【サイゼリヤ】10月の売上高17.4%増! 平日ランチは600円「牛100%ハンバーグ」が優秀なワケ
500~600円というコスパの良さが目を引くサイゼリヤの「平日限定ランチ」。そこで今回は管理栄養士の猪坂みなみ先生に、全6種類のランチメニューの特徴や選び方、健康的に楽しむ方法を教えてもらいました。
目次
・サイゼリヤのランチメニューの特徴
・【サイゼリヤランチ】牛100%ハンバーグ
・【サイゼリヤランチ】タラコソースシシリー風
・【サイゼリヤランチ】ほうれん草とパンチェッタのスパゲティ
・【サイゼリヤランチ】パルマ風スパゲティ
・【サイゼリヤランチ】タラコとえびのドリア
・管理栄養士のベスト1は?
※2024年8月30日公開の記事を再編集しています。
【サイゼリヤ】10月売上高17.4%増
2024年10月16日にメニューをリニューアルしたサイゼリヤ。一部人気メニューが終了したものの、同月の売上高は好調を維持しました。
「流通ニュース」2024年11月25日付の記事によれば、10月の月次営業情報によるサイゼリヤの既存店売上高は17.4%増だったとのこと。そのほか、ファミリーレストラン大手では、すかいらーく7.0%増、ジョイフル5.9%増、ロイヤルホスト0.8%増となっています。
さらに、サイゼリヤは客数が14.5%増、客単価は2.5%増で、メニュー改定が好影響したともいえそうです。
【サイゼリヤ】平日限定ランチメニューの特徴
――サイゼリヤのランチメニューの特徴を教えてください。また、コスパの面ではいかがでしょうか。
猪坂みなみ先生(以下、猪坂) サイゼリヤのランチメニューには、ハンバーグやスパゲッティ、ドリアなどのラインナップがありますね。洋食は調理の際に油やバターが使われていたり、クリーミーなホワイトソースが使用されたりしている分、脂質が多めで高エネルギーになりやすいという特徴があります。
そのため、その後体を動かしてエネルギーを消費できるランチタイムに食べるのは良いですね。料金は、さすがサイゼリヤというべきか、スープなどもついて500〜600円ですので、コスパは良いといえるでしょう。
サイゼリヤのランチメニューのアレンジ・選び方
――ランチスープにオリーブオイルを足すアレンジがありますが、栄養的に問題ないでしょうか?
猪坂 オリーブオイルは、健康的な血管の維持に役立つ、抗酸化作用がある、便秘予防になる、など、健康面で多くのメリットがあると考えられています。ただし、油は油ですので、たくさん摂取するとカロリーオーバーにつながります。
先ほどもお伝えしたように洋食は脂質がもともと多く含まれているので、脂質の摂り過ぎを避けたい場合は、オリーブオイルは足さないようにするか、足すとしても風味づけ程度に少量をプラスするのがよいでしょう。
――ハンバーグ・スパゲティ・ドリアの3種類がありますが、どのように選ぶと良いでしょうか?
猪坂 たんぱく質をしっかり摂りたい人は、ハンバーグを選ぶのがおすすめです。スパゲッティやドリアは、麺やライスがメインで、摂れる栄養が糖質に偏りやすいからです。
一方で、全体的に摂取エネルギーを抑えたいという場合は、サラダやスープを足しても700kcal程度に抑えることができる、「タラコソースシシリー風」や「タラコとエビのドリア」を選ぶのが良いでしょう。
【サイゼリヤ】平日ランチ「牛100%ハンバーグ」:オニオンソースがおすすめ
――「牛100%ハンバーグ(オニオンソース・特製デミソース)」について、特徴を教えてください。
猪坂 ハンバーグはたんぱく質が摂れる点が良いですね。付け合わせのお野菜で、ビタミンやミネラル、食物繊維の摂取量も増やせます。ただしハンバーグの主原料は脂の多いひき肉ですので、どうしても脂質が多め。カロリーオーバーが気になる人は、ライスを小盛りにしてもらうと良いですよ。
ちなみにエネルギーは、オニオンソースのほうは531kcal、特製デミソースのほうは568kcalです。デミグラスソースには、野菜のだしなども入っていますが、小麦粉や油脂などが使われている分、少しエネルギーが高めになりますね。少しでも糖質や脂質の摂取量を抑えたいという人は、オニオンソースの方を選ぶと良いでしょう。
【サイゼリヤ】平日ランチ「タラコソースシシリー風」:一番低エネルギー
――「タラコソースシシリー風」について、特徴を教えてください。
猪坂 「タラコソースシシリー風」は1食553kcalで、今回のラインナップの中では一番低エネルギーです。内容としては、スパゲッティにたらこのクリーミーなソースがかかっているもので、たんぱく質や野菜などの食材は少なめ。特にお肉やお魚は入っていないので、ディナーなど次の食事ではそれらの食材を食べるようにするのがおすすめです。
【サイゼリヤ】平日ランチ「ほうれん草とパンチェッタのスパゲティ」:動物性脂肪が多め
――「ほうれん草とパンチェッタのスパゲティ」について、特徴を教えてください。
猪坂 「ほうれん草とパンチェッタのスパゲティ」は730kcalと、今回のスパゲッティの中では一番エネルギーが高めです。ほうれん草から緑黄色野菜が摂れる点は非常に良いのですが、パンチェッタは脂身の多い豚バラ肉が原料である分、少し動物性の脂肪分が多めになっています。
【サイゼリヤ】平日ランチ「パルマ風スパゲティ」:野菜の栄養も摂れる
――「パルマ風スパゲティ」について、特徴を教えてください。
猪坂「パルマ風スパゲティ」にも、脂身の多いお肉が入っている分、エネルギーは少し高くなり1食679kcalとなっています。トマトベースのソースから、野菜の栄養を摂れる点は良いですね。
――スパゲッティはホットソースやオリーブオイルを足す味変も楽しめますが、栄養バランスは問題ないですか?
猪坂 ホットソースは辛味成分がメインなので、栄養バランスにはあまり影響しません。大量に使わない限り、お好みに合わせて楽しんでいただいて構いませんよ。オリーブオイルは油分が多く、高エネルギーなので、カロリーオーバーが気になる方は避けるのがおすすめです。
【サイゼリヤ】平日ランチ「タラコとエビのドリア」:低カロリー&タンパク質もしっかり
――「タラコとエビのドリア」について、栄養素的な特徴を教えてください。
猪坂 「タラコとエビのドリア」は、えびで魚介類のたんぱく質を摂れる点が良いですね。エネルギーは578kcalと、低めです。それだけでは野菜が足りないので、サラダがついているというのは嬉しいポイントです。
【サイゼリヤ】平日ランチ管理栄養士が選んだベスト1:牛100%ハンバーグ(オニオンソース)
――栄養面を踏まえて猪坂先生なら、どのランチメニューを選びますか?
猪坂 どのメニューもお手頃価格で美味しそうですが、栄養面を考慮するなら、主食(ライス or パン)、主菜(ハンバーグ)、副菜(付け合わせの野菜類)の3点セットが揃うハンバーグのセットを選びます。
主食、主菜、副菜を揃えることで、自然と栄養バランスが整いやすくなるため、お食事の際には、いつもその点を意識するのがおすすめです。ソースについては、野菜が摂取できることと低エネルギーであることから、やはりオニオンソースを選びたいですね。
スパゲッティやドリアを食べる場合は、その後の間食では豆乳やギリシャヨーグルトを選ぶようにして、たんぱく質を補うと良いと思います。