友達の仮面ライダー変身ベルトを壊した息子――ママ友に気を使わせない「お詫び」はどうすればいい?
小さい子どもを持つママはよく、「常に我が子から目が離せない」と口にする。コンビニやスーパーでも、陳列された食品を勝手に開けたり、触ったりして、破損させてしまったというケースは後を絶たないし、「子どもが背負っていたリュックサックが引っ掛かり、山積みの商品が一気に崩れた」なんて予想だにしていないことも起きたりする。
子どもが店で販売している商品を破損させた場合は、金額が明示されているだけに、弁償しやすい。しかし、壊したのが、ママ友の家にあるおもちゃだった場合はどうだろう。定価があるとはいえ、新品ではない。そのおもちゃに対する思い入れの深さもわからないだけに、弁償しようにも、いくら渡せばいいのか困ってしまう。しかも相手に受け取ってもらえない可能性もあるだけに、なかなか悩ましい問題だ。
しかし、相手にとってそれが、「本当に壊されたくないもの」であれば、不用意には触らせないはず。しかも今回のケースは、子どものおもちゃとあって、和美さんもある程度、自分の子ども、もしくは友達に壊されてしまうことも想定していたのではないだろうか。和美さんと息子にとって、その仮面ライダーの変身ベルトが替えの利かない大事なものだったら、そもそも友達に触らせていないと思うのだ。
江梨子さんはトラブルが起こった際、その場では謝罪したのみだったというが、やはり併せて、新品を購入すべきか、また修理代が必要かを聞いたほうがよかった。おそらく和美さんは「いらない」と言っただろうし、そうすれば、金銭面での不安は払しょくできたはず。その確認をしないまま、後日、値段の張るお詫びの品を持って行くのは、相手の趣味などもあるので、あまり適切な対応とはいえないように思う。
ママ友間で起こったトラブルはその場ですぐ解決するのが、事を大きくしないために何よりも重要。共通のママ友にどうしたらいいのかを聞いたのも、余計に話をややこしくしてしまった印象を受ける。何事もその場で誠意を持って対処するように心掛けたいものだ。