取り上げるのは早かった?

『仰天ニュース』番組が謝罪、波紋呼んだ放送回は? ヒロミ「統一教会」持論で賛否両論

2024/08/16 12:00
サイゾーウーマン編集部
写真ACより

 8月13日放送の『ザ!世界仰天ニュース』(日本テレビ系、以下『仰天ニュース』)の放送内容が物議を醸している。同番組は世界各国で起こったさまざまな事件・事故や仰天エピソードなどを取り上げるドキュメントバラエティだが、これまでにも構成の仕方や特集のテーマに批判が続出し、番組サイドが謝罪する騒動に発展した過去があった。

目次

『仰天ニュース』で安倍元首相銃撃事件を特集
ヒロミの発言にさまざまな意見――TVerで一時配信停止に
『仰天ニュース』番組が謝罪、波紋呼んだ放送回は?

『仰天ニュース』で安倍元首相銃撃事件特集、ヒロミが「統一教会」に持論

 中居正広と笑福亭鶴瓶がMCを務める『仰天ニュース』は、2001年4月にスタートしたご長寿番組。問題となっている8月13日放送の最新回では、22年7月8日に発生した安倍晋三元首相(享年67)の銃撃事件について特集したが、無料配信動画サービス・TVerでの配信版が一時視聴できなくなり、その後フル配信される事態になった。

「番組では安倍元首相を襲った山上徹也被告が犯行に至るまでの過程や、事件の裏側などに迫る再現VTRをオンエアしていました。『仰天ニュース』の公式サイトに掲載されている『OAまとめ』ページによれば、『警察庁による報告書、明らかになった供述、複数の関係者への取材などを基に再現ドラマで紹介した』(原文ママ、以下同)とのことです」(芸能ライター)

 なお、山上被告は取り調べの中で、安倍元首相を狙った理由について、「安倍元首相は宗教団体と関係があると思ったからです」と供述したという。この宗教団体とは、「統一教会」(15年に「世界平和統一家庭連合」に名称変更)を指し、番組では旧統一教会と政治家とのつながりが問題視されることになった点を含め、銃撃事件の背景を掘り下げた。

 ほかにも、旧統一教会をめぐるある裁判の事例を再現VTRで紹介。かつて統一教会が行っていたという霊感商法や“高額献金”の実態を振り返った。

 この後のスタジオトークで、ゲストの女優・吉谷彩子は「こういうのって本当に、誰かにすがりたかったり、誰かに助けてもらいたかった人に漬け込んで。で、その人もそこでまた助けてもらえるって、この負の連鎖みたいなのがやっぱ、どうしてもやるせないって感じですね」とコメント。

「これを受け、MCの中居が『こういう宗教によって、本当に助かってる団体もあって、人たちもいるんですよね?』と話を振ったところ、ゲストのタレント・ヒロミは『それは間違いなくいると思うし、今でもその統一教会でも、別にそう思ってる人もたくさんいるんだろうし』と持論を展開。このとき、本人の言葉とは違うものの、画面上には『教団に救われている人もいる』と要約したテロップが表示されました」(同)

『仰天ニュース』TVerでは一時配信停止も、内容に変更なしで再配信

 今回の放送を受け、ネットユーザーからは「事件やカルト問題を風化させないためにも、特集してくれて良かったと思う」「ヒロミの発言は問題だけど、この事件の背景をきっちりと描いた日テレはエラい」「解散命令請求の出ているようなカルト宗教を番組内で肯定するのは如何なものか?」「テロリストを悲劇のヒロインに祭り上げるような内容をよく民放で流したよな」などと賛否両論が噴出。

 特にヒロミの見解に対しての否定的な声も多く、X(旧Twitter)には「#ヒロミをテレビにだすな」といったハッシュタグをつけて抗議する人も。「中居もヒロミも、ことの重大さがわかってない」「ヒロミは信者の気持ちを推察して話しただけで、教団を擁護したわけではないと思う。『教団に救われている人もいる』というのは誤解を招くテロップだった」と、さまざまな意見が飛び交っている状況だ。

 こうした事態が影響したのか、今回のオンエアはTVerでも配信されていたが、14日午後までに一時的に視聴できなくなり、TVer側は「都合により、8月13日(火)放送分 日テレ『ザ!世界仰天ニュース』は配信を停止しました」(原文ママ、以下同)とお知らせ。その後、15日午後6時までに配信が再開した。

 15日公開の「スポーツニッポン」のウェブ版記事によると、日本テレビサイドは「権利処理等の都合で、一部映像を再編集致しました」「上記理由によりTVerを一時配信停止としておりましたが、現在は再配信されています。番組内容に変更はありません」と説明したという。

 実際、配信版では「権利上の都合で配信できません」として一部映像が見られない場面こそあるものの、ネット上で問題になったヒロミのコメント部分もカットされずに残っている。

『仰天ニュース』番組が謝罪、波紋呼んだ放送回は?

 こうした騒ぎがあった中、一部視聴者の間では「番組終了」を予想する声も噴出。というのも、『仰天ニュース』は、以前にも放送内容などがたびたび波紋を呼んでいるからだ。記憶に新しいのは、21年9月7日の“脱ステロイド療法”に関する放送だろう。

 番組では、とある女性がステロイド外用薬を断ち、肌荒れの治療に成功した……といった体験談を紹介した。

「しかし、日本皮膚科学会をはじめとした6団体と1患者会が連名で日テレに対し『科学的に明らかに根拠のない内容があった』として抗議文を提出。その結果、翌週14日放送回の終盤で同局の杉原凜アナウンサーが謝罪し、番組公式サイトでも『治療中の多くの患者の皆様とそのご家族、携わる医師の方にご心配及びご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます』『治療は、医師の指導に従ってください』と呼びかけていました」(同)

 これ以前には、20年5月26日放送回で番組に協力した女性が制作方法などに疑問を呈し、X(当時はTwitter)で告発するといった例も。

 同放送回のテーマは「美を追求した落とし穴&顔面崩壊からの復活」で、「白米ばかり食べていた」という女性の体験談を紹介した。しかし翌27日、当人がTwitterで「お米ばかり食べるきっかけがなぜかお米の栄養素に着目したことになってた。全然違う」などと吐露。取材時に自身が話した内容と、番組の編集に食い違いがあると主張したが、特に番組側が謝罪することはなかった。

「さらにさかのぼると、07年8月1日のオンエアをめぐっても視聴者らから抗議の声が上がっていたそうです。同回は『境界性人格障害』と診断されたオーストラリアの女性による殺人事件を扱っていたのですが、当時の日刊スポーツの記事によれば、『境界性人格障害の人みんなが殺人を犯すと誤解される』といった指摘が、放送翌日までに50件も寄せられたとか。これを受け、局側が謝罪するに至っています」(同)

 このように、物議を醸す騒動が過去に3つもありながらも、20年以上も続いてきた『仰天ニュース』。今後の放送で、今回の騒動に関して何か言及はあるのだろうか?



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最終更新:2024/08/16 12:23
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