大麻が覚醒剤を超えた! おしゃれな人がパクられてるし、若い人は罪悪感がないのかも?
覚醒剤の使用や密売などで逮捕起訴され、通算12年を塀の中で過ごした後、その経験を基にさまざまな活動を続ける瑠壬(るみ)さんが、女子刑務所の実態を語る「知られざる女子刑務所ライフ」シリーズ。
目次
・大麻の摘発者数が覚醒剤を超えた!
・刑務作業でハチミツやイチゴづくりは楽しそう
・刑務所で唯一のシアワセは「甘いもの」
大麻の摘発者数が覚醒剤を超えた
去年の大麻の摘発が過去最高になったそうですね。一昨年より1,000人以上も多い6,482人で、初の「覚醒剤関連の摘発者数超え」やそうです。摘発された人の7割以上が10〜20代で、若い人に相変わらずの人気のようです。覚醒剤の摘発件数は減ってるそうで、これも時代ですかね。大麻より高いし。
瑠壬は大麻に魅力を感じませんでしたが、今はスマホで気軽に買えて、ミュージシャンとかおしゃれな人がパクられて(逮捕されて)ますし、合法の国もありますから、罪悪感ないのかも?
なんとドイツでも合法化らしいですが、やっぱり「未成年の使用の抑止」とかが目的なんですね。
日本でも大麻合法化の議論はありますが、今は犯罪ですから、ダメですよ。
瑠壬がムショに行って大事と思ったのは、「罪悪感」です。罪悪感と向き合うのって、他人に言われてるうちはムリで、結局は自分と向き合うことです。それができればクスリ(=違法薬物)もやめられると思います。
ハチミツやイチゴづくりは楽しそう
前から書いてますが、クスリに手を出すきっかけは、ほとんどが面白半分とか寂しさや不安感です。瑠壬は失恋して死にたくなった時でしたが、田代まさしさんは「毎日面白いことを言わないといけない」プレッシャーに負けたそうです。
ツラくてもまたがんばろうと思えればええけど、それができれば苦労しませんよね。クスリ以外でもアルコールとかギャンブルにのめり込んで抜け出せない人もいてます。クスリに頼らなくても生きていけるような「生き甲斐」があればいいですよね。難しいけど、探していければいいと思います。
埼玉県の元受刑者の自立支援施設「埼玉県女子自立更生センター」では、ハチミツを作ってるんですね。生産から販売まで元受刑者や身寄りのない女性が担当してるそうです。生き物を育てるのは難しいですが、みんなでミツバチを育ててハチミツを作るのは楽しそうです。
あと札幌刑務支所内の「女子依存症回復支援センター」は、刑務作業でイチゴを育ててますね。これは女子っぽくてよくないですか?
農家はどこも人手不足と聞いてますが、農家さんに雇ってもらうのはハードル高そうですから、元出所者が集まって会社にするほうが早いかなと。最近はトートバッグとかおしゃれな刑務作業品も増えてますが、イチゴを育ててスイーツにする修業をして、出所者も働ける会社にしてブランド化するのとか、どうでしょうかね?
刑務所で唯一のシアワセは「甘いもの」
瑠壬はこう見えて(?)お料理が得意で、食べることが好きなんで、おいしいもののことを考えるのは楽しいです。ムショでは食べることしか楽しみがないですから、懲役(=受刑者)は「出たらアレを食べよう」「コレを食べよう」と考えて、毎日暮らしてます。毎月配られる「献立表」を、みんなで穴があくほど読むんです。
タバコもお酒もカフェインもない生活で、運動会などの行事でたまに缶コーヒーを飲むと、その夜は興奮してみんな眠れなくなっちゃうくらいです。そんな中で、唯一のシアワセは「甘いもの」です。瑠壬もシャバにいてる時は甘いものは特に好きではなかったんですが、獄中(なか)で食べると、めっちゃおいしいんです。たまに主食がパンの時(ふだんは麦飯です)についてくるジャムやチョコレートのクリームもうれしかったですね。
瑠壬は出所した時に迎えに来てくれた家族と回転ずしやケーキバイキング、焼肉の食べ放題とかに行って、めっちゃ食べまくれましたが、迎えに来てくれる人がいてなければ、またムショに逆戻りです。
そうゆう人たちのためにも、住むところ・働くところ・やりがいのある仕事は重要です。もっとそうゆう場が増えるように瑠壬も考えたいです。