ママ友トラブル

ママ友から、USJへの合同旅行に誘われて……「どう断ったらいい?」内気ママの憂鬱

2023/08/27 16:00
池守りぜね(ライター)

「子ども同士の付き合い」が前提のママ友という関係は、価値観や環境の違いからさまざまなすれ違いが起きやすい――。ママたちの実体験を元に、ママ友ウォッチャーのライター・池守りぜねが、ママ友トラブルの解決策を考える。

USJ「スーパー・ニンテンドー・ワールド」で記念写真を撮るルイージとマリオの画像
Getty Imagesより

 コロナ禍が落ち着いた今年の夏休み期間、レジャー施設や観光地がかつてのような盛況を見せ、ファミリー層の外出が復活したことを実感させる。同時にママ友と子連れでお出かけする機会が増えたというママも多いだろうが、今回は、「夏休みにやたらと外出に誘ってくママ友の対応に困った」というお母さんの声を取り上げる。

夫は単身赴任、小学生と園児のワンオペ育児をするママ

 涼子さん(仮名・40歳)は、首都圏で小学3年生の娘と保育園の年長である息子の育児をしている。夫は、北陸地方に単身赴任中のため、自動車メーカーの総務部に事務として勤務しながら、ワンオペ育児で2人の子どもの面倒をみているそうだ。

「夫は、観光地などに展開しているホテルチェーンで働いています。コロナ禍の影響で、観光業が下火になった時も変わらず勤務していました。そして、旅行が活発になった今年、地方のホテルへ支配人として転勤に。観光業なので、こっちに戻って来られるのは平日のみなんですが、子どもは学校や保育園があるので、家族で外出することはほとんどなく、もっぱら家で過ごしています」

 涼子さんの娘の陽菜乃ちゃん(仮名・9歳)は人見知りをする性格だが、保育園の頃から仲の良い彩奈ちゃん(仮名・9歳)とは、休みの日もお互いの家に行き来して過ごしている。


「彩奈ちゃんのママの望美さん(仮名・39)は、地域の祭りの手伝いを自ら申し出たりするなど、すごく社交的な性格でママ友も多い。でもここ数年は、娘同士の仲が良いので、私たち親子とばかり一緒に過ごしているんです」

 涼子さんは、外出するとなると、1人で陽菜乃ちゃんと年長の男の子の世話をしなければならないため、通院など以外では、遠出はしないという。しかし、望美さん親子と一緒だと、ある程度自由に動けるため、助かっているそうだ。

「娘同士の仲が良いので、望美さんがどこかへ買い物や遊びに行く時には、うちにも声をかけてくれるんです。公園で遊ぶ以外にも、ママ友と数人で子連れ飲み会をやったり、キッザニアに行ったりもしました。娘も息子も『また行きたい』と大喜びしてましたね。こちらが子ども2人で、向こうは1人なのもあって、望美さんに負担をかけてしまうのではと気を使ってしまうんです。でも望美さんは『私は子ども好きだから気にしないで』と言って、また誘ってくれます」