話題のチェーン店探訪

【いきなり!ステーキ】新業態1,980円「すき焼き」は肉1枚!? 【木曽路】1,430円「すきやきランチ」に大満足のワケ

2024/12/06 13:00
仲宗根由紀子(エンタメライター)
木曽路の看板(写真:サイゾーウーマン)

 親戚の集まりで訪れるイメージも強い和食レストラン「木曽路」。お手頃で一人でも楽しめる「すきやき定食」を食べてきました!

目次

「いきなり!ステーキ」新業態、すき焼き専門店「すきはな」とは?
 ・【木曽路】赤字幅拡大で業績悪化

1,000円台の主なランチメニュー
スタッフのホスピタリティに恐縮
「すきやき定食」1,430円をチェック
「すきやき定食」割り下も具材も最高
「普段使いしてもいい」と気づかされた

※2024年11月18日公開の記事を再編集しています。
※価格はすべて税込み。
※店舗によって取り扱い商品や価格が異なります。
※2024年11月17日の情報です。

「いきなり!ステーキ」新業態、すき焼き専門店「すきはな」とは?

すきはな公式HP(プレスリリースより)

 「いきなり!ステーキ」などを展開するペッパーフードサービスが、12月4日に一人すき焼き専門店「すきはな」をJR新橋駅銀座口にオープン。

 和牛・国産牛を使用した「すき焼き」メニューは3種類で、「国産牛すき焼きセット」(1,980円)、「黒毛和牛すき焼きセット」(2,530円)、「本日の特選和牛すき焼きセット」(3,850円)となっています。

 すき焼きには野菜が入っていないのが特徴とのこと。セットにはご飯、生卵、みそ汁、お新香、ミニソフトクリームがついていて、ご飯はお替わり1回まで可能。

米は肉に合わせて、その時々でベストな国産米を厳選(プレスリリースより)
生卵は国産卵「十六代真っ赤卵」を使用。定期的に変更します(プレスリリースより)

 “「肉のプロ」が選んだ、その日最高のいちまい”を提供するといい、肉1枚の提供といえどかなりのこだわりが詰まっているようです。

 今後30店舗まで拡大を目指しているとのこと。

【木曽路】赤字幅拡大で業績悪化

 厳選牛肉のしゃぶしゃぶや、ふぐのコース料理などが味わえる日本料理チェーン「木曽路」は、現在126店舗(2024年6月1日現在)を展開。

 運営する株式会社木曽路は、ほかに高級業態の焼肉店「大将軍」や中価格帯の焼肉店「くいどん」などを運営しており、「日本一質の高い外食企業」を目指しているといいます。

 しかし、運営会社の24年3月期連結の売上高は529億8,400万円とのことですが、25年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結経常損益は6.7億円。前年同期の3.8億円から赤字幅が拡大し、売上営業損益率は悪化しています。

【木曽路】1,000円台の主なランチメニュー

 そんな業績が危うい木曽路ですが、実は高級和食料理だけでなく、リーズナブルなランチメニューも展開。しかも、ほとんどのメニューが平日だけでなく週末も同じ価格で提供されているんです!

木曽~きそ~ 1,760円
お造り(2種)、手作り豆冨(店内仕込み)、小鉢(2種)、蒸物、揚物、御飯、汁物、香の物、デザート

籠盛定食 1,430円 ※平日限定
籠盛(お造り・小鉢2種・サラダ)、揚物、御飯、味噌椀、香の物、デザート

馬籠 1,650円
箱盛(小鉢・替皿・焼物・煮物)、お造り、揚物、御飯、味噌椀、香の物

刺身定食 1,980円
お造り(大皿盛り)、とろろ、天婦羅、小鉢、茶碗蒸し、御飯、味噌椀、香の物、デザート

牛ロース肉すきやき定食【国産牛ロース肉】 1,650円
牛すきやき(国産牛ロース肉)、玉子、御飯、味噌椀、香の物

すきやき定食 1,430円
牛すきやき(米国産)、玉子、御飯、味噌椀、香の物

すきやき御膳 1,870円
お造り、牛すきやき(米国産)、玉子、御飯、味噌椀、香の物

 この中から、今回は一番安い「すきやき定食」(1,430円)をいただいてみます!

【木曽路】スタッフのホスピタリティに恐縮

木曽路のエントランス(写真:サイゾーウーマン)

 週末、駅から徒歩10分ほどの場所にある木曽路に到着。店内へ続く豪華なエントランスは、まるでホテルのようです。

 なお、筆者は木曽路未体験。混み具合が予想できなかったので、念のため事前にネットで予約しておきました。

団体用の送迎バスが木曽路らしい(写真:サイゾーウーマン)
ファミリーコースは3名で1万1,000円から(写真:サイゾーウーマン)

 開店時間の午前11時頃に入店すると、すでに何組かのお客さんが入っていました。

おしぼりとほうじ茶(写真:サイゾーウーマン)

 着席すると、上品な店員さんから「ご来店いただきありがとうございます」と丁寧に感謝を伝えられ、ほうじ茶とおしぼりを差し出してくれました。

 続けて、筆者のバッグに、汚れよけのための布をかけてくれます。思わず「シーインで950円で買ったバッグに、こんなにきれいな布を……」と恐縮。

 フロアでは、神経をとがらせた店員さんたちが、常にお客さんに目を配っています。そのホスピタリティに、「一番安いすきやき定食を食べるために、1人で予約までしてすみません」と少々いたたまれなくなってしまいました。

荷物にかけてくれた高級そうな布(写真:サイゾーウーマン)

 1,430円の「すきやき定食」を頼むことは予約時に伝えていたので、白米か十六穀米のどちらにするかだけ問われました。今回は十六穀米を選択。

 卓上のメニュー表を眺めつつ提供を待ちます。

「松阪牛すきやき」のメニュー表。1人前9,350円(写真:サイゾーウーマン)
スイーツセットのメニュー表(写真:サイゾーウーマン)

 筆者が「食べたい!」と目を輝かせたのが、店内で作っているという「フルーツ大福」。今の時期はシャインマスカットとラ・フランスの大福がプラス495円でセットにできるとか。

 中身のフルーツは季節によって変わるそうで、過去には小玉すいかの大福なども提供されていたようです。

【木曽路】「すきやき定食」1,430円をチェック!

すきやき定食が到着(写真:サイゾーウーマン)

 着席から15分ほどで大きなトレーにのった「すきやき定食」が運ばれてきました。すきやきは熱々の鉄鍋に入っており、木ブタで保温されています。

フタをオープン(写真:サイゾーウーマン)

 フタを開けると、立ち上る湯気ととも姿を現したすきやきの画力に感激。1人客なのに、思わず「わ~!」と声を上げてしまいました。

きれいに盛られたすきやき(写真:サイゾーウーマン)
具沢山の赤だし(写真:サイゾーウーマン)
上品な漬け物(写真:サイゾーウーマン)
ふっくらもちもちの十六穀米(写真:サイゾーウーマン)

 十六穀米は、全体に色がついているタイプではなく、白米の中にちらちらと赤茶色っぽいものがところどころ混ざっていて、想像と少々違いました。

【木曽路】「すきやき定食」1,430円を実食、割り下も具材が最高!

 ここからは、一心不乱に「すきやき定食」を食べていきます。

アメリカ産の牛肉(写真:サイゾーウーマン)

 「すきやき定食」の肉はアメリカ産。食べてみると、適度な脂身が付いていておいしい! とろけるお肉がたっぷりめに入っているので、ごはん一杯では足りなくなってしまいそうです。

 そして、なんといっても甘いのにくどくない割り下が最高においしい! おそらく前出のメニュー表にあった9,350円の「松阪牛すきやき」と同じ味付けだと思うので、それだけでテンションが上がります。

 なお、「国産牛がいい」という方は、これより220円高い「牛ロース肉すきやき定食【国産牛ロース肉】」を注文するといいと思います。

長ネギと豆腐(写真:サイゾーウーマン)

 長ネギは焼き目が香ばしい! 自宅の電気鍋で作るすきやきでは、この香りは出ません。さらに、すべての具材にいえることですが、火の通り具合いがベスト。素材によって鍋に入れる時間を完ぺきに計算している様子がうかがえます。

中まで割り下が染みこんだしらたき(写真:サイゾーウーマン)
鍋の下のほうにささがきごぼうも入っていました(写真:サイゾーウーマン)
甘くて、シャキシャキとした歯ごたえが残っているたまねぎ(写真:サイゾーウーマン)
きしめんがうれしい(写真:サイゾーウーマン)

 あらかじめ太めのきしめんが入っているので、結構食べ応えがあります。割り下と具材の旨味を吸い込んでいて、うまい!

最後のお肉はごはんにのせていただきます(写真:サイゾーウーマン)
食べ終わったけど、この汁持って帰りたい!(写真:サイゾーウーマン)

 食べている間、ほうじ茶が少なくなると店員さんが注いてくれます。さらに、食後には緑茶を持ってきてくれました。

 このサービスも、高級和食店ならではですね。

食後の日本茶(写真:サイゾーウーマン)

 正午前に店内を見渡すと、店内は女性のグループや、喪服の団体などで半分以上埋まっていました。少なくとも週末は需要が高そうに見えます。

【木曽路】「もっと普段使いしてもいいんだ!」と気づかされた

 「日本一質の高い外食企業」を掲げているだけあって、お値段以上の味とサービスが楽しめた木曽路でのランチ。もはや大満足を通り越して恐縮しっぱなしでした。

 何より、プロが作ったすきやきって最高! もちろん煮ながら食べる熱々のすきやきもいいですが、今回のような提供方法だと、好きなタイミングで好きな食材を落ち着いた状況で食べられるので、また違った魅力がありました。

 そして、平日だけでなく週末でも1,500円以下で食べられるランチメニューがあることに驚き。残念ながら赤字に転落してしまった木曽路ですが、家族や友人らと気軽に使えるレストランであることがもっと知れ渡れば、利用客の年齢層も広がるのではないかと思います。

 敷居の高いイメージだったものの、「普段使いすべきレストラン」だと気づくことができた今回のランチ。まだ利用したことがない方は、木曽路ならではのホスピタリティをぜひ体験してみては?

仲宗根由紀子(エンタメライター)

仲宗根由紀子(エンタメライター)

芸能誌の編集を経て、現在は国内・国外ドラマレビューを中心に執筆するライター。人気俳優のインタビュー経験多数。

最終更新:2024/12/06 13:00
「木曽路ランチ」コスパ最強かも