためメディアも“裏が取れていない”と判断し報じない、といったところか。

 過去、皇室・宮内庁に対する日本メディアの忖度で、結婚・出産報道など重要ニュースが海外メディアによってスクープされるという事態が起こっているが、今回もまた同様の腰抜けぶりが露呈した形だ。上皇ご夫妻の初ひ孫なのに――。慶事なのに――。

眞子さんと赤ちゃんの帰国はあるのか

 そんな中での女性週刊誌各誌の報道だが、もちろん世間の関心は眞子さん、そして赤ちゃんが日本に帰国するのか否か、ジジババになった秋篠宮ご夫妻との対面はあるのか否か、そして上皇ご夫妻が初ひ孫に会えるか否かだろう。女性週刊誌各誌も同様の視点だ。

 まず「女性セブン」は、そのチャンスは9月6日の悠仁さま「成年式」の出席だと指摘する。

「前例にのっとれば、元成年皇族で、悠仁さまの姉である眞子さんと夫の小室さんが成年式に招待されることは確実です」(宮内庁関係者のコメント)

 だが、これに対し「自身」は真っ向から否定する。

「“初孫”が生まれたからといって小室夫妻を招待すれば、悠仁さまの晴れの場に“水を差す”ことは明らかです」

 そして紀子さまもまた“悠仁さまを守るためにも、孫には会わない”と強い覚悟だというのだ。

 さらに「週女」も同様、小室一家が出席すれば、秋篠宮家のバッシングを誘発するなど問題をはらんだ儀式となる危険性があり、「常識では考えられない」と指摘している。

 秋篠宮ご夫妻は今後、孫に会える可能性はあると思われるが、高齢の上皇ご夫妻のお心を思うと胸が痛い。

中山美穂、死後も引きずる複雑な家庭環境

 今週は昭和の芸能界を彷彿とさせるトピックスが2つ。

 まずは半年前に急逝した中山美穂の“その後”だ。中山の遺産を相続する権利者である長男が、相続の権利を放棄したという。そのため、中山の実母がすべてを相続することに。

 しかし中山、そして妹の忍さんともに実母とは金銭トラブルなどで疎遠になっていた。そんな実母が遺産をすべて相続、その中には忍さんが中山の死後も大事にしてきた衣装や作詞作曲の権利なども含まれる――。

 死後も複雑な家族関係を引きずることになってしまった中山。そもそも中山が芸能界入りしたのは母子家庭で苦労していた実母に家を建ててあげたい、という理由からだった。

 だが芸能界で成功するに従い、最愛の母とも金銭トラブルが勃発し疎遠に。そして若くして亡くなった後も、複雑な家族関係が影を落とす。

 複雑な家庭環境に端を発した芸能人たち立身出世と家族崩壊――。かつての芸能界には、そんなエピソードがゴロゴロ転がっていた。

西内まりや、昭和を彷彿とさせる芸能界引退

 そんな芸能界物語は平成を経て令和となり、どんどん減少していったかと思いきや、西内まりやの芸能界引退は昭和を彷彿とさせるものだ。

 姉の金銭トラブルと母親との確執。ついにはそんな家族と縁を切り、芸能界を引退――。潔すぎる。

神林広恵(ライター)

神林広恵(ライター)

伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」(噂の真相)の元デスク。著書に『噂の女』(幻冬舎)、共著に"『日本を脅かす! 原発の深い闇』『木嶋佳苗 法廷証言』(共に宝島SUGOI文庫)などがある。

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最終更新:2025/05/28 09:45
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