話題のチェーン探訪

【ゆで太郎】「もつ次郎」併設で急成長! 450円そばを食べてわかった「富士そば」超えのワケ

2024/05/30 15:45
サイゾーウーマン編集部
「もつ次郎」併設の「ゆで太朗」新宿ワシントンホテル店の外観(C)サイゾーウーマン

 本格的な「町のそば屋」の味を低価格で楽しめる人気そばチェーン「江戸切りそば ゆで太郎」。近年、もつ煮専門店の「上州 もつ次郎」を併設した店舗が全国に増えていることをご存知でしょうか?

 この記事では、この春オープンしたばかりの店舗の様子と、朝限定のそばメニューの実食レビューをお届けします。

※価格はすべて税込。
※価格やメニューは2024年5月30日時点の情報です。
※店舗によって価格やメニューが異なることがあります。
※最新の情報は公式サイトや公式SNSをご確認ください。

目次

【ゆで太郎】「もつ次郎」併設でさらに急成長中
「朝メニューは計8種類
「朝メニュー」のそば450円を実食
6月から値上げの一方で100円引きキャンペーンも

【ゆで太郎】「富士そば」超えで業界トップ独走!

「ゆで太朗」の立て看板(C)サイゾーウーマン

 「江戸切りそば ゆで太郎」(以下、ゆで太郎)は、もともと持ち帰り弁当店「ほっかほっか亭」のFCオーナーだった「信越食品」社長・水信春夫氏と、「ゆで太郎システム」社長・池田智昭氏が同一屋号同一サービスで運営しています。

 元蕎麦職人の水信氏が1994年10月に東京・中央区に開店した「ゆで太郎1号店」湊店を、池田氏がシステム化しFC展開することに。そして2004年12月にゆで太郎システム直営1号店を東京・西五反田に開店しました。
 
 現在は、1都1道1府23県に216店舗を構えており(24年5月時点)、セルフ式そばチェーンのパイオニアとも呼べる66年創業の「名代 富士そば」を抜いて業界トップを独走しています。

「もつ次郎」の立て看板。丼ものカレー、一部そばメニュー、もつ煮はテイクアウト可能です(C)サイゾーウーマン

 コロナ禍はほかの外食チェーン同様に売り上げ低迷は避けられなかったものの、第二の主力業態として、ウイルスが蔓延する前から商品化を進めていたもつ煮を主力商品とする「上州 もつ次郎」(以下、もつ次郎)の展開をスタート。
 
 既存の「ゆで太郎」店舗に併設する形を取り、“ちょい飲み”需要に応えるメニュー展開を行ったところ、これが大ウケし、22年6月には65店まで増加。今では3分の2以上の店舗が「ゆで太郎」と「もつ次郎」の併設店となるなど、急成長を遂げています。
 
 都内では、4月24日に「もつ次郎」併設の新宿ワシントンホテル店がオープンしたばかり。早速、お店に行ってみました!

【ゆで太郎】朝メニューは計8種類

 お店に到着したのは、午前10時過ぎ。お店があるのはオフィス街ということもあり、サラリーマンたちの出勤後の時間を狙って行ったのですが、新宿ワシントンホテルの地下にあるということもあり、お店は海外からの観光客とみられる方々が数組いらっしゃいました。
 
 新宿ワシントンホテル店では、午前7~11時までの間は朝メニューを提供しているとのことだったので、以下の6種類の中から私は「朝そば(鬼おろし)」の温(かけ)をチョイス。

朝そば
・朝そば(鬼おろし)温/冷 450円
・朝そば(玉子)温/冷 450円

朝中華
・朝ら~ 温/冷 450円

朝セット(そばとごはんもののセット)
・野菜かきあげ丼 温/冷 480円
・焼鯖ごはん 温/冷 480円
・納豆 温/冷 480円

 店外の券売機で食券を購入し、カウンターの店員さんに渡します。待つこと数分で番号が呼び出されるので、自分で取りに行くスタイルです。
 

【ゆで太郎】「朝メニュー」そば450円、のどごし最高で大ボリューム!

「朝そば(鬼おろし)」温(かけ)450円(C)サイゾーウーマン

 そうして出てきたのがこちら。私は「朝そば(鬼おろし)」温(かけ)450円を選びました。

見てください、このつゆの透き通り具合!(C)サイゾーウーマン

 まずは、つゆから味見。醤油と砂糖を主にした“かえし”と鰹を中心とした魚だし、そしてみりんが合わさったつゆは、甘すぎずしょっぱすぎずちょうどいい塩梅で目覚めにも優しいお味です。

麺はのど越しも最高です(C)サイゾーウーマン

 続いて、麺を箸で持ってみると、見た目以上に量が多いことに驚き。

 細切りのそばは、指定の製粉所で丁寧に挽いた蕎麦粉を、毎日店舗で粉から製麺し、注文が入ってから茹でられるというこだわりっぷりで、「挽きたて」「打ちたて」「茹でたて」の”三たて”にこだわって作られているとか。
 
 割合はそば55%、小麦粉45%だそう。麺が細いからか、そのわりにそばの香りは強くありませんが、つるつるっとしていて喉ごしが良く、サラッと食べられます。

そばの器が深いので、見た目以上にボリューミーです(C)サイゾーウーマン

 そのままの味を楽しんだ後は、ねぎや野菜かきあげ、大根おろしをトッピング。かきあげはややしなっとしていて揚げたてではありませんでしたが、許容範囲でしょう。それに、大きく厚みもあってかなりのボリューム。

なお、カウンター横には調味料や無料のトッピングが用意されています(C)サイゾーウーマン

 ねぎと粗めの大根おろしは細い麺によく絡んでさっぱり食べられたものの、かきあげがつゆを吸うため、なかなかかさが減らず……完食することができませんでした。

 実は、注文時に三陸わかめに変更することもできたのですが、写真映えしそうになかったのでかきあげにしたのでした。やっぱりわかめにすればよかったと後悔。

 なお、麺類やごはん類はプラス100円で大盛りにできるそうなんですが、たとえば400円で麺少なめにできたりするとうれしいと思った次第です。

【ゆで太郎】「富士そば」超えも納得! 6月から値上げの一方で100円引きキャンペーンも

各テーブルには「そば湯」も用意されています(C)サイゾーウーマン

 とはいえ、450円でこのクオリティのそばが食べられるのはうれしいなと思いました。朝メニューでこれなら、550円のグランドメニューはかなりの量でしょう。

 味が良くてボリュームもあってコスパも抜群な上、もつ煮を扱う「もつ次郎」を併設するというオリジナリティでより客層の幅を広げているとなれば、そりゃあ「富士そば」以上に人気出るよなぁと納得です。

店内にあった価格改定の案内の張り紙(C)サイゾーウーマン

 そんなことを考えていると、店内に気になる張り紙がされているではありませんか。

 なんでも、原料や資材、物流のコスト上昇が続く中で、品質・サービス品質を継続するため、6月から「ゆで太郎」「もつ次郎」ともに商品の値上げを行うそう。
 
 「ゆで太郎」の場合、「そば(かけ/もり)」430円や今回紹介した朝メニュー、ミニ丼単品、トッピング類を除いた商品を10~140円値上げ。

壁に飾られていた、大きなもつ煮のポスター(C)サイゾーウーマン

 「もつ次郎」は、10~30円安くなるメニューがある一方で、ほとんどが20~150円高くなりますが、こればっかりは致し方ありません。
 
 原材料などに変更があるのかもしれませんが、このご時世で値下げするメニューがあるというのは、逆に誠実だなとも感じます。
 
 なお、6月は「ミニのり弁セット」各種が100円引きの600円になる「のりのり祭」や、通常830円のそばとミニ丼のセットが、同じく100円引きの760円で味わえる「日替わり得セット」キャンペーンも行われるとのこと。機会があればまた利用したいと思います。


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最終更新:2024/05/30 15:45
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