[連載]女たちの「煩悩部屋」ビフォーアフター

【予算3000円台】子どもも使えるハンガーラック、DIY実例! 賃貸OKのやり方は?

2024/02/14 17:00
伊藤まき(収納ライター)

整理収納アドバイザーの伊藤まきさんが、片付けに悩む読者の自宅を使いやすく生まれ変わらせる連載シリーズ【「煩悩部屋」ビフォーアフター】。

 連載企画『ビフォーアフター』新シーズンです。第8回目の片付けモニターは、江東区・3LDKのマンションで暮らす4人家族のKさん(35歳)。今回は、汚部屋の片付けではなく、都心のマンションに多い狭い収納を使いやすく「手直しする」特別編です。

目次

・クローゼット、Before
・「キッズポールハンガー」を選ぶ時の注意点
・可動棚で「子ども用ハンガーラック」をDIY
・「子ども用ハンガーラック」作り方1~4
・クローゼット、After

【お悩み】子ども用の「ポールハンガー」が倒れて困る

(C)maki_organize

 前回に続き、ウォークインクローゼット(WIC)のお悩みを解消していきます。

 写真右下は「キッズポールハンガー」。子どもの身長に合わせて用意したものの、「バランスが崩れると倒れてストレス」とKさん。帽子とバッグに加え、子ども服も掛けられる収納に変えたいと考えていました。


【プロが解説】「キッズポールハンガー」選ぶ時の注意点とは?

掃除機をかけるときにどかす面倒も(C)maki_organize

 大人用の「コート掛けスタンド」を小さくしたのが「キッズポールハンガー」。価格は3,000円代からとコスパも良く、組み立ても簡単。手軽に取り入れられる商品です。

 ですが「不安定で倒れやすい」というデメリットから、結局手放してしまうお宅も。子ども用のコート掛けは「土台が重くて倒れにくい」ことが大切。狭いスペースでは邪魔になる確率が高いので、慎重に選びましょう。

【プロが解決】ポールハンガーをやめて可動棚を活用

棚板の数が少ないので、無駄に空間が余っている(C)maki_organize

 まずは、洋服が掛けられなかった「キッズポールハンガー」を処分。置き型のラックだと狭さを感じるため、造り付けの「可動棚」を活用して「子ども用ハンガーラック」を作ることにしました。

【子ども用ハンガーラックの作り方1】可動棚なら「賃貸」でも大丈夫!

以前は無理やり布団収納に(C)maki_organize

 可動棚にはいろいろなタイプがありますが、写真のような「ダボレール(棚柱)」タイプなら、DIYが不得意な方でも簡単です。棚板を新たに増やすだけなので、賃貸でも問題ありません。難しいなと感じたら、ホームセンターで相談しましょう。

【子ども用ハンガーラックの作り方2】コーナンで「棚板とパイプ」を買う

コーナンで購入しました(C)maki_organize

 ホームセンター「コーナン」でカラー棚板(W1200×D350×厚み16mm)2,398円を購入。写真に記載のサイズで、2枚分に切り分けます。ステンレスパイプ(φ16×600mm)492円も、45cmにカットしてもらいました。サイズが合えば、市販のタオルバー(約500円~)でもOK。


 取り付けには首長ブラケット(16mm)418円を用意。ブラケットにはさまざまなサイズやデザインがありますが、約50cmの棚板ならこの組み合わせがおすすめです。

※価格はすべて(税込)オンラインHP調べ

【子ども用ハンガーラックの作り方3】棚板の裏面にパイプを取り付ける

棚板の横幅より、パイプの長さを約3cmマイナスに!(C)maki_organize

 用意した材料を棚板の裏面に取り付けました。正面から見ると、タオルバー(タオル掛け)のような感じですね。棚受け(ダボ)には、可動棚の型と同じ「ステンレス棚受V型」484円を用意。すべて取り外せるので、賃貸でもOKです。

※価格はすべて(税込)オンラインHP調べ

【子ども用ハンガーラックの作り方4】可動棚に棚板をセットして完成!

ハンガーを統一したので衣替えも簡単(C)maki_organize

 棚板を取り付けて子ども服を掛けました。可動棚なので、成長に合わせて高さを調整できる点もメリットです。子どもが自分で選べるように「今シーズン着る服だけ」を掛けるルールに。アウトシーズンのものは大人用と一緒に管理します。

【セリア】すべりにくい ノンスリップハンガー 子供用(4P入り)110円

(C)maki_organize

 ハンガーはすべて「すべりにくい ノンスリップハンガー 子供用(4P)」110円(税込)で統一。さらに、「コードクリップ ミニ(3P)」110円(税込)を洋服の種類分けに使いました。前回使用したものより小さいサイズで、今回用意したパイプ(φ16)にぴったり合います。

※写真は「かんたんコードクリップ(2P)」110円(税込)

【プロが解決】合計3,792円でスッキリとした空間に!

洋服と帽子の組み合わせも楽しいと大絶賛!(C)maki_organize

 可動棚の中に「子ども用ハンガーラック」ができました。以前の「キッズポールハンガー」と比べると、格段に出し入れしやすくなっています。

(可動棚上段)ママのバッグ置き場もできました(C)maki_organize
(可動棚下段)下段は娘さん専用コーナーに!(C)maki_organize

 可動棚にあった棚板の数を3枚から5枚に増やしたことで「洋服小物」の置き場所も決まりました。上段は、Kさん(ママ)のバッグ類を。下段には、娘さんの帽子や洋服が並びます。

 最後に全体のビフォーアフターを動画で見てみましょう。小さなウォークインクローゼット(WIC)なら、置き型よりも空間を広く使える「浮かせる収納」がおすすめです!


伊藤まき(収納ライター)

伊藤まき(収納ライター)

収納ライター・兼・整理収納アドバイザー1級。クリンネスト2級。おがくず工場に生まれ、ホテル清掃員、国鉄系レストランの厨房、内装会社、デパートの搬入搬出など“家事の土台”を極めた生活を経て、出版社入社ののち独立、現在に至る。モノを手放すほど「幸運」が舞い込むジンクスを何度も体感! 貧乏神と決別した実体験をもって、整理収納の威力をお伝えします。

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Instagram:@maki_organize

最終更新:2024/02/14 17:00
DIYで作る発想、これを読むまで一生出てこなかったよ