各地で再出店の波!

大量閉店から40カ月連続売り上げ増! 【サブウェイ】再販メニューを食べて後悔のワケ

2024/08/04 13:00
阿左美賢治(ライター)
【サブウェイ】大量閉店から復活の理由は? 四半世紀ぶり再販「トリプルミートBMT」を食べてわかったことの画像1
フードコートの入り口にあった「サブウェイ」のパネル(C)サイゾーウーマン

 2019年に、4年半の間に約200店舗に及ぶ大量閉店が行われたことが報道され、その経営状況が危ぶまれていたアメリカ発のサンドイッチチェーン「サブウェイ」。およそ四半世紀ぶりとなる限定メニューが復活したと聞き、その味を確かめるべく、取材に訪れました。

※2024年3月24日公開の記事を再編集しています。

※価格はすべて税込
※メニューや価格は2024年3月20日時点の情報です
※店舗によって取り扱いがない場合もあります
※最新情報は公式サイトをご確認ください

目次

「トリプルミートBMT」とは?
サブウェイの新しい注文システム
「トリプルミートBMT」のカスタマイズ
「トリプルミートBMT」実食レポ
サブウェイが完全復活を遂げたワケ

【サブウェイ】とは?

 2019年に、4年半の間に約200店舗に及ぶ大量閉店が行われたことが報道され、その経営状況が危ぶまれていたアメリカ発のサンドイッチチェーン「サブウェイ」。日本では1992年3月25日に東京都港区に出店して以来、全国に店舗を展開しています。

 サブウェイは1965年、アメリカ・コネチカット州で誕生。創業者のフレッド・デルーカが17歳の時に大学へ進む学費を貯めるために始めた”町のサンドイッチ屋”が、サブウェイの1号店となりました。その後、一人ひとりの好みに合わせてサンドイッチを作るオーダーメイドスタイルが世界各国で支持され、現在世界100カ国以上に店舗を展開するチェーンに成長。

 日本では大量閉店に見舞われたものの、3月にオープンしたフルルガーデン八千代店で国内200店舗を達成。2024年2月現在、既存店売上も40カ月連続で増加を続けてるとのこと。今後は、24年内に約20店舗の出店を計画しており、今後5年間でさらに300店舗まで展開することを視野に入れているとか。

サブウェイおよそ四半世紀ぶりの再販「トリプルミートBMT」とは?

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店舗前のメニューの隣には、同チェーンのアジア統一ブランドアンバサダーである韓流スター・チャウヌの等身大パネルが設置されています(C)サイゾーウーマン
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店舗横にあるパネルでは、“野菜推し”であることがアピールされていました(C)サイゾーウーマン

 その商品とは、3月19日から販売されている期間限定メニュー“3種のごちそうハムサンド”のうち、「トリプルミートBMT」(550円)というメニュー。BLTならぬBMTとは、同チェーンの公式サイトいわく「Biggest Meatiest Tastiest(一番大きくて一番お肉たっぷりで一番おいしい)」の略であり、アメリカをはじめとした各国では、1975年から半世紀近く定番メニューとして親しまれているようです。

 日本では、92年に同チェーンが初上陸した際のメニューの一つであり、その後定番メニューから外され、今回がおよそ四半世紀ぶりの再販とのこと。“復活”を果たした今だからこそ、こうしたメニューをリバイバルさせるという判断をしたのかもしれません。

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店舗前のメニュー表(C)サイゾーウーマン
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健康的なサンドイッチという商品をアピールするためか、糖質量やカロリーが比較的大きい文字で記載されていました(C)サイゾーウーマン

「注文が面倒くさい」を解消、サブウェイの新しいシステム

 そんなトリプルミートBMTの実力を確かめるべく注文に向かいます。筆者は以前勤務していた会社の近くにサブウェイがあったので、それなりに通っていたのですが、それ以降はあまり行く機会がなかったため、恐らく4~5年ぶりとなる同チェーンでの食事となりました。

 その際、ふと心配になったのは「サブウェイって結構、注文が面倒くさかったよな……」ということ。サブウェイでは、サンドイッチのパンの種類や野菜、トッピングの追加、ドレッシングなどの多くの項目について無料、有料それぞれのカスタマイズが細かに可能となっており、注文の際にそれを店員さんに伝えたあと会計に進むというのが一連の流れとなっています。

 同じような方式であるコーヒーチェーンの“スタバ”こと「スターバックスコーヒー」や、ガッツリ系ラーメン店の「ラーメン二郎」などと同じく、慣れない人にとっては、この部分が行くのがためらわれる“入店の壁”になると以前から指摘されていました。

 同チェーンでは、そうした注文の難しさを緩和するために、先払いで注文した後にカスタマイズを行う方式(後払いだと落ち着いて注文ができないという声に応えたそう)や、タッチパネルでのセルフオーダー方式の導入などを行う店舗が増えつつあります。

 しかし、今回訪れた複合商業施設のフードコートにある店舗では従来のオーダー方式であったため、若干不安な気持ちとともに注文を行いましたが、わからないところやオススメについては、店員さんが詳しく説明してくれたため、円滑に注文を行うことができました。とはいえ、店員さんに逐一注文の仕方などを聞くこと自体が苦手な人もいるでしょうし、上記のタッチパネルなどの方式がさらに広がっていくことが望ましいのではないでしょうか。

サブウェイ期間限定メニュー「トリプルミートBMT」のカスタマイズ

 今回、筆者が行ったカスタマイズは、パンの種類は店員さんオススメの「ウィート」でトーストしてもらい、トッピングや野菜はアレンジなし、ドレッシングはこれまた店員さんに勧めてもらった「ビネガー&オイル 塩・こしょう」というもの。これに、ポテトドリンクセット(370円)をつけました。

 以下、写真でその魅力をお伝えできればと思います。

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トリプルミートBMTの全貌(C)サイゾーウーマン
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サンドされた具の一番底にはデフォルトの野菜であるレタス、トマト、ピーマン、オニオンが敷き詰められており……(C)サイゾーウーマン
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その上に2つ折りになったハム(C)サイゾーウーマン
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さらにその上にペパロニ(C)サイゾーウーマン
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一番上にセミドライソーセージが挟まっているという形でした(C)サイゾーウーマン
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セットのコロコロポテト。塩分控えめのフレーバーはオリジナルにしましたが、ねっとりホクホクの食感で個人的には大好きです(C)サイゾーウーマン
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セットのドリンク。ヘルシー路線に合わせてウーロン茶を頼みました(C)サイゾーウーマン

サブウェイ期間限定メニュー「トリプルミートBMT」実食も……痛恨のミス!

 食べ始めるにあたり、筆者が注目したのは、この商品のキモでもあるトリプルミートのハム、ペパロニ、セミドライソーセージという3種の肉の相性です。正直なところ、食べる前は「これって3種類の肉が入ってるっていうインパクトはあるけど、味のまとまりはないんじゃないの?」という疑念が渦巻いていました。

 しかし、食感と塩気のバランスがいいハム、香りが強めのペパロニ、そしてうま味が3種類の中で一番濃いセミドライソーセージと、明確な役割分担がなされたこれらの相性は意外なほどに良好。

 シャキシャキ食感の野菜と合わさっていくらでも食べ進められそうな、さわやかなおいしさがありました。一方で、「ちょっとパンチが足りない気もするなあ」という気持ちを抱いていたのですが……。

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なんと、オイルとビネガー、かけ忘れてました!(C)サイゾーウーマン

 筆者がかつてサブウェイに通っていた時期、どのメニューにもバジルソースをチョイスしていたのですが、そちらは提供される時点で、すでにサンドイッチにかかっていた記憶があります。

 今回も具の確認をした際に塩コショウがハムについているのを見ていたため、別添えのオイルとビネガーを自分でかけるというスタイルであるということに気づきませんでした……。半分程度食べ進めた段階で気づき、慌ててこれらを使用したところ、酸味のパンチやオイルのコクがサンドイッチに足されてよりレベルの高いおいしさに変身。「最初からちゃんとオイルとビネガーをつけて食べればよかった……」と後悔することになりました。

 サブウェイによく通う人にとっては常識なのかもしれませんし、筆者も注意深く提供されたメニューを見れば気づけたかもしれません。ただ、筆者と同じように通い慣れていない人たちもいることでしょうし、ビネガーとオイルが別添えになっていることを一言教えてもらえるとうれしいな、と思いました。

サブウェイが完全復活を遂げたのは「ハイクオリティな味」?

 味のレベルに関していえば、まさに文句のつけようがなかった「トリプルミートBMT」。筆者のポカにより、最初は想定外の食べ方をしてしまったにもかかわらず、その段階ですらかなりおいしかったという点も特筆すべきことだと思います。

 サブウェイがかつての不調から完全復活を遂げたのも、こうしたハイクオリティな味に支えられてのものだといえるのではないでしょうか。

 注文の煩雑さへの対策は、これからより多くの店舗で実施されると考えられますし、「近くにあるけどなんとなく注文が難しいし……」という気持ちで同チェーンに足が向かなかった人にも、ぜひこのおいしさを試してもらいたいと思った次第です。

 ただ、ドレッシングに「ビネガー&オイル 塩・こしょう」をチョイスする際には、オイルとビネガーが別添えになっている点に気をつけてくださいね!

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残り2つの期間限定メニューも、近いうちに試してみたいと思います(C)サイゾーウーマン
阿左美賢治(ライター)

阿左美賢治(ライター)

中学3年生で体重100kgを超え、全盛期の30代前半には200kgを超えた業界最大級の巨漢ライター。焦って低糖質ダイエットを始め、150kgまで減量に成功したものの、近頃は再びリバウンド気味となっている。自宅で低糖質スイーツを作るのが趣味だが、コンビニやスーパーで見かける糖質たっぷりスイーツの誘惑に負けることも多々。

最終更新:2024/08/04 13:11
サブウェイはどう組み合わせようとうまい