【冬ドラマ視聴率】『法廷のドラゴン』初回7.3%歴代最高で思い出す「大物俳優主演の“惨敗”ドラマ」
テレビ東京系「ドラマ9」枠で1月17日にスタートした上白石萌音主演ドラマ『法廷のドラゴン』(テレビ東京系/金曜午後9時)。視聴率の好調ぶりが業界内外で話題だ。
目次
・『法廷のドラゴン』初回の視聴率
・テレ東のリーガルドラマ、大惨敗した過去……
『法廷のドラゴン』初回視聴率は世帯7.3%、個人4.2%
同作は、空気を読まないが得意の将棋に絡めた法廷戦略で事件を解決していく新米弁護士・天童竜美(上白石)が、存続の危機に瀕する弁護士事務所の若き所長・虎太郎(高杉真宙)とともに奔走する“将棋×痛快リーガルドラマ”。
脚本は、沢村一樹主演『刑事ゼロ』シリーズ(テレビ朝日系)や『トッカイ~不良債権特別回収部~』(WOWOW、21年1月期放送)などの戸田山雅司氏が担当し、白石麻衣、和久井映見、田辺誠一、小林聡美らが脇を固める。
「不用品買取詐欺VS穴熊」と題した第1話(10分拡大)には、松坂慶子がゲスト出演。主人公・竜美がプロ棋士の道を諦め歩田法律事務所に弁護士として就職し、不用品買い取り詐欺に遭い、夫の遺品返還を求める絹子(松坂)からの依頼で、訴訟を起こす展開が描かれた。
この初回の平均視聴率は、世帯7.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、個人4.2%を記録。ネット上では「法廷の状況を将棋に例えるのが漫画っぽくて面白い」「将棋の例えは少々強引さも感じるけど、キャスティングがいいし、将棋の解説もわかりやすい」と好意的な声が散見される。
テレ東の同枠、リーガルドラマで惨敗した過去
「同ドラマ枠は2023年4月に金曜午後8時台の『ドラマ8』枠としてスタートし、昨年10月に金曜午後9時台へ移行。同枠前クールの藤木直人主演『D&D~医者と刑事の捜査線~』の初回は世帯6.0%、個人3.3%でしたから、『法廷のドラゴン』はこれを上回りました。他局の連ドラに比べて低予算で制作しているテレ東ですが、『法廷のドラゴン』は幸先の良いスタートが切れたといえるでしょう」(テレビ誌記者)
なお、「ドラマ8」時代にも、大物俳優が主演を務めるリーガルドラマが放送されていたが……。
「23年10月期に篠原涼子と山崎育三郎がダブル主演を務めたリーガルドラマ『ハイエナ』が放送されました。同作は韓国ドラマのリメイクで、性格が大きく異なる男女の弁護士がバディを組むという設定は『法廷のドラゴン』と共通しています。放送当時、『篠原の魅力が存分に引き出されている』として視聴者からの評判は上々でしたが、初回から世帯3.9%に留まり、その後も2%台までダウンするなど惨敗。同クールのGP帯民放ドラマの期間平均視聴率において、ワースト1位となりました」(同)
「TVer」ではテレ東ゴールデン帯史上最速で100万回再生を突破した『法廷のドラゴン』。24日に放送される第2話にも期待が高まる。