【ベイシア】PBは【ヤオコー】とかなり違う! 193円「大粒肉々焼売」は旨味がすごい
株式会社ベイシアが運営し、東日本を中心に展開されているスーパーマーケットチェーン「ベイシア」。同チェーンのプライベートブランド商品(以下、PB)である「ベイシアプレミアム」が現在人気を集めています。その人気の秘密を探るべく、グルメライターが2商品を食べて実力を確かめてみました。
目次
・【ベイシア】とは? PBが絶大な人気
・【ベイシア】PBヒット商品「大粒肉々焼売」「おいしいシュークリーム」
・PBヒット商品「大粒肉々焼売」実食
・【ヤオコー】PBシュウマイとの違いは?
・PBヒット商品「おいしいシュークリーム」実食
・【ヤオコー】PBシュークリームとの違いは?
・PB商品、しっかりおいしい上に安い!
※2024年7月18日公開の記事を再編集しています。
【ベイシア】とは? PBが絶大な人気
東日本を中心に展開されるスーパーマーケットチェーン「ベイシア」。群馬県を中心として積極的に店舗を展開、今年の2月時点で1都14県に133店舗をかまえる大手チェーンです。
元々、1959年に群馬県伊勢崎市にオープンしたスーパーマーケット「いせや」を発祥とし、97年に「いせや」の経営元である株式会社いせやから分社した株式会社ベイシアが経営を引き継いだチェーンです。
そんな「ベイシア」で現在注目を集めているのが、PBの「ベイシアプレミアム」です。昨年の3月に新ブランドとして発表された「ベイシアプレミアム」は、消費者から絶大な人気を獲得。食品総合情報誌である「食品新聞」が7月11日に配信した記事によると、既存のPBから「ベイシアプレミアム」に切り替えた商品の中には、売り上げが1.5倍から2倍に伸びた商品もあるそうです。
同記事の中では、株式会社ベイシアの商品マーチャンダイズ事業部商品企画部長の須永氏が、「ベイシア」のPBについて数年前から「『低価格+高品質』を重視する方針に転換している」と説明し、「ベイシアプレミアム」についても「専門店や外食店に負けない品質を目指している」と自信をうかがわせるコメントが。
最寄りの店舗が少し遠いこともあり、「ベイシア」にはあまり足が向かなかったものの、そんな高品質なPBがあるのであればぜひ試してみたい! という思いが芽生えた筆者は、「ベイシアプレミアム」の商品を購入し、その実力を確かめてみることにしました。
【ベイシア】PBヒット商品「大粒肉々焼売」「おいしいシュークリーム」
今回、筆者が「ベイシアプレミアム」の実力を測るために購入したのは、「大粒肉々焼売」(193円、税込み/以下同)と「おいしいシュークリーム」(150円)の2品です。
前者は、上記の「食品新聞」の記事で、ヒット商品として挙げられていた冷凍食品。既存のPBでも人気商品だったという焼売は、昨年の3月に「ベイシアプレミアム」第1弾商品として販売されると、売上が大幅に伸びたものとのことでした。
後者は、今年の6月に販売された商品で、既存のPBよりも値上げされているものの、こちらも売り上げが好調となっているようです。PB創立初期と、直近に発売した商品の人気筋2つの商品を通して、“専門店や外食店に負けない”というのは本当なのかを確かめることにしました。
【ベイシア】PBヒット商品「大粒肉々焼売」実食
まずは、「大粒肉々焼売」から実食してみます。パッケージには、「一粒40gの食べ応えのあるサイズ」と書かれており、一般的な焼売が20~30gであることを考えると、名前の通りかなり大粒。
また、価格も6個入りで193円と、一般的なものと比較してかなり安めであるのも、コスパという面ではかなり優秀な商品であると言えるでしょう。
なお、この商品のウリのひとつはパッケージのままレンジアップできるというものでしたが、今回は凍結した状態の画像も紹介したかったため、別の小皿に映してレンジアップしました。
同商品に使われている肉は、「国産の豚肉と鶏肉を100%使用」とあり、原材料にもかなりのこだわりがあるようです。
味のほうは、ジューシーさは少し希薄なものの、その分しっかりと肉々しさが感じられる食感と、一般的な商品よりもあんの甘さが少し控えめな大人向けの味わい。
あんに貝のような旨味をかなり強く感じたため、気になってパッケージの原材料を見てみると、オイスターソースとホタテエキスが使用されているとのことでした。
パッケージ裏に書かれているセールスポイントでは、サイズ感や肉の食感、使用されている原材料についてのこだわりが書かれていました。
【ベイシア】と【ヤオコー】PBシュウマイの違いは?
筆者が主に通っているスーパーの「ヤオコー」でも、チルド食品として「本当に旨いジューシー肉焼売」(332円)という商品がPBとして売られており、そこそこの頻度で購入しその味を楽しんでいます。
こちらは商品名の通りジューシーな食感がウリであり、かつ玉ねぎの甘さもしっかりと出たあんの味であるため、「大粒肉々焼売」とは同じ焼売でも、かなり商品の目指す方向性の違いがあるように感じました。
率直に言うと、筆者にとっては食べ慣れている「本当に旨いジューシー肉焼売」のほうがより好みの味でしたが、単品で食べるのではなく、ご飯のお供として食べる場合には「大粒肉々焼売」のほうが相性はいいかな、と思ったのも事実。
また、ともに6個入りである両商品ですが、「本当に旨いジューシー肉焼売」は222gで332円であるのに対し、「大粒肉々焼売」は240gで193円と、価格の面では圧倒的に後者が優秀であるのも確かでしょう。
【ベイシア】PBヒット商品「おいしいシュークリーム」実食
続いて、「おいしいシュークリーム」を実食。
冒頭に紹介した「食品新聞」の記事では、既存のPBよりも割高になったとしつつも、「自家製のカスタードクリームがぎっしり詰まって満足度が高い」との記述があり、カスタード好きの筆者はかなり楽しみにしていました。
しかし、断面の撮影をしようと切ってみると、カスタードクリームよりもホイップクリームの方が圧倒的に多く、すこし残念な気持ちに。切った場所の問題かと思い、中をスプーンで確認してみましたが、やはりホイップクリームの割合が多い場所ばかりでした。
とはいえ、ホイップクリームとカスタードクリームを合わせた量はかなり多く、シューの中にパンパンに詰まっていて、その点はお得感がかなりあります。
コンビニチェーン大手「ローソン」で定期的に販売されている人気商品のひとつで、クリームがパンパンに詰まっているシュークリームの「ホボクリム」というスイーツがありますが、こちらのシュークリームもそれに近いレベルと言えるのではないでしょうか。
ただ、このぐらいクリームが詰まっていると心配になってしまうのが、食べた拍子にクリームがシュー皮をやぶってこぼれてしまうのではないかということ(なお、「ホボクリム」ではこうした“事故”を防ぐために、最初は皮を破って、クリームを吸うように食べるように注意がなされていた記憶があります)。
今回、筆者は2つに切り分けたあと食べたため問題ありませんでしたが、食べる際には十分注意をするべきでしょう。
味のほうは、ホイップに関してはあまり特筆すべき点がない、というのが正直な感想である一方、カスタードクリームはしっかりと重めの風味があり、量はともかく味のほうはかなり好み。
【ベイシア】と【ヤオコー】PBシュークリームの違いは?
焼売と同じく、筆者の愛用する「ヤオコー」にも、同様の構成のPB商品として「ちょっと贅沢! 北海道産生クリームホイップと自家炊きカスタードのグルメシュー」(149円)という長い名前が特徴的な商品があります。
こちらは以前レビューしたとおり、生クリームのクオリティは高いものの、カスタードクリームの風味がちょっと弱いのが残念ポイントであったため、「『おいしいシュークリーム』のカスタードと、『グルメシュー』の生クリームを合わせたら、究極のシュークリームができるのでは……?」と、チェーンの垣根を超えた夢のコラボ商品について思わず考えてしまいました。
ヤオコーさん、ベイシアさん、ぜひご検討いただけないでしょうか。
【ベイシア】PB商品、しっかりおいしい上に安い!
以上、2つの「ベイシアプレミアム」の2商品を食べた感想としては、「とにかくお得感が強い!」というのが挙げられます。少なくとも、今回実食した「大粒肉々焼売」と「おいしいシュークリーム」については、しっかりおいしい上に安い、というコスパを含んだ面で言えば“専門店や外食店に負けない品質”というのも決して言い過ぎではないように感じました。
「食品新聞」の記事では、昨年の3月に50品目で始まった「ベイシアプレミアム」は、現在では130品目まで拡大しているとのこと。筆者は今後、このPBシリーズの中で、好みのものがあるか定期的に通い、探してみようと強く決意した次第です。
「ベイシア」がお住いの近くにある読者の皆さんも、ぜひ筆者と同じく「ベイシアプレミアム」でお気に入りの商品を探してみてください。