友達の仮面ライダー変身ベルトを壊した息子――ママ友に気を使わせない「お詫び」はどうすればいい?
そんな折、和美さんとともに、おゆうぎ会の手伝い係になったという江梨子さん。和美さんの家で、衣装作りの作業をしていた際、ある事件が起こった。
「和美さんはミシンを持っているので、彼女の家で作業をすることになりました。ある日、もう一人の手伝い係のママと、3人で衣装を作っていると、熱中してつい子どもから目を離してしまい……その隙に、うちの息子が仮面ライダーのベルトを壊してしまったようなんです」
今も昔も、男児に人気がある特撮ヒーローのおもちゃ。購入しても1年もしないうちに次の新製品が発売されるために、クリスマスなどの機会がないとめったに買わないママも多い。
「息子には買い与えていなかったので、珍しかったんだと思います。和美さんは、割と子どもにおもちゃを買い与えるタイプのようで、家にはいろんなおもちゃがあふれているんですが、その日は男の子が3人いたので、取り合いになってしまったらしく……。“うちの子が高価なものを壊してしまった”とうろたえていると、和美さんは『いっぱい遊んだおもちゃだし、またすぐに新しいのが出るから大丈夫』と言ってくれ、その場では謝罪をしたのみでした」
しかし、帰宅後、その時一緒にいたママ友に、LINEで「本当に弁償しなくていいのかな」と相談したところ、「さすがに何もお詫びをしないのはよくないかも」「いつもよりちょっと値の張るおやつとか持ってくのはどう?」と返信があったという。
そこで江梨子さんは、次に和美さん宅へ遊びに行った際、デパ地下で買ったクッキーの詰め合わせを持って行ったそうだ。それは「壊したおもちゃより少しだけ値段が安いくらい」の品物だったという。
「和美さんに手渡したのですが、『気を使わなくていいのに!』『申し訳ないよ』と何度も言っていて、結局、クッキーもみんなで食べました。お詫びの品を渡したことで、逆に変な気を使わせてしまったのかも……と不安になってしまいましたね。でも、これからも付き合いが続いていく仲なので、おもちゃを壊したまま、謝罪だけというのもよくない気がするし。結局、どうするのがよかったのでしょうか」