有吉弘行は「すごろくでいったらあがり」――石橋貴明の発言は「ちょっと違う」と思ったワケ
そんな『紅白』の司会だが、今年は有吉弘行、女優・橋本環奈、浜辺美波が抜てきされた。初司会の有吉は、「今まで司会をされた中で一番小ぶりだと思いますが、すごく光栄だし、うれしいです」と素直に喜びをにじませるコメントを発表していたが、別の意味で喜んでいる芸人がいる。とんねるず・石橋貴明だ。
11月2日、石橋のYouTube「貴ちゃんねるず」で公開された動画に、漫才協会会長のナイツ・塙宣之が出演。ともに関東出身で活動拠点が東京の芸人であることから、東京の事務所に所属している芸人が活躍しているとうれしいという話になり、石橋は有吉が『紅白』の司会に決まったことについて、「もともとは広島? 東京に来て、それで『紅白』の司会ですよ。すごいですよ、この並みいる芸人、タレントがいる中」「いいニュース」と話していた。
そして、こう付け加えてみせた。「奥さんキレイでアナウンサーで、『紅白』の司会で。すごろくでいったらあがり」。
「トロフィーワイフ」という言葉がある通り、妻を“自分の成功の象徴”のように考える人はいる。芸能人が売れると、一般人の糟糠の妻を捨てて芸能人と結婚するのは、芸能界の仕事を理解してくれるという面もあるだろうが、「売れたのだから、人に憧れられる芸能人を妻にしたい」という気持ちがあってこそのことなのかもしれない。
石橋自身も、最初の妻は一般人だが、再婚相手は人気女優・鈴木保奈美だった(離婚と再婚の時期が近いこと、保奈美が妊娠していたことから、不倫略奪婚ではないかという見方もあった)。保奈美との結婚会見の際、男性レポーターに「きれいな女優さんと結婚できてうらやましい」と祝福の言葉をかけられた石橋は、「神様に感謝します」と答えていた記憶があるが、人気女優を妻にするというのは、男性にとって最高のステイタスなのかもしれない。
そのため、石橋が有吉を祝福する際に「奥さんキレイでアナウンサーで、『紅白』の司会で……」と、社会的な条件を挙げる気持ちはわからないでもないが、今の時代、この発言はどうにも“古い”と感じてしまう。それに「すごろくでいったらあがり」という発言は、ちょっと違うのではないかと思った。