話題のスーパー探訪

3年連続で最高益更新のスーパー【ジャパンミート】、必ずリピ買いを誓った270円食品は?

2024/09/22 17:00
阿左美賢治(ライター)
外観(写真:サイゾーウーマン)

 「肉のハナマサ」などで知られるJMホールディングス系列のスーパーマーケットチェーン「ジャパンミート」。関東一円に展開する同チェーンの魅力を調べるべく、グルメライターが店舗を訪れ、プライベートブランド(以下、PB)商品を購入して実食してみました。

目次

【ジャパンミート】とは? 
【ジャパンミート】行ってみた! 大容量パックのお得感がすごい
PB商品や総菜5品を購入
実食! 数量限定の入荷品も
コスパの観点から見ると、水準以上の魅力

※2024年9月15日公開の記事を再編集しています。

【ジャパンミート】とは? 3年連続で最高益更新!

 「肉のハナマサ」などで知られる株式会社JMホールディングス系列のスーパーマーケットチェーン「ジャパンミート」。

 関東一円に30店舗(公式サイトによる)を展開する同チェーンですが、親会社のJMホールディングスが9月12日に発表した資料によると、2024年7月期における決算で、グループ全体での営業利益は91億4900万円と、前年に比べて26.3%増加。

 以前の業績を見ても、22年度は66億7500万円で前年比1.5%、23年度は72億4200万円で前年比8.6%と、3期連続の過去最高益を更新、かつ順調に伸び幅も増えており勢いがあることが窺えます。

 25年7月期も前期比7.3%増の100億円に伸びを見込み、4期連続で過去最高益を更新する見通しとのこと。

「ジャパンミート」2つの種類

 「ジャパンミート」には2つの種類があり、1つはJMグループの中核事業となる「ジャパンミート生鮮館」。こちらは主にホームセンターチェーン「ジョイフル本田」内のスーパーマーケットとして展開される形態となっています。

 もうひとつの「ジャパンミート卸売市場」は、ロードサイドなどに展開する単独店舗でのスーパーマーケットとなっており、公式サイトいわく“その品揃えや商品力等で一味違った”ものとなっているとのこと。

【ジャパンミート】行ってみた! 

  今回は、その“一味違う”部分を見るため、後者の「ジャパンミート卸売市場」を訪れました。

 まず外観を見て印象に残ったのは、壁面にロゴがある部分こそあったものの、店舗前にスーパーや飲食店でおなじみのサインポールや、ファサード看板などが置かれていないこと。看板などにお金をかけない分、中身で勝負! という感じが伝わってきて、期待感が高まりました。

 いざ入店してみると、恐らくメイン商品であろう精肉の種類や安さはかなりのもの。とくに、大容量パックのお得感は特筆すべきものがあります。

 店内では写真撮影が禁止であったため、その様子をお届けできないのが残念ですが、印象に残ったもので言うと、国産若鶏のムネ肉の2kgパックが100gあたり54円(税込み、以下同)、カナダ産豚肉小間切れの大容量パックは100gあたり86円などのリーズナブルな商品が目白押し。

 安さにつられた筆者は、ついつい取材外の個人的な買い物として、豚小間を買ってしまいました。

カナダ産豚小間切れのジャンボパック(写真:サイゾーウーマン)

 筆者がついつい買ってしまったカナダ産豚小間切れのジャンボパック。後日、しゃぶしゃぶにしておいしくいただきました

【ジャパンミート】PB商品や総菜5品を購入

「ジャパンミート」で購入したPBと惣菜5品(写真:サイゾーウーマン)

 メインである精肉の安さは十分に理解した筆者でしたが、続いて興味を抱いたのが、「ジャパンミート」のPB商品や惣菜です。

 肉を含めた生鮮食品は、味付けの段階から調理が必要なことからどうしてもスーパーごとの比較がしにくく、また独自色がわかりにくい部分があります。そのため、より特色がわかりやすいこれらの商品で、「ジャパンミート」の実力を測りたいと考えました。

 店内を巡り、以下の5品を購入。なお、「ジャパンミート」には、「プロ仕様」など、「肉のハナマサ」のPB商品も多く置かれていますが、今回はこれらを除外し、「ジャパンミート」のPBと総菜だけを対象にしています。

・ジャパンミートオリジナル スーパーウインナー 430円

・肉王マンドゥ 323円

・ジャパンミートオリジナル ミニピザ徳用袋 431円

・ジャパンミートオリジナル オニオンチーズグラタンスープ 270円

・ジャパンミートオリジナル 北海道ヨーグルト 118円

【ジャパンミート】実食! 数量限定の入荷品も

 帰宅後、それぞれを食べてみます。

「ジャパンミートオリジナル スーパーウインナー」430円

ジャパンミートオリジナル スーパーウインナー(写真:サイゾーウーマン)
ジャパンミートオリジナル スーパーウインナー(写真:サイゾーウーマン)
断面(写真:サイゾーウーマン)

 まず「ジャパンミートオリジナル スーパーウインナー」は、500g入りで430円と、かなりコスパのいいスキンレスウインナーです。

 裏面には「加熱せずそのままお召し上がりいただけますので、お弁当のおかずにぴったりです」と書かれており、そのまま食べてみると、値段を考えれば十分においしいものでした。

 同じく裏面に書かれていたフライパンで炒める調理法も試してみましたが、熱を入れるとはんぺんのようにフワフワな食感になってしまうことから、ソーセージとしての味を期待するとちょっと違和感を持つ部分があるかもしれません。

「肉王マンドゥ」323円

肉王マンドゥ(写真:サイゾーウーマン)
肉王マンドゥ温めたところ(写真:サイゾーウーマン)
肉王マンドゥ断面(写真:サイゾーウーマン)

 続いて「肉王マンドゥ」。こちらは惣菜コーナーにあった一品です。近頃さまざまなスーパーに置かれている韓国風餃子のマンドゥですが、「ジャパンミート」のそれはごま油の味がかなり効いたパンチのあるタイプ。

 あんにはマンドゥではおなじみの春雨も入っており、餃子の中に春巻の具が入っている、という表現がぴったりの味わいでした。今回は焼きで食べてみましたが、水餃子にしてもおいしいと思います。

「ジャパンミートオリジナル ミニピザ徳用袋」431円

ジャパンミートオリジナル ミニピザ徳用袋(写真:サイゾーウーマン)
ジャパンミートオリジナル ミニピザ(写真:サイゾーウーマン)
温めたところ(写真:サイゾーウーマン)

 3品目は、「ジャパンミートオリジナル ミニピザ徳用袋」。商品のポップには“当店推奨”と大きく書かれていたほか、「毎週数量限定での入荷となります」ともあり、どうやら同チェーンでの人気商品のようです。

 かなり期待しながらトースターでカリカリに焼いて食べてみましたが、具がちょっと多めなぐらいで大きな特徴はないかな? というのが本音でした。

 とはいえ、8枚入りで431円と、1枚あたり50円ちょっとであることを考えれば、コスパはかなりいいと言えるのではないでしょうか。

「ジャパンミートオリジナル オニオンチーズグラタンスープ」270円

ジャパンミートオリジナル オニオンチーズグラタンスープ(写真:サイゾーウーマン)
ジャパンミートオリジナル オニオンチーズグラタンスープ(写真:サイゾーウーマン)
温めたところ(写真:サイゾーウーマン)

 4品目はスープである「ジャパンミートオリジナル オニオンチーズグラタンスープ」。こちらは冷凍食品となっており、レンジアップだけで簡単に調理できるのが特徴です。

 オニオングラタンスープが大好きで、最低月に1回はあめ色たまねぎから作っている筆者ですが、甘みが控えめで、しっかりとコクのあるこの商品の味わいは、自分で作るものとは全く違う方向性ながらもかなり好印象。

 再び「ジャパンミート」を訪れたら、必ずリピしようと心に誓うおいしさでした。

「ジャパンミートオリジナル 北海道ヨーグルト」118円

ジャパンミートオリジナル 北海道ヨーグルト(写真:サイゾーウーマン)
ジャパンミートオリジナル 北海道ヨーグルト(写真:サイゾーウーマン)
ジャパンミートオリジナル 北海道ヨーグルトにいちごのコンポートを添えて(写真:サイゾーウーマン)

 最後は、「ジャパンミートオリジナル 北海道ヨーグルト」。400gで118円と、一般的なメーカー品に比べると割安感があります。

 そのまま食べてみると、一般的な物よりも少し酸味が強いように感じたものの、個人的には好み。普通にガムシロップで甘みをつけるだけでもおいしいですが、より酸味を楽しめるようにベリー系のシロップなどが合うと思います。今回は自作した苺のコンポートがあったため、そちらをかけて食べたところ、思った通り抜群の相性でした。

【ジャパンミート】コスパの観点から見ると、水準以上!

 精肉だけにとどまらず、PB商品や惣菜などにも独自の魅力があった「ジャパンミート」。どの商品も味やコスパの観点から見ると、水準以上と言っていい魅力がある商品でした。

 メインである精肉のお得感もさることながら、こうしたPB商品や惣菜もしっかりとおいしいのは素晴らしいの一言。公式サイトの掲げる“一味違ったスーパー”であるというのも、納得できる部分があると言えるでしょう。

 惜しむらくは、筆者の最寄りの店舗でも車で1時間程度かかることから、かなり気合を入れないといけないという点。近くに店舗がある人が羨ましい限りです。

 同チェーンにはぜひとも近年の好調を維持して店舗数を拡大し、ぜひ多くの人が「ジャパンミート」の魅力を体験できるよう、応援したいと思います!

阿左美賢治(ライター)

阿左美賢治(ライター)

中学3年生で体重100kgを超え、全盛期の30代前半には200kgを超えた業界最大級の巨漢ライター。焦って低糖質ダイエットを始め、150kgまで減量に成功したものの、近頃は再びリバウンド気味となっている。自宅で低糖質スイーツを作るのが趣味だが、コンビニやスーパーで見かける糖質たっぷりスイーツの誘惑に負けることも多々。

最終更新:2024/09/24 13:02
ジャパミにあこがれてる民は多いぞ!