サイゾーウーマンコラム日本のアウト皇室史「美智子さまいじめ」の主犯 コラム 【連載】堀江宏樹に聞く! 日本の“アウト”皇室史!! 上皇后さま89歳の誕生日――「美智子さまいじめ」の主犯格、学習院女子の同窓会組織とは? 2023/10/20 16:17 堀江宏樹(作家・歴史エッセイスト) 皇室日本のアウト皇室史 学習院「常磐会」は「きゅうくつ」「わずらわしい」、否定する卒業生も 堀江 そうですね(笑)。常磐会を扱った昭和時代の週刊誌記事の中では、常磐会の有力者の談話を掲載しているものも多いのに、「常磐会から次の妃殿下を!」というような意気込みを熱く語る、実名の談話を見る機会がないのです。日本人は本音と建前を別にしているということもありますが……。 ――ところで、特殊な空気を出している常磐会とは距離を置いている卒業生もいたりするのですか? 堀江 昭和くらいまでの価値観では、芸能界に入ることは上流階級出身の女性にとっては「身を落とす」行為だとされました。だから、小津安二郎の『東京物語』でおばあさん役を演じたり、老け役女優として有名だった東山千栄子さんは「終戦までは、総会への出席もご遠慮していました。戦後はぜひ出席してほしいといわれ、皇后さまにもお声をかけていただきましたが、何かきゅうくつで、好んで(常磐会の総会には)でかけません。格式ばっていますでしょ」とズバッと否定していますね。 ちなみに、柳原白蓮さんのように、卒業はしていなくても幼稚園から高等科のいずれかに、何年かでも在学していれば、常磐会への入会資格は生まれるようです。とくに有名人になった女性には常磐会のほうから入会のお誘いも来るようです。 旧・伯爵家の姫で、学習院高等科在学中の15歳のとき、「第一期東宝ニューフェイス」に応募、4,000人の中から合格資格を勝ち取った昭和の美人女優・久我美子さんによると「わずらわしく思えるので、はいらないことにしています」。 ――みなさん辛辣ですね(笑)。 堀江 久我さんは、「クラス会のかたがたとはよく集まりますけど」と言っているので、クラス会≠常磐会なんですね。やはり常磐会の特別な空気は学習院出身者の女性でも好き・嫌い、向き・不向きがあることがわかります。 雅子さまに向けられた「常磐会」の視線ーー皇后の座をめぐる「学習院VS聖心女子VS東京大学」の混戦「皇族はスーパースター」と語る歴史エッセイストの堀江宏樹さんに、歴史に眠る破天荒な「皇族」エピソードを教えてもらいます! ――前回は学習院高等科を卒業した女性だけが...サイゾーウーマン2022.06.04 前のページ1234567 堀江宏樹(作家・歴史エッセイスト) 1977年、大阪府生まれ。作家・歴史エッセイスト。早稲田大学第一文学部フランス文学科卒業。日本・世界を問わず歴史のおもしろさを拾い上げる作風で幅広いファン層をもつ。著書に『偉人の年収』(イースト・プレス)、『眠れなくなるほど怖い世界史』(三笠書房)など。最新刊は『日本史 不適切にもほどがある話』(三笠書房)。 記事一覧 X:@horiehiroki 原案監修をつとめるマンガが無料公開中。「La maquilleuse(ラ・マキユーズ)~ヴェルサイユの化粧師~」 最新刊は『本当は怖い江戸徳川史』(三笠書房) 最終更新:2023/10/20 16:17 美智子さま、穏やかな毎日をお過ごしになってください 関連記事 眞子さま、小室圭さんの報道に、美智子さまの思いは? 宮内庁の“抗議文”を皇室ウォッチャーが読む美智子さまと陛下の動向から護憲を訴える、「女性自身」の“骨太記事”雅子さまに向けられた「常磐会」の視線ーー皇后の座をめぐる「学習院VS聖心女子VS東京大学」の混戦雅子さま、皇后としての1年間は「想像外」!? 皇室ウォッチャーが語る「現在の病状」天皇に口説かれた女官が“本音”暴露! 皇后様に上から目線で問題発言!?【日本のアウト皇室史】 次の記事 ジャスティン、キャリア終了か >