木村拓哉のフジ主演作『教場』めぐる、「女性自身」と「週刊女性」で異なる情報とは?
下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!
ダウンタウン・浜田雅功の突然の休養発表。相方の松本人志の不在が続く中、その心労が体調不良の原因のひとつではないかとも言われている。また一人、芸能界の大物が――。
目次
・今週の女性週刊誌、注目記事ベスト3
・木村拓哉、本当は『教場』をやりたくなかった?
・大谷翔平、驚きのCM事情
・みのもんた、興味深い“最後の恋人”エピソード
今週の女性週刊誌、注目記事ベスト3
第737回(3/6〜3/11発売号より)
1位「木村拓哉 『教場』『やりたくない』背負う“長男”の使命」(「週刊女性」3月25日・4月1日合併号)
2位「大谷翔平夫婦で結んだ!『アレを爆食い』で世界的ブーム」(「女性セブン」3月20日号)
同「大谷翔平に続々と新スポンサー誕生 “女性下着”イメージからの反響は」(「週刊女性」3月25日・4月1日合併号)
3位「みのもんたさん 『最後に愛した人』の告白」(「女性セブン」3月20日号)
木村拓哉、本当は『教場』をやりたくなかった?
時折勃発するマスコミ同士のバトル。一方が報じたことを、その後、別のマスコミがひっくり返す。かつてはかなり頻繁に行われ、ジャーナリズムのひとつの醍醐味でもあったが、最近はめっきり減ってきた。
そんな中、「週刊女性」がやってくれました! 先週「女性自身」が報じた“木村拓哉の男気”記事を見事にひっくり返したのだ。
まずは先週の「自身」(「女性自身」3月11・18日合併号)をおさらいしたい。記事は「木村拓哉 フジ『俺が救う』『教場』続編覚悟の男気始動」と題して以下のような内容を報じている。
中居正広問題で窮地に立たされたフジテレビだが、中居の朋友・木村拓哉がその窮地を救うべく立ち上がった。“続編嫌い”といわれた木村だが、フジの主演ドラマ『教場』の第4弾として映画版を撮影スタートさせるというもの。この第4弾は一度、単発ドラマとして放送予定だったが、しかし木村の意向から脚本の見直しなどが行われ、収録が延期されたいわくつきの作品だ。しかし木村は男気を見せた。
「そもそも今回の問題は、かつての仲間である中居さんがきっかけ。木村さんは尻拭いをしなければという思いもあるのでしょう」
「“縁が深いフジテレビを救わなければ“と決意を燃やしているようです」
(「自身」記事より)
“フジテレビが苦境から脱することを願っている”という木村。かつての朋友と恩あるフジテレビを救うための“男気”を見せる木村。このように、フジへの出演を拒否するタレントも出てきている中、その救世主ともいえる存在として木村を大々的にそして美談として持ち上げまくった「自身」。
しかーし、今週の「週女」は全然違った。「週女」記事によると、木村は『教場』を「やりたくない」というのだから。
「実は木村さん、今回の製作にはあまり乗り気じゃなかったらしく……。“やりたくない”と拒否感を示していたそうです」(テレビ局関係者のコメント)
しかも、その理由はフジへの不信感らしい。
「“上納文化”の全貌も明らかになっておらず、企業としての体制にも問題があると指摘されています。(略)こうした状況で、フジ作品に出演するのはどうかという思いがあったそうです」(テレビ局関係者のコメント)
「(事務所の)“長男”としては、こうした状況にも思うところがあったのかもしれませんね。そのためフジに対する不信感が募り『教場』を“やりたくない”という考えに至ったのだと思います」(芸能プロ関係者のコメント)
“男気でやる気満々”と報じた「自身」と、“やりたくない”と報じた「週女」、真逆である。まあ、木村の真意がどこにあるかは木村本人にしかわからないし、どちらが真実かどうかはあまり意味がない(作品が素晴らしければ、演者のやる気などはっきり言ってどうでもいいことだ)。
しかも、木村の“心情”というちょいしょぼいバトルだったが、しかしメディア同士のこうした情報合戦やバトル、切磋琢磨は楽しい。
大谷翔平、驚きのCM事情
いよいよ3月18日・19日に東京ドームで行われるロサンゼルス・ドジャースとシカゴ・カブスのMLB開幕戦。チケット入手の争奪戦など、すでに盛り上がりに盛り上がっている大谷翔平周辺だが、スポンサー企業もその異次元の宣伝効果から“大谷争奪戦”を繰り広げているらしい。その様子を「週刊女性」と「女性セブン」がともに報じている。
現在20社以上のスポンサー企業を擁する大谷だが、「週刊女性」は25年に新スポンサーとなったワコールにスポットを当てた。“女性の下着”というイメージが強いワコールだが、“自分らしさをエンパワーメントする”というコンセプトで大谷を起用したらしい。そして、その効果はすさまじく、インスタ動画は24時間をたたずに100万回再生、だって。
そして「女性セブン」はファミリーマートだ。“おむすびアンバサダー”となった大谷がおむすびを頬張るCMも大きな反響を呼んだが、しかし「セブン」記事には、けっこうな驚きの情報が。そのひとつが昨年から設定された“大谷CMルール”だ。
「“撮影は1社あたり2時間”というルールができたのです。それまでは1社あたり4時間程度の割り当てがありましたが、CMオファーが殺到し、撮影時間の確保がいつも以上に難しくなったためです」(広告代理店関係者)
通常CM撮影ってけっこうな時間がかかる。でも、そんな拘束時間以上にギャラも大きいのだが、大谷の場合は2時間の撮影でウン億円也! 桁が違う。そして大谷は、このCM撮影の際、おにぎりを19個も爆食いしたらしい。2時間で19個!
だが一番驚いたのは、欧米でも人気だというおむすび事情だ。
「ヘルシーで手軽に食べられるということで、欧米でも注目を集めています。アメリカやフランスでは1個1000円ほどします」(税米ジャーナリストのコメント)
おにぎりが1,000円! 海外の物価が高く海外旅行(特に欧米)での食事は大変な思いをするとよく聞くようになった昨今だが、おにぎりが1,000円か――。驚き。
みのもんた、興味深い“最後の恋人”エピソード
名司会者としてお茶の間の人気者だったみのもんた氏が逝去した。享年80歳。その人生を振り返りながら追悼特集を組んだ「女性セブン」だが、“最後の恋人”Aさんの“告白”をスクープしている。その告白は大変興味深かった。
みの氏とAさんは周囲の反対もありすでに別れていて、その際、みの氏は1億5,000万円のマンションをAさんに渡していたが、しかし、その後も交流は続いていたという。
しかも今年1月、みの氏は焼肉屋で誤嚥し一時意識不明となったが、その直前にも連絡を取り合っていた。みの氏に対し「感謝しかない」というAさん。そして芸能関係者のコメントとして、こんなエピソードも。
「よほどAさんのことが好きだったのでしょう。彼女が別の男性と結婚した後も、みのさんは頻繁に彼女に電話をかけ、友達としての関係は続いていたようです」
追悼特集は芸能記事の“定番”であり、かつ“腕の見せどころ的”なものだ。「セブン」のみの氏追悼は、その豪快かつ愛情深いエピソードが詰まった秀逸なものだった。