サイゾーウーマンコラム日本のアウト皇室史「美智子さまいじめ」の主犯 コラム 【連載】堀江宏樹に聞く! 日本の“アウト”皇室史!! 上皇后さま89歳の誕生日――「美智子さまいじめ」の主犯格、学習院女子の同窓会組織とは? 2023/10/20 16:17 堀江宏樹(作家・歴史エッセイスト) 皇室日本のアウト皇室史 “美智子さまいじめ”の主犯は常磐会メンバーだった 堀江 そんな彼女も皇太子妃時代の“美智子さまいじめ”の主犯だといわれていますね。しかし、吉原の遊女だった女性が、廓(くるわ)から逃げ出し、「自主廃業」するのを手伝うなど(参考:森光子『吉原花魁日記 光明に芽ぐむ日』朝日文庫)、先進的な社会運動家としての顔も柳原さんは持っていたわけです。 ――美智子さま排斥運動にそんな柳原さんが加担するのは、矛盾している気がします。 堀江 そうなんですよね。常磐会のメンバーにとって、皇室は最高のスターであり、なにもかも崇め奉るような特別な存在であるべきだったのかもしれませんね。生まれた家が(旧)皇族・華族ではないことはよほど許せなかったのでしょう。もしくは、自分より上位の方々……たとえば松平さんからの排斥運動参加要請を断るようなことは、とてもできなかったのかもしれません。 柳原さんは、戦前に華族の身分を奪われてしまったような奔放な女性ですし、戦後、ご存じのように華族という身分は消失しています。しかし、柳原さんアイデンティティとしては、高貴な生まれであるという自負心は消えずにあったでしょうし、自分より立場も、身分も上の松平さんから「常磐会出身ではない女性が皇太子妃になるなんてあってはならないことよ。有名人の貴女に協力していただきたいわ」などと頼まれたら、拒めなかったのでは……。 次のページ 常磐会会員の有力者を巻き込んで、アンチ美智子さま活動を展開 前のページ1234567次のページ 関連記事 眞子さま、小室圭さんの報道に、美智子さまの思いは? 宮内庁の“抗議文”を皇室ウォッチャーが読む美智子さまと陛下の動向から護憲を訴える、「女性自身」の“骨太記事”雅子さまに向けられた「常磐会」の視線ーー皇后の座をめぐる「学習院VS聖心女子VS東京大学」の混戦雅子さま、皇后としての1年間は「想像外」!? 皇室ウォッチャーが語る「現在の病状」天皇に口説かれた女官が“本音”暴露! 皇后様に上から目線で問題発言!?【日本のアウト皇室史】