SMAP過去映像をめぐる謎の現象とは? SUPER EIGHT音楽番組に疑問の声続出
10月9日午後7時~9時54分にオンエアされたSUPER EIGHT出演の音楽バラエティ『EIGHT-JAM』(テレビ朝日系)。「最強サビ名曲BEST100」企画の中で、SMAP楽曲は3曲ランクインしたものの“本人映像”が流れず、視聴者から疑問の声が続出している。
目次
・『EIGHT-JAM』で「最強サビ名曲BEST100」とは
・SMAPの楽曲紹介も本人映像ナシ
・SMAPのみ扱いが明らかに違う
・SMAPの過去映像、他番組でも流れず
SUPER EIGHT出演『EIGHT-JAM』、企画「最強サビ名曲BEST100」とは
毎週日曜午後11時から放送されている『EIGHT-JAM』。今回は「昭和・平成・令和50年分総決算! 音楽のプロが選んだ最強サビ名曲BEST100」と題したスペシャルで、imase、秦基博、コブクロ・小渕健太郎といった有名アーティストや、ヒット曲を生み出すプロデューサーなど“音楽のプロ52名”に一斉アンケートを実施。「2000年より前」と「2000年以降」の「サビがスゴい名曲」を厳選してもらったという。
これをもとに番組側が順位に応じてポイントを集計し「総合ランキングベスト50」を発表。スタジオではSUPER EIGHTメンバーとともに、ゲストのなにわ男子・道枝駿佑、音楽クリエイターでタレント・ヒャダイン(前山田健一)らがVTRを視聴した。
「ランキングは『2000年より前』から発表され、50位に入ったB’zの『愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない』(1993年)を皮切りに、ミュージックビデオ、コンサート、歌番組などの歌唱映像を流しながら楽曲を紹介。アーティストによっては、同じテレビ朝日の看板音楽番組『ミュージックステーション』出演時の過去映像も公開されていました」(男性アイドルに詳しい記者)
SMAPの楽曲紹介も本人映像ナシ
しかし、16年12月末をもって解散したSMAPの曲がランクインすると、VTRのテイストが一変。「2000年より前」の13位だった「夜空ノムコウ」(98年)では、本人映像ではなく、16年リリースのベストアルバム『SMAP 25 YEARS』のジャケット写真とSMAPの所属レコード会社だった「写真提供 ビクターエンタテインメント」の文字が画面上に表示され、音源のみが流れた。
「ワイプに映っていたスタジオの道枝、SUPER EIGHT・安田章大らが曲を口ずさむ場面もありました。道枝は『家族全員でSMAPさんが好きだったので、ちっちゃい頃から聞いてたんですよ。カラオケでもよく歌ってました』と回顧。02年生まれとあって、「『夜空ノムコウ』の(発売)時は生まれてないです。まだ』と言うと、ゲストのサバンナ・高橋茂雄が『生まれてなくても知ってるっていう曲たちがスゴいですよね』と感心していました」(同)
さらに、「2000年以降」の26位にはSMAPの「らいおんハート」(00年)が入るも、再び本人映像はなく『SMAP 25 YEARS』のジャケットが映し出された。また、栄えある1位は、トリプルミリオン(300万枚)を達成した03年リリースのSMAPの代表曲「世界に一つだけの花 (シングル・ヴァージョン)」が獲得したものの、同様にシングルのCDジャケットが公開されるのみだった。
VTR終了後、SUPER EIGHT・村上信五が「納得の1位じゃないですか、これは」と述べると、大倉忠義は「先輩がすごいなって感じですね」とコメント。メンバーの歌唱映像が流れなかった点には触れなかった。
「ほかのアーティストは基本的に本人映像がオンエアされたため、SMAPのパートは明らかに違和感の残るVTR構成でした。ちなみに『世界に一つだけの花』のジャケットはもともと本人の写真は使われておらず全面イラストのデザインですが、『らいおんハート』『夜空ノムコウ』のCDジャケットにはメンバー5人の写真が使われています。しかし、なぜか『Smap』の文字のみで作られた『SMAP 25 YEARS』のジャケットを採用していました」(同)
SMAPのみ扱いが明らかに違う
旧ジャニーズ(現STARTO ENTERTAINMENT)から映像やジャケット写真の使用許可が下りなかったのか、そもそも番組側が申請をしなかったのか、内情は不明だが、「2000年より前」の11位だった寺尾聰の「ルビーの指環」(81年)の場合、NHKから映像提供を受けて『第58回紅白歌合戦』(07年放送)の映像を使用。
また、SMAPと同じく旧ジャニーズから誕生したグループで、現在活動を休止中の嵐は、「2000年以降」の19位に「Love so sweet」(07年)がランクインし、DVD&Blu-ray『ARASHI Anniversary Tour 5×20』(20年発売)から、コンサート映像を流していたことから、「SMAPのみほかのアーティストと扱いが明らかに違っていた」(同)という。
こうして、SMAPメンバーは“映さない”という徹底ぶりだった今回の『EIGHT-JAM』。ネット上の視聴者からは「SMAPの映像がなぜテレビで流れないのか、誰かきちんと説明をしてほしい」「テレ朝なんてSMAPの歌唱映像をいくらでも持っているのになぜ?」といった疑問の声が噴出。
ジャケットの使用についても「なんでCDジャケットなの? しかも本人たちが写っているジャケットじゃないし……」「ジャケットは写真が映っているものは流さず。もういい加減にしてほしい」など怒りをあらわにしたコメントが続出している。
SMAPの過去映像めぐる謎の現象とは?
今年はSMAPの過去映像をめぐって、次々と謎の現象が起きている。5月24日から人気ドラマシリーズ『古畑任三郎』(フジテレビ系)が再放送され、6月18日オンエアの第3シーズン第11話で、過去に本人役でドラマに登場したSMAP5人の写真が“黒塗り”になっていたのだ。
また、9月13日に放送された『それSnow Manにやらせて下さい』2時間スペシャル(TBS系)では、SMAPの「ダイナマイト」(97年)の紹介VTRとして、なぜか事務所の後輩であるA.B.C-Zが舞台『ABC座 10th Anniversary「ジャニーズ伝説2022 at Imperial Theatre」』でカバーした際の映像が流れたことも。
地上波番組において、過去映像が排除される状況が続いているSMAP。視聴者から要望も出ている通り、今後はさまざまな番組でSMAP本人の姿を見られる機会が増えていってほしいものだ。