芸能

フジテレビアナウンサーが続々と労組に加入へ…専門家が指摘する“アイドル化するアナウンサー”の理由

2025/02/07 17:00
サイゾーオンライン編集部

サイゾーオンラインより】

フジテレビ会見の様子(写真:サイゾー)

 1月27日、元タレント・中居正広の女性トラブルにフジテレビの幹部社員が関与していたとの疑惑が浮上した件で、新旧幹部5人が2回目の会見を行ったフジテレビだが、同社を取り巻く状況はいまだ収束の兆しすら見せていない。

 親会社のフジ・メディア・ホールディングス(FMH)は同30日、今回の一連の問題によって子会社であるフジテレビのCM収入が233億円の減収になる見込みだと明らかにした。業績予想に関しても、今年3月までの1年間の連結の売上高は501億円減少し、最終的な利益はこれまでの290億円から98億円に減少する見通しだという。

 スポーツ紙の放送担当記者はこう話す。

「FMH自体は、こんな状況にも変わらず株価は上がり続けている。本格的な騒動に発展する前の1月9日には1600円ほどだったのが、同31日の終値は2200円ほどまで上昇。まだまだ値上がりすると見る投資家は多いです。FMH本体は会社の資産価値が上がるのでその状態は好ましくもあるでしょうが、苦境に追い込まれることになりそうなのがフジの局員たち。今年はボーナスを減額されることは確実と見られています。さすがに会社の経営に不安や危機感を募らせる社員も多いでしょう」

 また、騒動以前はフジの労働組合の加入者は全正社員のうちの80人ほどだったのが、現在、正社員の半数の500人を超えている状況との報道もある。

 そうした中、期待されているのが女子アナたちの労働環境の改善という。

「フジの女性アナウンサーといえば、加藤綾子アナや三田友梨佳アナらバリバリの主力だった人材が続々と退社。山崎夕貴アナ、永島優美アナら30代の中堅が6人も育休中で若手が仕事の穴埋めをしなければならない。4年目の小室瑛莉子アナは激務のためか、昨年11月の生放送中に貧血で倒れてしまいました。このままだと同局のアナウンサー志望者は減り続ける一方でしょう」(同スポーツ紙の放送担当記者)

 芸能ジャーナリストの竹下光氏は「今回の中居氏と女性との深刻なトラブルに端を発した一連の騒動により世間の注目が集まったことに加えて、最近アナウンス室からも男女数人が労組に加盟したという話ですし。激務と言われるフジの人気女子アナたちの労働環境が今後改善される可能性は十分あります」と語る。

 一方、アナウンサー事情に詳しい丸山大次郎氏はアナウンサーの過酷な仕事ぶりを次のように語る。

「フジテレビのエースアナは朝の帯番組でキャスターを務めるのが通例。かつて中野美奈子アナが退社後のインタビューで『(キャスターになってから)地獄のようだった』と語っていましたが、局の看板のような帯番組は肉体的にも精神的にも過酷な状況です。それだけなら他局のエースも似たような環境なのですが、収録番組のレギュラーに改編期の特番MC、夏イベントの司会など、フジテレビはこれでもかとエースを使い倒すような印象があります。ほかにもデスクワークのような内勤もありますし、YouTubeやインスタなどのSNSの仕事も増えてきています。とくにフジアナのインスタは、帯番組を担当するエースが外出先のオフショットをアップすることも多く、しっかり休んでいるのか心配になることも。もちろん休日に何をするかは個人の自由なんですが、昔に比べると休日にはしっかり休むなどの自己管理をしにくい労働環境になっているのかもしれません」

 そもそもフジテレビにとって女子アナとはどういう存在だったのだろうか。前出の放送担当記者は次のように指摘する。

「フジの女性アナウンサーは他局に比べてタレント化が顕著で、出演料がかかる芸能人の代わりに起用しやすいということは確かにあると思われます。実際、歴代エースアナはアイドル並み、あるいはそれ以上の人気を誇っていましたし、TBSなどと比べると、看板番組を自局の女子アナで賄うことが多い印象もありましたね」

 社員の高給などもあり、これまで目立たなかったフジの労組が存在感を増すことになりそうだ。

(取材・文=サイゾーオンライン編集部)

サイゾーオンライン編集部

芸能・政治・社会・カルチャーなど、さまざまな情報を独自の切り口で発信するニュースサイト。

X:@cyzo

サイゾーオンライン

最終更新:2025/02/07 17:00
アクセスランキング
オススメ記事
サイゾーウーマンとは
会社概要
個人情報保護方針
採用情報
月別記事一覧
著者一覧
記事・広告へのお問い合わせ
プレスリリース掲載について
株式会社サイゾー運営サイト