『ハイキュー!!』首位陥落、苦戦スタートの初登場作品は? 映画興行成績ランキング【2024年3月1~3日】
3月1日公開のアニメーション作品『映画ドラえもん のび太の地球交響楽』が、同4日発表の全国週末興行成績ランキング(興行通信社調べ、3月1~3日)で初登場1位を獲得。これにより、2月16日から大ヒット上映中のアニメ映画『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』は2位に順位を下げた。
目次
・『ドラえもん』敗れて『ハイキュー!!』2位に
・『52ヘルツのクジラたち』の口コミ
・『あの花』13週連続トップ10入り
・全国映画動員ランキングトップ10(2024年3月1~3日、興行通信社調べ)
『映画ドラえもん』に敗れるも……『劇場版ハイキュー!!』は累計興収51億円突破
藤子・F・不二雄氏の『ドラえもん』(小学館)を原作とする劇場版アニメ最新作『映画ドラえもん のび太の地球交響楽』は、ドラえもん(声優・水田わさび)やのび太(声優・大原めぐみ)らおなじみのキャラクターたちが、“世界から音楽を消してしまう生命体”に立ち向かうというストーリー。ゲストキャラクターの歌姫・ミーナの声を芳根京子が担当し、今作で初めてアニメ映画主題歌に起用されたVaundyも“路上ライブのバンドボーカル”役で出演している。
そんな同作は、公開初日から3日間で興行収入6億5600万円を記録。前回まで2週連続首位をマークしていた『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』は、同期間の興収が5億2500万円で2位にランクダウンした。しかし、累計興収は51億円を突破したと伝えられ、公開3週目を経てもファンの熱狂は続いている。
『52ヘルツのクジラたち』初登場6位、鑑賞者の口コミは?
今回のランキングでは、実写映画『52ヘルツのクジラたち』が初登場6位に。小説家・町田そのこ氏の同題作品(中央公論新社)が原作で、“毒親”の実母からネグレクトされ、ヤングケアラーとしての生活を強いられてきた主人公・三島貴瑚を杉咲花が演じている。
全国339スクリーンという大規模で上映を開始したことを踏まえると、6位は苦戦していると言わざるを得ない。鑑賞済みのネットユーザーの間では、杉咲のほか、岡田安吾役の志尊淳の演技も評価されているが、内容に関しては「大事な問題を多数扱っているけど、約2時間の映画でまとめるには詰め込みすぎ」「原作を読んでいないと理解しづらいかも」「キャストは素晴らしいだけに映画としての描き方が残念」といった指摘もみられる。
『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』13週連続トップ10入り!
昨年12月22日の公開から、10週連続でトップ10入りしてきたアニメ映画『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』は、今回のランキングでついに圏外へ。一方、同作よりも早く上映を開始した実写映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』(12月8日公開)は今回10位に踏みとどまり、これで13週連続トップ10入りを果たした。
小説家・汐見夏衛氏の同題作品(スターツ出版文庫)を原作とする同作は、若者を中心に大ヒットし、累計興収は43億円を突破。一度鑑賞した客がリピートで劇場へ足を運ぶ“追い花現象”も話題になった。
なお、『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』は今月8日に授賞式が行われる『第47回 日本アカデミー賞』の優秀監督賞(成田洋一氏)、優秀主演男優賞(水上)、優秀助演男優賞(伊藤健太郎)、優秀助演女優賞(松坂慶子)、新人俳優賞(福原)などに選ばれている。どの部門で最優秀賞を受賞できるか(新人俳優賞除く)、注目したい。
全国映画動員ランキングトップ10(2024年3月1~3日、興行通信社調べ)
1位:『映画ドラえもん のび太の地球交響楽』
2位:『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』
3位:『マッチング』
4位:『ARGYLLE アーガイル』
5位:『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』
6位:『52ヘルツのクジラたち』
7位:『「鬼滅の刃」絆の奇跡、そして柱稽古へ』
8位:『ゴールデンカムイ』
9位:『マダム・ウェブ』
10位:『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』