コラム
ママ友トラブル

『ポケモンメザスタ』のエグい課金に衝撃! ドハマりしたママ友からの誘いをどう断ればいい?

2023/11/12 16:00
池守りぜね(ライター)

 ママ友付き合いでよくあるのが、価値観の違いから生じる亀裂だが、こと金銭感覚の違いは、より解決が難しい。例えば、庶民なのに子どもをセレブ幼稚園に入れてしまい、毎週のように行われる子連れランチ会や、キャンプなどの泊まりがけのイベントに誘われ、困り果てているというママの話を聞いたことがある。

 それぞれ家庭の事情は違うが、金銭面の理由から誘いを断ると、子ども同士が交流する機会を奪ってしまうことになるだけに、ママたちは対応に苦慮しているようだ。

 ゲームそのものに興味がない奈津子さんにとって、『メザスタ』への課金がムダに感じてしまうのはよく理解できる。たとえ彼女自身が、「1回のゲーム代は500円まで」と決めていても、小春さん親子が課金し続けるのは止められないし、まだお金の価値が理解できていない奈津子さんの息子は、「友達が遊んでいるのに、なぜ自分はゲームできないのか?」と不満を抱いてしまうことだろう。

 子ども同士の関係を踏まえてもなお、これ以上の出費を望まないのであれば、奈津子さんは小春さんに、『メザスタ』で遊ぶのは控えたいとはっきり言うべきだ。そこでポイントになるのは、角が立たないようにする“伝え方”だろう。

 例えば、「夫から注意された」など、家庭で問題になってしまったと伝えれば、奈津子さん自身の意思ではないというニュアンスになるので、小春さんも「じゃあしょうがないよね」と納得してくれるはず。

 逆に「子どもの教育によくないと思う」などと伝えると、小春さんの考え方を否定することになり、関係に決定的な亀裂が生じるので避けたほうがいいだろう。

 とはいえ、『メザスタ』以外にも、小学校高学年や中学生の子どもが、スマホを使った課金ゲームにハマり、親に高額請求がいくケースは後を絶たない。なるべく早い時期から、子どもにお金の価値を伝え、ゲームは月の限度額を決めて遊ぶものだと教育する必要はありそうだ。そこはママ友への対応とは切り離して、子どもに言い聞かせるべきだと思う。



池守りぜね(ライター)

出版社やweb媒体の編集を経て、フリーライターに。趣味は家族とのプロレス観戦、音楽フェス参戦。プライベートでは女児の母。

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最終更新:2023/11/12 16:00
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